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生活保護の増加については、おそらくほとんどの人が現状を望ましくないと思ってはいるだろう。生活保護がこれだけ増えるのは何が悪いのか、派遣労働の現状なのか、不正受給があるからか、生活保護患者を短期入院させては転院させ、グルになってたらい回しで儲ける医療機関などの貧困ビジネスが問題なのか。いろんな問題が積層していて、簡単にどれと犯人を見つけられない現状は、言いようのない苛立ちを感じさせる。だが、何かがおかしい、という時にどこに矛先を持っていくか、その矛先に人間性というものが表れる気がする。 お笑い芸人の河本準一。かなりの売れっ子なのに親を扶養していない、とついに記者会見まで開かされる羽目になってしまった。当初は匿名で「稼いでいるはずなのに親を扶養していない人がいる」という程度で、生活保護の申請に対する審査の問題点などが議論されているものだと思っていた。 ところが、誰が名前を出したのかしらないが、
今日の反原発デモは東京だけで6万人もの参加者があったといわれる(警察発表は2万5000人)。これだけの規模の集会が行われているのに、NHKの夜七時のニュースは一秒たりとも報道しなかったという。国民からお金を強制的に徴収しておいて、こんなに重大なことを全く報道しないとは、という批判を受けたのか、9時のニュースでは報道するらしいという噂があったのでちょっとテレビをつけてみた。 そしたらなんと、冒頭は台湾からの支援に感謝する人たちが沖縄から台湾まで遠泳をしたというニュース。こういう話は種類としては、ニュースの最後に話題の一つとして紹介されるようなものだ。誰かが誰かに感謝の花束を贈ったとか歌を贈ったというのは、いやなニュースが多いなかで、最後に心温まる話題として少し紹介されるのが普通である。冒頭にしかも延々とやると異様な感じがする。今日はニュースがなかったのかとすら思わせる。 続いて台風のニュース
日本人は生まれると親の戸籍に入り、多くは父母と子供たちで一つの戸籍が作られている。子供が結婚するとその戸籍から出て行き、配偶者とともに新たな戸籍が作られ、子供が生まれるとその戸籍に追加される。戸籍があれば国民であることがわかり、住民登録をさかのぼっていくことができ(戸籍の付票に住所の移転が記載される)、さらにその人の親族関係もわかるとされる。例えば結婚しているかどうかが戸籍でわかるため、重婚を避けられるし、親族関係がわかれば相続人や、その取り分などもはっきりする・・・ことになっている。 「戸籍」は日本だけの奇習 それならどこの国にもありそうだが、実際には日本だけの制度である。中国の唐の時代、律令制度における、「戸」が起源であり、それが律令制度とともに日本に入ってきたとされるが、「戸」は石塀に囲まれた生活単位をさしており、機能としては住民登録に近かった。 結局日本だけの特異な奇習であり、日本
自民党というのは哺乳類の知能を持たない集団というべきか。にわとりはフェンスの向こう側にえさを置かれると、裏に回るという知恵がないために、フェンスにむなしく突進し続けるという話があるが、自民党をみているとこの話を思い出す。 2005年、小選挙区制の民意のゆがみを利用して不当な議席を得た自民党。次の結果はわかっていた。私ですら「自民党は、次の総選挙で2005年の復讐を受ける可能性が高く、ずいぶん虫のいい話だが、負けそうなときには小選挙区制では困るはずだ」と書いた。 民主党はこのあたりのことは理解しているはずである。ただ、民主党の場合、再度の政権交代よりむしろ、政権交代が起こらないで今後独裁政権となってだんだんに腐敗していき、自分たちでもどうしようもなくなる事態が生ずる恐れを抱いているだろうし抱いていなければならない。国民のための政治をしようと意気込んでいるフレッシュなうちに、そして腐敗が始まる
一体今の日本を悪くしたのは何か、という犯人探しがあちこちで行われている。サッカーや野球のように終わってしまったものについては、犯人探しなどいじめの様相をなすが、政治となると別である。日本がどちらへ向かうべきかを考える上で避けて通れない問題だからだ。 ここでまた「テレビってヤツは」という番組の話から書いてしまうのだが、ゲスト出演していた鈴木宗雄さんは「小泉政治」としていた。もちろん答えとして合格点だが、それはヒトラーが悪かったというのと同じで、日本が二度と小泉政治のような間違いを起こさないためにどうしたらいいのか、というところまで考えた答えがほしい。 一方、同じ番組に出ていた野中広務は「小選挙区制」と答えた。そう、この小選挙区制が勝ちもしていない小泉をおだてて木に登らせた犯人である。 日本が民主主義の国家というのなら、議席の分布は国民の投票結果を可能な限り反映していなければならない。民主主義
NHKスペシャル「調査報告・日本軍と阿片」をみた。日中戦争当時、日本が中国で阿片を製造、販売していたことは知っていたが、これほどまでに手広くやっているとは知らなかった。本当に恥ずかしい次第である。 私の知っていたのは、中国人にケシを栽培させ、それを中国国内やその他の場所への密輸で日本の役人たちががっぽり稼いでいたこと、それらにかかわった人たちが、知らん顔してどうどうと日本の総理大臣になったり最高裁判事をしていたりすること、くらいの話だった。もちろんこれだけでも深刻な問題で、中国の人の中には「イギリスは阿片を持ち込んで国を破壊したが、日本人はその阿片を中国人に栽培させた。イギリス人が悪人なら、日本人は悪魔である」というようなことを言う人がいるのも当然である。しかし、今回のNHKスペシャルでは、これがどれほど大規模であったかが語られた。 ◆ あまりに大規模な阿片栽培、販売 日本が栽培させたケシ
昨日は2007年の自殺者数が警察庁から発表され、33093人、史上二番目、10年連続3万人超、30代の自殺者は過去最多、とマスコミでも問題にされていた。 こんな数字にだまされていていいのだろうか。前にも書いたが、日本には年間15万人ほどの変死者がいてWHOではその半分を自殺者としてカウントするというから、自殺者は11万人、他の先進諸国の10倍にもなる。 ちょっと考えたら警察発表のこの数字が疑わしいのはすぐにわかる。毎年きれいに(?)3万何千人か、などというのはおかしくないか、変死者数で調整しているのではないか、という疑問が生ずる。そこで、あちこち変死者数の統計を探してみても見つからなかったが、唯一、警視庁で調べてみられたという民主党の山田正彦議員の話によると平成9年に変死者9万人、平成15年に15万人だそうである(リンク)。 やはり。変死者数が急増していることから、きちんと死因を調べれば自
米兵による少女暴行事件。再発防止、運用改善なんていうけど、聞き飽きたと思っている人が多いのではないだろうか。今は、いかにも対策を講ずるようなことを言っていて、はやくほとぼりが冷めてくれないか、と時間稼ぎをしているように思うのは私だけではないだろう。 米軍がいるから日本は守られているんだ、という人もいるだろう。しかし、その犠牲を狭い沖縄に集中させておいてそういうことを言うのは、自分が安全なところにいて断固テロと戦う、と言っているどこかの大統領に似ている。自分が当事者になったら、例えばアメリカが徴兵制で、大統領や議員の息子がイラクに行くかもしれない、それでもイラク戦争をやるというなら本物である。自分が当事者になって初めてまともな判断ができる。 だからそろそろ本気で沖縄独立(以後琉球とする)という選択肢について真剣に検討すべきときではないだろうか。ちょっと現実味を感じにくいかもしれないが、本来ど
罪刑法定主義とは、どんなに不道徳で気にくわない行為であっても、あらかじめ法律で犯罪と刑罰が決められていなければ犯罪とされないし、処罰もできない、という原則である。 だから、行為のあとでそれを処罰する法律を作り、さかのぼって処罰するのは許されない(事後法の禁止)。 また、「馬を殴ったら懲役一年」という法律をロバを殴った人に適用することもできない(類推解釈の禁止。但しシマウマは微妙か)。 ほかには、「馬をなぐると懲役に処する」。これもだめである。懲役といったって何年かまったくわからず、これでは法律で犯罪と刑罰を定めたことにならないからだ(絶対的不定期刑の禁止)。 またアホなこと言いだしやがって、といわず、もうちょっとで私の主張が出て参りますんで・・・ このあたりまでが古典的に言われた罪刑法定主義の内容である。 つぎに「交通秩序を乱したら懲役1年」という決まりはどうだろう。「交通秩序を乱す」なん
国民所得は国で生み出された1年間の富。できあがった物の合計で計ってもいいし、お給料、配当などで計ってもいい。諸外国との比較を表にすると左のよう。日本は3年連続で過去最高となっているらしい。 GDPが上がっていたら割合が減るはずで、空前の好景気のようなことをいっていたくせに、どうして上がるのか全く理解できないところだ。 まあ景気の話はいい、問題は一体このダマシ数字で何が言いたいのか、である。スウェーデンは高福祉だが高負担だ、といいたいのだろうか。確かに、スウェーデンは70%くらい持って行かれるように見えるが、実際には「あずかる」だけで、政府は素通りして、そのまま右から左へ50を国民に配る。それがばらまきかどうかは別として、金額としては国民から集めてそのまま国民に配るので国民は負担していない、のだ。 100万円もらったお給料のうち70万円天引きされたが、同時に50万円振り込まれた、その場合国民
昨日(24日)よそでご飯を食べながら、ついていたテレビ(テレビ朝日だったと思う)を見て、自民党の大村なんとかという人がガソリン税の説明をしていたが、自民党の議論の仕方というのがよくわかった。 まず最初の問題点。今回採決すべき法案は、 ガソリン税の暫定税率+関税(大麦など)の特別軽減措置 というセットになっているらしいことだ。恥ずかしながら昨日初めて知った。 この二つがセットになっているということは、ガソリン税の延長の法案に反対するなら、今関税で受けている恩恵も受けられなくなるんですよ、ということらしい。こういう卑劣でこそくなことをする、いつから政治家はここまでレベルを下げたのか。 どうしてセットになっているんだ、とつっこまれると大村は、予算というのは一体でというような説明にならないことを延々と繰り返していた。予算が一体であること自体は分かり切ったことである。そんな話は誰もしていない。問題は
を前の回書くはずだったのに、ついつい現首相の「男は黒ヒョウ」のようなおばか発言のほうに引きずられて、本題のほうを書かなかった。考えてみたら自民党の首相のおばか発言をまじめに取り上げるなど、サルを首相にしておいて知能が足りないなどと分かり切ったこと批判している方がよほど生産的だった。 また脱線しそうなので、本題に戻ると、この広島県知事発言については、 1. 揚げ足取りではないのか 「朝の3時ごろまで盛り場でうろうろしている未成年もどうかと思うが、米兵による暴行事件が起きた。誠に遺憾で強く抗議したい」 普通こういう発言では、後段に重きがあり、それを前段だけ取り上げるのは揚げ足取りになる危険が高い。 しかし、前段部分であれその人の品性が表れる発言というのはある。そして後段は当然至極な発言であり、後段部分があるからといって品性下劣を補いきれるものではない。 2. パターナリズムか お玉さんの所のコ
辛坊治郎というひとが、朝日新聞の投書欄を例にとって、朝日新聞がヘイトスピーチを掲載した、と非難している。 投書というのは、このようなものらしい。 「少し前には沖縄県で、元米海兵隊員の米軍属の男による女性殺害・遺棄事件が起きた。私達住民は自分の事として憂慮している。私たちは日常的に、街中でもスーパーでも米軍関係者と出会っている。沖縄の事件の事を思うと怖い。(中略)地域住民全体が安心して生活する権利を、確保するか否かの瀬戸際である。私も憂慮する市民の一人である。憂うべき現在の問題に、敢然と対処して行かねばならないと切実に思う。」 それに対して辛坊治郎は「米軍関係者を「怖い」って言うのは、誰がどう言いつくろっても間違いなく唾棄すべき差別」であるという。そういうものを掲載する「朝日新聞には猛省を求めたい」そうである。 その上で、何がヘイトかわからないから、ヘイトスピーチ法というものも「 将来の運用
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