今日明日と二日続けて、昭和20年8月18日から行われた千島列島最北端の島、占守島の戦いのことを書きます。 日魯漁業といえば、いまは名前が変わって株式会社ニチロです。 さばの缶詰や冷凍食品などで、みなさんおなじみの会社です。 その日魯漁業の従業員2,500人が、昭和20年8月の終戦のとき、アリューシャン列島(千島列島)の先端、カムチャッカ半島のすぐ手前にあるシュムシュ島(占守島)にいました。 なぜかというと、占守島に、ニチロの缶詰工場があったからです。 なかでも、この占守島で生産される魚類の缶詰は、貴重なタンパク源として、外地で戦う日本の軍人さんたちにとって、なくてはならないものであったのです。 そしてその工場の従業員の中には、約400人の若い女子工員がいました。 終戦を迎えた昭和20年の8月15日から3日経った8月18日の午前1時のことです。 突然ソ連軍がこの島に、対岸のカムチャッカ半島か