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情報が氾濫する空間では、「必要のない情報をどう刈り込むか」が重要だ。しかし、どのように刈り込んで行けばいいのだろうか。 前回まで「分かる」ためには、一覧化と分類が共に有効だろうと考えた。また、情報が多すぎて処理できないという問題は誰もが抱えているらしく、たまたま読んだグラッドウェルの本にもこうした例が出てきた。グラッドウェルは、情報過多の時代には「受け手の側のリテラシーがより重要になるだろう」と指摘している。かつての情報空間が「送り手依存」だったのに比べると、情報過多の空間は「受け手依存」だ。つまり、送り手がどんなに情報を整理して分かりやすく伝えても、受け手に読み解く力がなければ余意味がないかもしれない。 概念ばかりを考察して「分かった」つもりになるのは危険なので、また実例を出して考えてみたい。 洋服を捨てた。本来は「クローゼットの片隅に取っておこう」と思ったのだが、思い切って捨てることに
前回「日本人にはほどほどの緩やかな連係が必要」だというようなことを考察した。この概念、なかなか説明が難しいようにも思えるが、ネットユーザーであれば毎日体感している。それがFacebookのLikeだ。日本語では「いいね!」と翻訳されて一般化した。 御存知のようにFacebookには2つのつながり方がある。一つがLike(いいね!)で、もう一つが登録だ。ゲームや「あなたはどの哲学者のタイプか」というようなアプリに知らず知らずのうちに登録している可能性がある。 最初の頃はこの2つの違いがよくわからなかった。見ず知らずの他人に「いいね」と言ってもらって、何かの役にたつのだろうかとも思った。Likeにも2つの種類がある。通りがかりにコンテンツをLikeするのと、顔写真がたくさん並んでいるLikeボックスをLikeすることである。後者では、サイトのアクティビティをフォローしていることになり、フィード
色彩論を読んでいる。色について見ていると不思議なことが分かった。John Galianoの2011年春夏(検索するとgという文字が背景にあるスケートボーダーの男女の写真が出てくる)を見ながら、中に入っている色を抜き出した。色がバラバラに使われているようで、とても混乱して見える。これをいちいち抜き出した。HSBの「H」の値をスケールとして使ったのだが、これはイッテンの色相とは一致しない。赤の補色は青緑ではなく緑なのだが、コンピュータスクリーン(というよりPhotoshopか)を見慣れていると、この感覚がおかしくなる。赤、青、黄色でバランスが取れるのだがHSV色空間では正三角形にならない。 さらに、僕は濁った黄色から濁った緑までを区別しないで「茶色」だと思っていたことに気がついた。つまり濃いカーキ色と茶色を混同していたのである。wikipediaを読むと暗い黄色は「オリーブ色」なのだそうだ(つ
色彩論を読んでいる。イッテンはバウハウスで色彩論を教えていた人で、今でもグラフィック・デザインの世界では、まず最初に学ぶべき本の一つだとされている。 バウハウスの教師の中にはクレーやカンディンスキーというような芸術家がいた。しかし、イッテンは生粋の教師だった。教師といっても、国が作ったカリキュラムをそのまま教えるのではない。自信で絵の具を混ぜて、色彩の調和について研究したのである。色彩論を読むと、こうした独自の探究心が背景に流れているのが分かる。故に後世の人たちは、この人を単なる教師とは呼ばない。そして、その探究心の故に我々に記憶されている。 視覚芸術にはある特徴がある。音楽は高度に理論化されているのだが、視覚芸術には理論が少ない。バウハウスの時代は科学万能時代の幕開けであり、視覚芸術に携わる人たちは、視覚芸術の理論化を試みる。しかし、意外な事に(今回読み返して、意外だなと思ったのだが)イ
日本のジャーナリズムが思考停止に陥っているという分析がある。なぜなのか、そしてどうすればいいのか考えてみたい。 ニューズウィークに日本のジャーナリズムについての分析が出ている。批判と言っても良い。分析によると日本のジャーナリズムは思考停止に陥っており、これを改善しないことには未来はないのだそうだ。思考停止の原因は、その記者育成システムにある。記者はまず警察署などに配属されて数年の間「現場」を経験する。その内に、警察当局の人たちと仲良くなる。結果、彼らの理論を受け入れ、彼らと同じ目線で記事を書くようになる。警察の機嫌を損ねると「出入り禁止」になる恐れがあるのだから、そういった記事は書けない。こうした「癒着」は政治家との間にも見られるし、検察の強引な捜査も記者のうちではなかば常識だと受け入れられていたのだそうだ。 また、記者が記事を書いても「他社の動向」を気にして、記事が掲載されないことがある
知らなかったのだが、12月の最初の週にmixiでちょっとした仕様変更があったようだ。mixiが焦りすぎたという評価が出ている。 あまり情報がない状況について書く。ポジションへのシンパシーもなく、おちつくべきところに着地させたい文章。ということは、おなじみの起承転結を使って手堅く書くことになるのだろう。なんとなく考察したような気分になるのではないかと予想される。ということで、起承転結という形式をバカにしていたのだが、書き終わってみると「校正」に役立つことがわかる。いろいろなエピソードを盛り込みたくなるのだが、その中には筋とそぐわないものがある。例えばまとめようとしているのに、別のオープンクエスチョンを混ぜたりする。これを排除するのに「フォーム」が役に立つのだ。 昼間のスターバックスは、主婦のたまり場になることがある。彼女たちはとりとめのない話をしているのだが、個人情報が満載だ。しかも声が大き
問題なのかではなく、問題だったのか。つまり、もう「今取り組んでも意味はないだろう」と思える事柄について 幸せと生きがいに関する考察もいよいよ大詰めだ。今回は生きがいに大きな影響を与える事象「就職活動」について考えたい。今年の大学四年生の就職内定率が60%程度に留まる見通しなのだという。今年は、ついに「いい大学にいって」「マジメに勉強すれば」「いい会社に入れる」というパイプラインが壊れてしまった年だといえるだろう。シゴトそのものがないわけだから、入り口を議論してももはや意味がない。故に新卒を3年に延長しようが、5年にしようが同じことだ。学生側は中小企業に入りたいとは思わないし、企業は今までの採用活動を改めようという気持ちはない。(実際には、外国に事業を流出させる必要から、海外採用の重みを増やしている企業はあるようだが)どちらも過去の成功体験から踏み出せないわけだ。 こんななか、昨日の朝日新聞
Keynotes Keynotesは多様な価値観と可能性を追求するオープンさをもった専門家がさまざまな角度から、問題につながる「なぜ」の発見を目指す直感型思考実験ブログです。投稿者募集中。 中央公論をぱらぱらとめくっていたところ、蓮實重彦さんと浅田彰さんの対談が載っていた。20年前にも対談をやったそうだ。いろいろ世相を斬った後で、最後に発信する事について論じている。蓮實さんが主張するのは、基本的に評論は「投瓶通信」であるべきだということだ。これは、多くの物書きにとって、励ましと言ってよいかもしれない。昨日のマーク・ロスコの例で見たように、自分の主張が完全に理解されることはないだろうし、人によっては自分の内面にあるものを表現してもらいたいというやむにやまれる気持ちを持っているかもしれないからだ。蓮實さんは自分の発信したものに対して評価を貰えるのは10年後でもかまわないという。海に瓶を投じるよ
死にたくなったらというのはちょっと大げさなのだが、二つの意味がある。生きる実感が得られないときに読んでもいいかもしれないし、行き詰まった状態を抜け出すために一度昔の自分を消し去るためにも有効かもしれないと思うのだ。 ウィリアム・ジェイムズ入門―賢く生きる哲学を読んだ。この本を読むまで「ウィリアム・ジェイムズ」という哲学者を知らなかったし、彼の本も読んでみたのだが、それほどピンとこなかった。にも関わらず、あえてご紹介しようと思う。 ウィリアム・ジェームズは、当初家族の期待に応えるべく医学を学ぶ。M.D.を取得する。彼はその過程で「魂の病」にかかっていた。どうやら自分で納得して医者になろうと思ったわけではなかったようなのだ。さまざまな身体症状が出た後、神経衰弱になり、鬱を経て、最後に自殺を図った。結局、医者にはならず、ハーバードで心理学を教えながら、最終的に哲学者として知られるようになった。
どこかにコードをのこさないと絶対忘れる。 <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd"> <html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xmlns:fb="http://www.facebook.com/2008/fbml"> <head> <meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset=UTF-8"/> <script src="http://static.ak.connect.facebook.com/js/api_lib/v0.4/FeatureLoader.js.php"
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