村上善道・早川由紀夫(1996)群馬大学構内における1994年風塵堆積量の実測、群馬大学教育学部紀要. 自然科学編 44, 115-128, 1996 1994年2月1日から群馬大学構内で風塵堆積量を観測した結果、次のようなことがわかった。 風塵の年間堆積量は、有機物で612.0g/m2、無機質で983.9g/m2、合計1,592.5g/m2であった。 風塵堆積量の季節変化 堆積区分1期…11月~3月にかけて堆積量は多い週と少ない週にわかれ、測定値にばらつきがみられる。堆積量が多い週には必ず最大瞬間風速20m/s(最大風速10m/s)以上の日が含まれている。特に冬季は季節風の影響で風が強い。このため、風塵は風の強い日に多量に堆積する。強い風が吹かない日は、風塵の発生にそれほど適していないためあまり堆積しない。この結果、測定値のばらつきがみられるようになる。 堆積区分2期…4月~5月は常に6