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2013年の9月に配信をスタートして以来、ご愛読いただいてきました『アルテス』電子版ですが、 ちょうど丸2年となる8月末発行の次号=2015年9月号をもって、配信とPOD版の刊行を終えることを決めました。 小所帯の弊社にとって、財政面の負担が小さくないことと、 刊行点数が増えるにつれパンクしかけていた日々の業務がますますスムーズに回らなくなってきたこと、 そのふたつが大きな理由です。 企画・制作から配信までのすべてを自前でやる、という試みは無謀だったかもしれませんが、 この2年間で貴重な体験と教訓を得ることができました。 同時に、十分な成果を上げることができなかった我々の非力と責任も痛感しています。 行き届かない点が多かったにもかかわらず、質の高い原稿をお寄せくださった執筆者の方々と、 長い間支えてくださった読者と販売店の皆さまには心から御礼を申し上げます。 9月以降はアルテスの活動として
WEB originalでの短期連載「アルゼンチン・モダン・フォルクローレへの入り口」も好評だった近藤秀秋さんから、日本のフリージャズ入門の寄稿が届きました。演奏者だからこそ書きえた、それぞれのミュージシャンの表現への動機や意識構造にまで言及したレビューは、はからずもフリージャズとは何か? という問いに応えるものにもなっています。 ギター奏者、音楽ディレクター、録音エンジニア、ビショップレコーズ主宰、即興音楽アンサンブル「Experimental improvisers’ association of Japan」リーダーなど。主な作品としてCD『アジール』(PSF Records, PSFD-210)など、近日中に書籍『音楽の原理』(アルテスパブリッシング)刊行予定。 独創力のあるものほど、同時代人には認められにくい。独創性があるということは、その時代の文化が共有する価値観やパラダイムか
音楽用語のなかでも、“わかったようなわからないような言葉”の筆頭といえば、「通奏低音」。2種類の鍵盤楽器──チェンバロとオルガンのあいだに挟まれて、チェリストはなにを考えて演奏しているのでしょうか。バロック音楽を中心にチェリスト、指揮者として旺盛な活動を展開する鈴木秀美さんが、「通奏低音弾き」の立場から、音楽に新しい視点をあたえてくれる連載です。 →この連載が本になりました! 鈴木秀美『通奏低音弾きの言葉では、』 神戸生まれ。チェロを井上頼豊、アンナー・ビルスマに師事。18世紀オーケストラに在籍。ラ・プティット・バンド、バッハ・コレギウム・ジャパンの首席チェロ奏者を務める。2001年にオーケストラ・リベラ・クラシカを結成。ハイドンをはじめ古典派を中心とする演奏活動を展開している。第37回サントリー音楽賞、第10回斎藤秀雄メモリアル基金賞受賞。山形交響楽団首席客演指揮者。著書に『「古楽器」よ
富山県南砺市で24年続くワールドミュージック・フェスティバル《スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド》から生まれたクアトロ・ミニマル Cuatro Minimal は、鹿児島出身の親指ピアノ奏者サカキ・マンゴーさんをふくむ日本、韓国、メキシコのミュージシャン4人から成るグループだ。その初のメキシコ・ツアーの模様を、現地在住の長屋さんに3回に渡ってレポートしていただく。[アーティスト写真撮影:Mónica García Rojas] 静岡県生まれのフリーライター。2007年よりメキシコへ渡り、2008年にメキシコ国立自治大学(UNAM)付属スペイン語学校を修了。日本の雑誌やムック、web、ラジオ、CD解説、日本公開のラテンアメリカ映画のパンフレットなどでラテンアメリカ文化を紹介する。2009年より情報サイトAll Aboutのメキシコガイドを務める。 ウェブサイト http://mihonagaya
「今世紀最大の発見!?」──今年9月、モーツァルトの作品の自筆譜がハンガリーの図書館で発見されたというニュースが全世界を駆けめぐりました。大作曲家の自筆譜が見つかることじたいはそれほど珍しいことではありませんが、今回は発見されたのが《トルコ行進曲付き》の通称で知られるモーツァルトのもっとも有名なソナタといっていい作品だったため、一般の音楽ファンを巻きこんで大きな話題となっています。 10月初旬におこなわれた「国際モーツァルト会議」での発見者バラージュ・ミクシ氏による報告を、ベルリン在住の音楽学者・畑野小百合さんが要約してくれました。 国立音楽大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文化学(音楽学)専攻博士後期課程を経て、ベルリン芸術大学大学院博士課程在学中。ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生(2009年、2012~201
去る8月13日、世界的なリコーダー奏者、指揮者のフランス・ブリュッヘンさんが逝去されました。日本を代表するチェリストで指揮者の鈴木秀美さんが、本サイトにブリュッヘンさんの思い出を寄せてくれました。 神戸生まれ。チェロを井上頼豊、アンナー・ビルスマに師事。18世紀オーケストラに在籍。ラ・プティット・バンド、バッハ・コレギウム・ジャパンの首席チェロ奏者を務める。2001年にオーケストラ・リベラ・クラシカを結成。ハイドンをはじめ古典派を中心とする演奏活動を展開している。第37回サントリー音楽賞、第10回斎藤秀雄メモリアル基金賞受賞。山形交響楽団首席客演指揮者。著書に『「古楽器」よ、さらば!』(音楽之友社)、『ガット・カフェ』『無伴奏チェロ組曲』(以上東京書籍)。www.hidemisuzuki.com (photo by K. Miura) 2014年8月13日、あと2ヶ月半で80歳になるところ
Herman Finck『Practica Musica』(1556)に収載された〈ドレミの歌(Ut queant laxis)〉の4声版 「中世の移動ド」で楽譜を読めば、音楽の世界が変わって見えてくる!──「現代の吟遊詩人」として、古楽の枠を越えたダイナミックな活動を繰り広げる歌手の辻康介さんによる新連載が始まります。 「中世の移動ド」新規クラス随時開講中! http://plaza.rakuten.co.jp/nemotsuji/17002/ つじ・こうすけ。歌手。国立音楽大学楽理科卒、同大学音楽研究所研修課程修了。ミラノに留学。声楽を牧野正人、C.カヴィーナらに師事。E.ファディーニやD.フラテエッリらの古楽演奏論講座に通った。1600年頃のイタリア音楽を中心に、さまざまなジャンルの音楽を歌う。能楽師・安田登とのコラボ「南蛮ムジカのオルフェオ」や「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」
1946年神戸生まれ。武蔵野美術大学教授。近代デザイン史専攻。デザイン評論家。武蔵野美術大学卒業。著作:『家事の政治学』『モダンデザイン批判』『「しきり」の文化論』『探偵小説の室内』『わたしの家』『日記で読む文豪の部屋』ほか多数。展覧会監修:『田中一光回顧展』(東京都現代美術館)、『電脳の夢』(日本文化会館パリ)ほか多数。 ロバート・ゼメキス監督の映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』(1985)には、主人公の少年が1955年にタイムスリップし、ロックを演奏する場面が出てくる。50年代のチャック・ベリーのロックンロールから、次々にロックの変遷をなぞり、最終的には、いわゆるハード・ロックの演奏になっていくシーンである。ロックの歴史が一気に展開される、なかなか面白い場面だ。この場面は、ロックンロール以前のブルースを想起させもした。ブルースこそが、ロックの起原であることがわかる。 いまではよく
ハードコア・パンクのライヴでダイブし、ダンスホール・レゲエ やドラムンベースのパーティーで踊り続けていた筆者は、2010年に体験した2つの夏祭り──高円寺の阿波踊りと錦糸町河内音頭に自らのアイデンティティーを揺さぶられ、日本のフォークロアを巡る旅に出かける。[写真●ケイコ・K.オオイシ] おおいし・はじめ:ライター/エディター/DJ。1975年、東京生まれ。音楽雑誌編集者を経て、2008年からフリーランスに。2010年に初の著作『関東ラガマフィン』を、2011年には共同監修を手がけた『GLOCAL BEATS』を上梓。「CDジャーナル」のウェブサイトでインタビュー・シリーズ“THE NEW GUIDE TO JAPANESE TRADITIONAL MUSIC”を連載中。DJとして海外アーティストとの共演多数。2012年にはコンピ『DISCOVER NEW JAPAN 民謡ニューウェーブV
「洋楽」と「邦楽」のあわいに生きる「ウナギイヌ」たる「カタコト歌謡」こそが、日本近代大衆歌謡の主流だったのではないか?! ──『創られた「日本の心」神話「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』でサントリー学芸賞を受賞した気鋭の音楽学者が、そんな新たな視点から歌謡史を洗い直す注目の連載。 わじま・ゆうすけ:1974年金沢生まれ。大阪大学准教授。専攻はポピュラー音楽研究・民族音楽学・大衆文化史。著書『創られた「日本の心」神話―「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書)で2011年度サントリー学芸賞を受賞。共著に『クラシック音楽の政治学』(青弓社)、『事典世界音楽の本』(岩波書店)、『拡散する音楽文化をどうとらえるか』(勁草書房)がある。 これからしばらく「カタコト歌謡」について考えてみたい。 これをテーマとして論じた文章が公になるのはおそらくこれが史上初だろう。というより、「カタコト歌謡」とは、近
「聴くこと」を聴くフランソワ・ベイルの電子音響音楽によせて浅井佑太 音楽の聴き方を変える衝撃和田博巳宅のオーディオ初体験記柳樂光隆 帝都クラシック探訪──音楽都市TOKYOを歩く山崎浩太郎 音痴と日本文化安田寛 カタコト歌謡の近代輪島裕介 話せばわかる!クラシックヤザワ×ヒロセの「超入門」講座矢澤孝樹 × 広瀬大介 片山杜秀の“昭和日記”片山杜秀 イマジナリア鈴木治行 イギリス音楽の風景 「英国音楽ルネサンス」をめぐって中野重夫 音のある遠景石田昌隆 洋楽はアイドルが教えてくれた70年代アイドルのライヴ・アルバムを聴く鈴木英之 ロッカウェイビーチ山崎春美 ブック・レビュー[洋書]金子智太郎 Carte blanche小鍛冶邦隆 和の変容小野幸恵 うたうからだ波多野睦美 帝都クラシック探訪──音楽都市TOKYOを歩く山崎浩太郎 見た! 聴いた! うそじゃない!──岡田暁生の音楽時評岡田暁
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