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アメリカ大統領選
lapinhist.exblog.jp
またローマ教皇帰天の話から始まる。 アメリカ東海岸では午前4時からバチカンでのヨハネ・パウロ2世の葬儀の様子がライブで放映された。「4人の女王、5人の国王、14人の他宗教の最高指導者」が集まり、西側世界で史上最大の葬儀となったと報じられている(NBCとWashington Postによる)。日本からは補佐官レベルのみ参列で、韓国も含めた西側各国の派遣団と比べると、見劣りすること極まりない。外交チャンスでもあるこういう機会に、どうしてこんなことしかできないのだろうかと疑問に思わざるを得ない(が、もちろんその理由はわからないはずはない)。 ここ数日、大学に行く度に聞かれることがある。 「日本では教皇のニュースは十分に流れているのか」 その度に、他の国際ニュース並みの扱いではあるけれど、恐らくはこの欧米での報道の状況の意味がわからないままに、集められた情報を報道しているのに過ぎないように見える、
ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の危篤が報じられ、メジャーな朝のニュース番組が主要メンバーを夕べのうちにバチカンに送り込み、今朝の多くのニュースがバチカンから報じられている。NBCのTodayはメインキャスターの中でも看板格のMatt Lawerを送り込み、3時間の番組の半分以上がバチカンからの報道に費やされた。どうしてこのような報道姿勢になるのか、アメリカに滞在している報道関係者も含めて、多くの日本人には正直なところ理解できないのではないかと想像する。それは、昨年の米大統領選報道でほとんどの日本の報道が軽視し、結果の行方を見落とした部分でもあると思うのだが、恐らくその時にも自分たちが何を見落としたのかに気付かなかったに違いない。 宗教の意味を日本人は一般の感覚の中から完全に失っている。学者や報道といったインテレクチュアルの中にさえ、それを見る感覚はほぼ完全に喪失されていると言わざるを得ない。
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