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今朝、NHKの連続ドラマを見ていたら、「ストーリーに価値がある」というようなセリフがあった。このドラマの欠点を自ら告白したようなセリフだと思った。 一般に「朗読」はストーリーの伝達である。しかし、文学作品の価値はストーリーばかりではない。そのストーリーに必然性を感じさせるリアリティがないとおもしろくない。いわゆる通俗小説というわれる作品には、このリアリティが欠けている。そのような作品は、朗読をしてもストーリーを伝達するだけしかできない。ストーリーがおもしろいというのは、文学の味わいからいったら初歩の段階である。 とにかく近ごろは文学としてのリアリティのないドラマが多い。登場人物のキャラクターがマンガのようである。人間としての感情や思想をもたないあやつり人形のようである。母の愛人と年頃の娘が難なく同居したり、さらに娘の友だちまでもいっしょに住んでしまう。人と人の出会いにおいて、日常生活レベル
渡辺知明が「読み・書き、話し・聞き」など、音声表現・文章表現を考える
ある大学の依頼で添削についての講義をした。結論は要するに、文章の能力は自分で自分の文章を添削できる能力だということだ。文章の能力というと、アイディアを文章に書ける能力のように思われている。しかし、草稿を一気に書き上げる能力というものはたいしたものではない。それよりも大切なのは、自己添削能力である。 文章を書くときには、最初の一文から推敲は行われている。書き出しの一文を書いてから、どんな展開になるか、どんな結末になるか、ということは考えられる。それを「推敲」というわけであるが、「推敲」がやや観念的な印象があるのに対して、「添削」ということぱは実践的である。 一般に添削というと、その内容は「校正」とさほど変わらないものである。誤字・脱字の直しや、文末の統一などにとどまっている。しかし、本来の添削は推敲とほとんど変わらないものである。推敲が観念的な印象があるのに対して、「添削」は実践的もので、具
日本語の読みにおけるフレーズとは、どういうものか。母音は、前母音と後母音との質のちがいがある。i e a o u の母音のちがいである。この順序で、母音の発声位置が前から後ろへ移動するイメージである。 下記の図には3つの要素がある。(1)母音の前と後ろの水平移動、(2)口の開き方の上下、山形に盛り上がってから下がる、(3)口の開きに応じて、からだのしずみも山形に後ろに向かって沈み込む。 そして、イエアオウとともに動くからだ全体の動きが、日本語のフレーズ、つまり係り受け、イントネーションの発声を生み出すのだ。この動きをもっとも能率的に行っているのがネコである。「イーエーアーオーウ」とからだの力とともに発声すると、そのままネコの鳴き声になるのだ。
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