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学芸員資格を有するような博物館関係者には基礎知識だけれども、一般常識とは矛盾している、ということの一つに「博物館とは何か」という根本的な問題があります。 例えば、「博物館と資料館に本質的な違いは無い」「美術館は博物館の一種」「科学館も博物館の一種」「動物園や水族館も博物館の一種」といったあたりは、世間の常識と随分ズレていると言えるでしょう。 それと並んで「“法律上の博物館”というのは、また別の概念」という問題があります。 厄介なのは、法律上「博物館」ではなくても、博物館活動を行うことは勿論、博物館と名乗ることも一切禁止されていないということです。 これは、法律に基づかない施設の活動が禁止されている「銀行」や「病院」とは異なるところですね。 ですから、一般常識的に「どう見ても“博物館”」というものが、法律的には博物館では無かったりするわけです。 博物館行政上は、「法律的に認められていない」博
通算第210回(2014年4月号) 秋の演奏会でアルプス交響曲を採り上げます。 そこで、アルプスについて見てみましょう。 交響曲の内容にはこだわらずに、いろんな側面から見ていこうと思います。 まず、そもそも「アルプス」とは何でしょうか? そういえば「アルプス」と似たような言葉に「アルペン」というのがあります。 どう違うのでしょうか? 答えを言ってしまえば、「アルプス(Alps)」というのはフランス語で、「アルペン(Alpen)」というのはドイツ語です。 英語でも「アルプス(Alps)」です。 イタリア語では「アルピ(Alpi)」ラテン語やスペイン語では「アルペス(Alpes)」です。 以上に共通するのは、「アルプ(Alp)」なり「アルペ(Alpe)」なりといった言葉の複数形だということです。 では、単数形の「アルプ」や「アルペ」はどういう意味かというと、実はハッキリしないのです。 有力な説
本ページは、所謂「平成の大合併」で成立した市町村に、 地名としての機能性を損うような命名をした事例、 即ち「広域地名の僭称」「近隣地名等の詐称」「地域特定性の欠如」に 該当する事例を指摘する目的で編纂したものである。 従って、市町村命名の悪例として指摘される事例のうち、 「不適切な表記(かな書きなど)」「不適切な合成地名」 「不穏当な中央意識」「センスの欠如」「優れた代替案の存在」などは、 間接的に関わってくる場合もあるが、直接的には本ページの範疇外である。 合併自体の是非に関わる問題(飛び地合併など)も同様である。 (その結果、典型的な悪例に対して「○」となっている例も存在するが、 あくまで「機能性を損っていない」という意味に限定した評価であり、 総合的に考えて優れた命名であると評価しているわけではない) 以上の目的に資するため、本ページには、 所謂「平成の大合併」により成立した市町村の
日本人には「苗字(名字)」と「姓」があるという話があります。 そして「姓」には「源平藤橘」(「藤」は「藤原」の略)の4種しか無い、日本人は誰でも「源平藤橘」のどれかに属すると。 前半はともかく、後半はウソですよ。 「源平藤橘」はあくまで「代表的な姓」に過ぎません。 これを書いている私自身「源平藤橘」のどれにも属さない「物部氏」ということになっています。 そのあたりの事情を整理してみました。 律令以前の「姓」 日本史の授業で古代の「氏姓制度」を習ったときに、「今の『姓』という言葉と全然違うんだな」と思った記憶はありませんか? エ、そんな昔に習ったこと、とっくに忘れちゃったって? 現在では「姓」「氏」「苗字(名字)」は、ほぼ同義に理解されていますが、これは律令以前の「氏姓制度」における「氏(し・うじ)」に相当します。 では、「姓(せい・かばね)」というのは何かというと、「氏の格付け」です。 格
C言語は、C++やC#など「C」を名乗る言語はもとより、1990年以降に盛んに使われるようになった各種言語の多くの源流とされている。 では、このC言語自身の起源はというと、一般には下記の系譜であると理解されている。 ところが、「C言語の構造体をめぐって」を まとめるに際して調べてみたところ、この系譜は事実の記述としてあまりにも一面的であり、系譜として「不適切」であると断言しても良いほどであるということが判った。 このことは、「C言語の構造体をめぐって」の2005年5月2日以降この文章の初稿公開日までの版にも簡単に記載していたが、これを独立させて詳論してみることにした。 CPLを起源とする系譜が如何に「不適切」か まず結論を簡単にまとめておくと、以下のようになる。 B言語がBCPLから受け継いだものは、非常に重要な側面ではあるものの、B言語の特徴の一部分に過ぎない。 BCPLからは、CPLか
ギリシャ文字を御存知ですか? 全ては知らなくても、部分的に知っている人は多いと思います。 有名なところでは、円周率のπ(パイ)、総和のΣ(シグマ)、 電気抵抗の単位「オーム」に使われるΩ(オメガ)、 角度を表わす変数θ(シータ)、密度を表わす変数ρ(ロー) などがあります。その他数式の中で種々の意味で用いるので、 高校レベル以上の理科や数学の教科書・参考書には、ギリシャ文字の一覧表、 つまりギリシャ・アルファベットが掲載されていることがよくあります。 さて、このアルファベットを見慣れたラテン文字(ローマ文字)のものと比較して、 「妙なところで微妙に違うんだな」と思った方は無いでしょうか? 全体的に何と無く似ているのにも関わらず、 1ヶ所や2ヶ所ではなく、沢山の細々した差異があるのです。 これには、それなりの歴史的経緯があるのですが、 それを順に見て行くことにしたいと思います。 新しい時代の
日本の47都道府県の名には、県庁所在地名と一致するものが29(1都2府26県)一致しないものが18(1道17県)あります。 この違いはどこからきたのか考えてみましょう。 (改訂を重ねた結果、長くなってしまったので、最後に「まとめ」をつけました。) 本来、県名は「県庁所在地名」である 現在でも、「○○県」と言った場合に県庁のことを指すのか県域のことを指すのかが曖昧ですね。 「○○県からのお知らせです」と言えば県庁のことですし、「この峠を越えると○○県です」と言えば県域のことです。 実は「○○県」は「県庁」のことを指すのが本来の用法であり、しかも「○○に所在する県庁」という意味です。 従って、県域としての「○○県」という言い方は、本来は「○○に所在する県庁の管轄地域」の略に過ぎません。 現在では、この地域名を単に「○○」と略して、例えば「関ケ原を抜けて岐阜から滋賀に入った」などと表現しますが、
キリル文字(キリール文字)は、ロシア語などスラブ系の言語を表記するための文字です(モンゴル語などの表記にも使われますが、旧ソビエト連邦の影響下で政治的な理由で使われるようになったもので、本来はそういう目的の文字ではありません)。 ラテン文字(ローマ文字)に慣れた人がキリル文字を見ると、見慣れた文字の裏返し(鏡文字)になっている字体や、見慣れた字体が別の文字に使われている例が散見されて戸惑うことになります。 その結果、キリル文字の起源に関して、以下のような俗説が生まれました。 あるロシア人が、西欧で文字を習得し、資料を持って帰国の途についた。 ところが、乗っていた船が難破し、本人は無事に帰国できたものの、文字に関する資料が失われてしまった。 そこで、已むを得ずウロ覚えで再現した結果、できたのがキリル文字である。 (陸路での帰途でボルガ渡河中に転倒したというバージョンもあるようです。) もちろ
戸田孝が公的および私的に行ってきた諸活動(パソコン通信やNetNewsでの議論、琵琶湖博物館あてに口頭・手紙・電子メールで寄せられた質問への回答、琵琶湖博物館の業務に関連して書いた原稿、友人から私的に質問された内容への回答、日常生活の必要上調べねばならなくなったことなど)に際して書いた文章から、雑学知識として公開に値すると思われるものをまとめました。 地域ネタ 誇大市郡町村名……広域地名の僭称 7桁郵便番号と5桁郵便番号の関係 7桁郵便番号に関する雑感 ついでに:住居表示の「街区方式」と「道路方式」のこと 「地方」シリーズ 「関西」の範囲をめぐって 「近畿」の範囲をめぐって 「東海地方」とはどの範囲か? 「中部地方」という用語をめぐって 官庁出先機関における「近畿」「中部」「東海」 歴史が絡む地域ネタ 都府県変遷の概観 「都」と「道」と「府」と「県」の違いについて 都道府県名の由来について
日本には1都1道2府43県があります。 全部「県」でも良いのに、何故4つだけ「県」では無いのでしょうか? 実は、現在でこそ、この4種は対等なものとされていますが、歴史的経過はかなり違うものなのです。 これについて詳しく見て行きましょう。 「道」は歴史的起源が別 「都道府県」のうち「道」だけが、「○○道」のうちの「○○」(つまり「北海」)を取り出しても、道庁所在地やそれに準ずる地名にはならないという意味で性格が異なりますね。 実は、この違いは歴史的起源の違いに関係しているのです。 「都府県」は「幕藩体制の藩」を「廃藩置県」してできた「県」を統合して生まれたというのが基本です。それに対して、 「北海道」は幕末の試行錯誤的な支配体制を明治政府が引き継ぎ、さらに試行錯誤を経て今の形に落ち着いたものです。 元々、北海道(蝦夷地)は幕府にとって支配体制が確立していない地でした。 南の方に「松前藩」があ
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