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都知事選
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ICE(内燃機関)が悪いのではない。問題はCO₂(二酸化炭素)が出ることだ。CO₂均衡=カーボン・ニュートラリティ燃料を使えばICEはこれからも堂々と使い続けることができる……こう主張する研究者は少なくない。「だからICEはなくならない」とこじつけるつもりはないが、果たしてICEは本当に存続の危機に直面しているのか。すでに出番はなくなりつつあるのか。この4回目と最終回の5回めは、欧州と中国を比べながらICEの地位を考えてみる。 EUにとってBEVは「いまさら後戻りできない」案件 ICEは燃焼によって発生するエネルギーを回転力に換える。いまの人類の知恵では、燃焼は「酸化反応」である。酸化には酸素(O²)が要る。酸素と結びついてエネルギーを発するものといえば、たとえば水素(H²)がある。H²にO²がくっ付いて燃焼エネルギーを生み出し、そのあとに残るのはH²O、つまり水だ。ただし微量のNO(一酸
EU(欧州連合)委員会が「ユーロ7」排出ガス規制案を発表した。これはまだ決定ではなくEU閣僚理事会と欧州議会で審議し議決を取らなければならないが、近い将来は「BEV(バッテリー・エレクトリック・ビークル)だけに走行を認める」という案であり、BEV以外の選択肢については「提案なし」だった。旧ソ連や中国のような一党独裁国家が人民に下した「命令」をつい思い出してしまうICE(内燃機関)車否定である。 TEXT:牧野茂雄(MAKINO Shigeo) EU委員会はICEを廃止したいのだろう 去る10月27日にEU閣僚理事会と欧州議会は、車両重量3.5トン以下の乗用車とLCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)のCO₂(二酸化炭素)排出基準をどうするかについて、もろもろ暫定合意していた。これは議論をはぐらかす手段だったのだろうか。 暫定合意には「年間販売台数1,000台未満の小規模OEM(
10月24日にロイター通信は「トヨタがEV戦略の見直しに入った」と報じた。トヨタの正式発表ではなく「事情に詳しい関係者」の話として伝えた。見直しの理由は「想定以上の速度でEV市場が拡大し、専業の米テスラがすでに黒字化を達成するなか、より競争力のある車両を開発する必要がある」との危機感からボトムアップの形で見直しが始まったという。どこまで信頼できるかは別として、報道内容は納得のいくものだ。 TEXT:牧野茂雄(MAKINO Shigeo) 製造コスト面でト太刀打ちできなくなる危機感が一部の技術者や幹部の間に広がり始めた ロイター電の原文では、「事情に詳しい関係者4人」と、別の「関係者2人」が登場する。米・オートモーティブニュースの記事も同様でありニュースソースはロイターだ。日本のメディアもロイター電をベースにした記事を書いた。以下、本項では原文のEVをBEV=バッテリー・エレクトリック・ビー
昨年(2021年)の中国自動車市場でもっとも販売台数が多かったBEV(バッテリー・エレクトリック・ビークル=バッテリー充電式電気自動車)は、日本円で50万円を切る格安グレードを持つ上海通用五菱汽車製の「宏光MINI」だった。乗用車市場信息聯席会(乗聯会)まとめの販売台数は39.5万台で、2位テスラ「モデルY」の16.9万台を大きく上回った。一体どんなクルマなのか。バラバラに分解された「宏光MINI」を観察した。 TEXT:牧野茂雄(MAKINO Shigeo) 全バラにして見てわかる中身 全バラ状態の「宏光MINI」。この話題のBEVは横浜税関だけでもすでに約100台の通関記録があるが、ナンバーを取得した例はない。筆者の印象は「思い切りやすく作った三菱i-MiEV」だ。三菱「i」も、かつてのスバル・オリジナルのRR「サンバー」も、とても良くできた軽自動車だった。RRには再考の余地があると思
もともとは「ラジエーターの要らない戦闘車両」を実現するための技術だった。それがいつしか民生用で実現させようという機運が高まり、日本ではいすゞを始めセラミックエンジンの実用化研究が活発化した。しかし、現在ではだれもセラミックの話をしなくなった。 TEXT:牧野茂雄(Shigeo MAKINO) FIGURE:Isuzu モーターファン・イラストレーテッド vol.156「最適冷却」より一部転載 いまは昔、セラミックエンジンなるもの、ありにけり……。 こう書き始めなければならないくらい、すでに昔の話である。日系2世エンジニア、ロイ・カモ氏がカミンズ・エンジン・カンパニーで仕事を始めたのは1948年、氏は83年に退社するまで熱機関研究所でエンジン研究一筋に過ごした。セラミックエンジンの研究は70年代末に着手され、カモ氏がカミンズの役員に就任した82年には試作セラミックエンジンを米陸軍の5tトラッ
これまでのe・4WD仕様車が緊急脱出用のシステムだったのに対し、e-POWER 4WDは前後モーター駆動の特質を存分に生かし、思想を大きく変えている。いつもの運転からして違う、その制御の勘所をエンジニアに詳しく訊いた。 TEXT:安藤眞(Makoto ANDO) FIGURE:NISSAN モーターファン・イラストレーテッド vol.185号より一部転載 今や日産の看板となった電気駆動技術e-POWER。自動車工学的には、従来からあるシリーズ式ハイブリッドシステムだが、“車輪を駆動するのは電気モーターだけ”というメリットを活用し、モーターならではの制御性を生かした質の高い乗り味で好評を博している。 とくに秀逸なのが、新型ノートe-POWERで追加となった電動4WDシステムだ。必要に応じてリヤモーターの駆動/制動力を使用することで、運動性能や乗り心地を向上させている。e-POWER 4WDの
【TOYOTA ALPHARD】“その筋”のプロをも唸らせる、リフトアップを筆頭としたメイクに超驚き! 30アルヴェル
スカイアクティブエンジンの導入に合わせてマツダは、シリンダーヘッドの製造に砂型鋳造を導入した。 主なねらいは設計値どおりの燃焼室や冷却水路を正確に量産することだった。 金型と違って砂型には保温効果があり、溶けたアルミが隅々まで行きわたるというメリットがある。 TEXT&PHOTO:牧野茂雄 (Shigeo MAKINO) シリンダーブロックとシリンダーヘッドの製造は、金型鋳造(ダイキャスト)が主流である。金型内に複雑な形状の中子を組み込み、そこに高圧で溶けたアルミを圧送する高圧鋳造(ハイプレッシャー・ダイキャスティング=HPD)の技術が進歩し、正確な鋳物を作ることができるようになった。また、成形対象によっては低圧鋳造(ロープレッシャー・ダイキャスティング=LPD)という手法もあり、これも一般的には利用されている。 その時代にマツダは、最新技術を投入したスカイアクティブエンジン群の製造に砂型
ガソリン価格の高騰が止まらない。資源エネルギー庁のデータによると6月20日のガソリン小売価格は、レギュラーガソリンで173.9円/ℓとなっている。高い! とはいえ、世界を見回すと、もっと高い国がある。アメリカ、中国、韓国、欧州各国のガソリン価格はいくらなのか? ロシアやウクライナはどうなのだろうか? 日本の平均ガソリン価格は173.9円/ℓ(ただし40円/ℓの補助金あり) 資源エネルギー庁の6月20日のデータによると日本の平均燃料価格は レギュラーガソリン 173.9円/ℓ ハイオク:181.0円/ℓ 軽油:153.7円/ℓ となっている。高い! しかし、これでも国からの補助金が石油元売りに出ているのだ。6月16日からは過去最高となる41.4円/ℓの補助金が出ている。23日からは補助金額は40,5円/ℓになっている。 つまり、この補助金がなかったらレギュラーガソリン価格は214.4円/ℓに
BEV(バッテリー・エレクトリック・ビークル)専業の米・テスラがテキサス州オースティンに新工場を建設した。メディアは「おそるべき実力」などと礼賛するが、本当にスゴいのだろうか。筆者はまだ、この工場の内部に足を踏み入れていないし実物を見ていない。しかし、映像資料はテスラがYouTubeにアップしたものも含めて山のようにある。過去に300ヵ所以上の自動車・自動車部品・資材・素材の工場を現場取材してきた筆者の経験をベースに言えば、たしかに見所はあるが、これも「車両工場の進化の中間回答」であり、突然出現した超絶な変異種でもなければ「おそるべき実力」でもない。「合理的な最新の車両工場のひとつ」である。 TEXT:牧野茂雄(MAKINO Shigeo) テスラのテキサス工場はセクシーか? 【Fig-01】 工場は生き物だ。完成することがない。完成する前に生産システムとしての寿命が訪れる。建物が完成し、
特注サイズには伝統の砂型鋳造で対応 日本一の知名度を誇るRSワタナベの工場に潜入! 18インチモデルの登場により、ますます勢力を強めるRSワタナベの『エイトスポーク』。このホイールの製法は、50年前から脈々と受け継がれる“砂型鋳造”が根幹となっていることをご存知だろうか。 砂を入れるベースとなる木型に、1本1本丁寧に砂が込められ精密に造形。それから鋳造工程へと進むのだが、鋳造が終わるとその砂型は壊されてしまうという儚さ。それ故、砂型鋳造のみでの生産量は月間で僅か50本程度だという。 あまりに効率が悪いため、主力は金型を使った鋳造となっているが、今でもレアサイズや特注品などを製作する際には砂型鋳造を採用していたりする。今回は、そんな砂型鋳造ホイールの製作模様を順に見ていこう。 1.木型に砂を詰める 砂型鋳造でのホイール製作の第一歩は、木型に特製の砂を詰めることから始まる。そこに特殊なガスを注
政府による補助金の効果もあって、このところ落ち着いてきた印象もあるが、まだまだガソリンの市販価格は高止まりしている。円安が進行している為替事情を鑑みれば、ガソリンは高いものと認識して、対抗策を練る必要がある。そんな手段のひとつとして「1000円給油」メソッドをおすすめしたい。 TEXT:山本晋也(YAMAMOTO Shinya) 投資のテクニックをガソリン代の節約に応用 ご存知のようにガソリン価格には、そもそもの原油市場と為替市場それぞれの取引レートが関係している。特に、このところのガソリン価格上昇には1ドル130円という円安が大いに影響しているといえる。 さて、為替といえば外貨投資において『ドルコスト平均法』と呼ばれる定番手法がある。価格が変動する商品に対して「常に一定金額を、定期的」に購入する投資方法で、単純にいうと積立投資のように、毎月1万円分ずつ商品を購入し続けることで、トータルで
入庫時に装着されていた貴重な純正リアスポイラーと電装部品はプロショップシリウスによって取り外され、行方不明になっている。 動き出した警察、被害者の総数は40名以上か!? 埼玉県のオールド三菱を得意とする「プロショップシリウス」を舞台にした前代未聞のトラブル。「修理や車検でクルマを預けたら帰ってこなくなった」というオーナー達の数は20名以上にのぼる。被害者達は一致団結して車両の回収に乗り出し、警察も刑事事件の立件に向けた捜査を開始するなど、事態は大きな動きを見せはじめた。 ※警察捜査の進捗具合や事案の重大性などを総合的に判断した結果、ショップ名のみ実名報道に切り替えさせていただきます。 罪に罪を重ねるプロショップシリウス 被害の全容はまだ見えないが、WEB OPTION編集部には連日のように“プロショップシリウス”による被害報告が寄せられている。 「15年待ってもクルマが完成しない」「預けた
T-90用V-92系ディーゼルエンジン: V-92系のどの仕様かは不明だが、60度と思われるVバンク角内にコモンレール燃料供給装置の配管と過給器(画面奥)が見えるほか、スモールボアのロングストロークであること、ディープスカート型のピストン、ライナー部分を分割できるシリンダーブロック構造、ロッカーアーム式のシングルOHCバルブトレインなどが確認できる。(写真はWikimediaより) 燃費規制の例外は世界各国で共通している。軍用戦闘車両だ。厳しいCO₂ (二酸化炭素)排出規制を敷き、BEV(バッテリー電気自動車)だけを例外的に「CO₂ゼロ」と定めているEU(欧州連合)でも、戦車や自走砲、対空ミサイル発射機の牽引車などは完全に規制とは無関係だ。たとえば戦車100輌、装甲兵員輸送車100輌(歩兵700〜800人)、対空火器車両10輌、自走砲50輌という内容の機甲師団を食料・飲料水および弾薬ととも
リアホイールに大容量で超パワフルな3000Wのハブモーター(ホイールに直接モーターを設置したタイプ)を組み込み、アクティブでスポーティな走りを実現した、フロント2輪・リア1輪の電動三輪車。個性的な外観は、一見レジャー志向が強いイメージ。しかしその走りは、大容量ハブモーター採用モデルならではの非常に過激で攻撃的なもの。 前後ホイールは小回りの効く小径の12インチを採用。フロントサスペンションはスポーツカーにも繁用されるダブルウッシュボーンタイプとし、前後に制動性の高いディスクブレーキを組み合わせ。超パワフルなモーターに対応すべく、贅沢かつハイポテンシャルな足周りを与えている。 フロント2輪バイク 「ヤマハ トリシティ」とは免許が違う コンパクトサイズのフロント2輪・リア1輪といえば、ヤマハ トリシティ125が人気。トリシティ125のホイール径は、フロント14インチ・リア13インチを採用。両者
ドイツからアメリカに運搬されていたのは、VWグループのクルマ、約4000台。 オートモーティブニュースによればその内訳は アウディ:約1900台 ポルシェ:約1100台 フォルクスワーゲン:約500台 ベントレー:189台 ランボルギーニ:85台 だという。被害金額から計算すると1台あたり1150万円となるから、いずれも「超高級車」だったことがわかる。 火災発生から沈没までの経緯は、以下の通りだ。 フェリシティ・エースを運航する商船三井のウェブサイトによると、船はドイツのエムデン港から米国・ロードアイランドに向けて大西洋を航行中、2月16日にポルトガルのアゾレス諸島沖で出火した。乗組員22人は全員がアゾレス諸島に避難している。3月21日朝に消防設備を備えた2隻のタグボードが漂流中の船に到着し、船の冷却のためすでに乗船していた救助チームとともに水の噴射作業を始めた。船からの油漏れは確認されて
2021年12月16日に商品改良を受けたマツダ・ロードスターの目玉である新技術「KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」。その開発を担当した操安性能開発部の梅津大輔さんに、誕生の経緯や既存技術との違い、今後の展開などについて詳細を聞いた。 REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO&FIGUAR●マツダ MF:今回KPCが入ったことで、走りが凄く良くなったように感じられましたが、KPCは現行ND型ロードスターのリヤサスペンションが持つ、制動時のアンチリフト特性を最大限活かしていると伺っています。KPCはND型ロードスターを開発する時点で、いずれ投入しようという計画があった技術なのでしょうか? 梅津さん:ND型ロードスターが開発された後ですね。私は先代NC型の最後のモデルからロードスターを担当していますが、2015年にND型ロードスターを発売したのと同時進
いつか日本の公道で走れる日を夢見て・・・ ロケバニ&スーパーチャージャーの無敵コンテンツで武装 指定された住所に辿り着くと、そこは閑静な住宅街に建つ一軒家だった。ガレージにはお目当てのNSXと並んで、ポルシェ911も置かれている。 「次のプロジェクトカーさ。完成したらまた撮影に来てくれよ! ハハハハハ」。オーナーのロバート・チュウは体も大きいが、笑い声も同じくらい豪快なカーガイだ。口癖は「クレイジー!」。日本語の「ヤバい」と同じように、肯定するにしろ否定するにしろ、ともかく連発する。 ハイスクールの時からクルマいじりにハマり、日本語は読めなくてもOPTION誌を愛読していたロバート。シビックやインテグラが大好きなホンダガイで、当時新車として販売されていたNSXは憧れの的だった。また、OPTION誌に載っていた日本製のアフターパーツやJGTCのレーシングカーも自然と興味の対象になっていった。
左が水平対向、右は180度V。どこが違うか。* 180度Vはイメージ(ILLUSTRATION:熊谷敏直) 「ボクサーがグローブを打ちつけ合うような格好だからボクサーエンジンって言うんだよ」という説明を受けると(ともに外に向かっているんだから違うのでは)と思ってしまうのはあまり関係なく(さらに「それはむしろ対向ピストンエンジンにふさわしい呼称では」と考えてしまうのももっと関係ない)、よくフェラーリの12気筒ミドシップ車の紹介のときに話題にのぼることの多い「180度V」というエンジンについての話である。 水平対向エンジンとは、対向するシリンダーにおいてピストンが逆相に運動する構造を持つ。片側が右方向に動くならもう片方は左方向に、上なら下という具合である。その理由はクランクピンが180度位相だから。 水平対向6気筒のイメージ。 水平対向6気筒のクランクシャフトの実例。手前ふたつのクランクピンは
大手家電量販店のヨドバシカメラが、モーターとバッテリーを動力源とする小型の電動三輪車や電動バイクの発売を開始。大手家電ショップも、電動モビリティを取り扱う時代に突入。早速実車が展示されているヨドバシカメラ・新宿西口店へ出向き、視察&調査。また発売元であるビークルファンへの取材を敢行した。 REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) ヨドバシカメラ・新宿西口店に展示された小型電動モビリティ、ビークルファン EV-TUKTUK(トゥクトゥク)。 大手家電量販店のヨドバシカメラ・新宿西口店に小型EV(電動三輪車)が展示販売されていると聞き、年明けの2022年1月初旬、早速現地取材を敢行。展示されていたのは、「ビークルファン(本社:東京都江戸川区)」がリリースする下記の2モデル。ビークルファンは様々な小型の電動モビリティをラインナップする、国内の新進ブランドだ。まずはヨドバシカメラの店員さ
「これ以上の被害を食い止めたいという一心でご連絡を差し上げました」。ギャランシグマを所有する25歳の若きカーガイ(以下:H氏)から、WEB OPTION編集部に一通のメールが届いた。そこに記されていたのは悲劇の記録、クルマ好きにとって“腹わたが煮え繰り返る”ような内容だったのだ。 地に落ちたかつての名門チューニングショップ 車検で愛車を預けたら帰ってこなくなった・・・ 事の始まりは2019年12月、オールド三菱を得意とする埼玉県の某チューニングショップにH氏が愛車のギャランシグマをギヤボックスの修理と車検で預けたところからだ。 「2020年1月に重大な故障箇所が見つかったので、それを含めて修理代38万円を請求されました。その時は深く考えずに全額支払いました。しかし、その後いくら待ってもクルマが仕上がってこなかったんです」 「コロナ禍でパーツの調達に時間がかかっている」「もう少しで完成する」
2022年シーズンからスタートしたWRC(世界ラリー選手権)のRally1規定。どんな規定で、どんな車がラリーを戦うのだろうか? トヨタはヤリスWRCからGRヤリスRally1へとマシンをスイッチ。新旧比較しながら新しいラリーマシンの概要を見てみよう。 PHOTO◎Toyota Gazoo Racing WRT/FORD/Hyundai Motorsport Rally1 どんな規定? 2022年のRally1規定によるGR Yaris Rally1 WRCのトップカテゴリーは、グループB時代(1982ー1986年)、グループA時代(1987ー2001年)を経て、1997年からスタートした「WRカー(ワールド・ラリーカー)」の時代が長く続いた。2022年シーズンから、トップカテゴリーは「Rally1規定」となる。 主なRally1規定は次の通りだ ・エンジンは1.6ℓ直4直噴ターボ(GRE
排気Vカムに最新のブースト制御、開発は明らかに進んでいる 完成は2023年予定、内燃機関の未来がそこにある 2021年の発表以降、多くの反響を呼んでいる「HKSアドバンスドヘリテージ」。これは旧いクルマにずっと乗り続けたい、或いはチューニングによって新型車以上に魅力的なクルマに仕上げたいというユーザーのニーズと、環境性能に代表される避けられない社会受容性とを、技術によってどう折り合い付けるかというテーマに挑むプロジェクトになる。 東京オートサロン2022で公開されたRB26アドバンスドヘリテージは一目瞭然、平成のL型とも言える稀代の名機であるRB26を素材に、いかに新たなる価値を与えられるかを目指して、開発が進んでいる。その目標値である「600ps&20km/L」は、アドバンスドヘリテージの方向性を最も端的に表示したもの。そのインパクトは強烈なものだ。 普通なら絵空事かとまともに取り合わな
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