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村上春樹について一つ書き残した事がある。それは彼が、最近のコミュニケーションメディア(長いので以下単にメディアと言う事にする)を彼の小説の中でどのように取り扱っているかという事である。最近のメディアというのは、デバイスとしては携帯電話(それは最近はスマートホンに移り変わりつつある)、iPadなどのタブレットPCであり、ソフトとしてはメール、Facebook、Twitterなどである。 昨年シンガポールの若者を対象に私が行った調査では、メールは全員、Facebookはほぼ全員が使用しており、メール(パソコンメールと携帯メールを含めて)に使っている時間は、平均すると2〜3時間、Facebookだと1〜2時間程度という結果が出た。メールとFacebookに使う時間を合計すると、なんと毎日3時間〜5時間程度を、若者を中心に人々はこれらのメディアを使ったコミュニケーションに費やしているのである。もち
日本維新の会の橋下徹代表の発言が海外で非難を浴びているもう一つの点として、彼が「建前を論じても仕方がない、本音で発言しましょう」という言い方をする点がある。本音を発露する事を良しとし、建前で論じる事を否とは言わないまでもなんだかうさん臭いと感じる文化が日本やアジアにはあるようである。残念ながら欧米ではこの考え方は受け入れられない。 特に政治家などに、この手の本音でしゃべりたがる人たちが多いのは興味深い。本来政治とは政策を論じ合うものであり、建前こそが重要なよって立つ基盤であるのに、なぜそうなのだろう。ここにもまた、西洋と東洋における基本的な考え方の相違があると考えられる。そして橋下氏は、西洋では受け入れられがたい考え方に基づいて自分の意見を披露し、さらにはそれに固執したため非難を受けているのである。 そのためには、建前と本音とは何かを明らかにする必要がある。前回述べたように、西欧ではギリシ
前回述べたように、アニメ「君の名は」は基本的には若い男女のラブストーリーである。しかしその背景として、主人公である立花瀧と宮水三葉のラブストーリーが時間を隔てたものであること、また三葉の住む飛騨地方の架空の町である糸森町に隕石が落下する危険が迫っているというSF的な設定がされている。 前者はSFでいうとタイムトラベルものというSFの定番の設定である。また後者はこれもSFの定番である隕石落下や大洪水といった大災害ものである。さらには瀧と三葉の恋愛がそれぞれの体が入れ替わることがきっかけとなるというこれもSF的な設定がなされている。 つまりこのアニメは、SFアニメ(例えばエバンゲリオンなどのような)として見ることもできるわけである。しかしこのアニメを鑑賞する側は、これをSFアニメとしてみているわけではないだろう。複雑な背景のもとではあるが純粋のラブストーリーとして鑑賞していると考えられる。だか
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