TOP > 構造力学2【断面性能】[変形(たわみ)][不静定1][不静定2][たわみ角法1][たわみ角法2] 部材断面の性能 ここでは、部材の許容応力度計算などで使用される断面の性能計算について見てみま しょう。 §1 断面1次モーメント 断面1次モーメントとは、部材断面の図心を求めたりするときに使用します。 この計算は、部材の計算で使用される頻度はそれほど高くありませんが、この考え方が、 許容応力度計算とは全く別の、偏心率の時に出てくる剛心を求めるときに出てきますので、 かなり重要といえます。 断面1次モーメントは、断面の面積Aに、断面の図心から任意の軸までの距離を 乗じて求められ、記号をSで表し、単位は長さの3乗(通常cm3)となります。この時、同じ 面積であっても図心までの距離が長いほど断面としての性能を高める計算になり、それが モーメントとほぼ同様と考えられる