サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
掃除・片付け
norevocationnoyo.hatenablog.com
イギリスの食べ物を見ていると、どうしても「単純」という印象を持ってしまう。 ランチの時間になると、みんな毎日のようにサンドイッチを広げるし、金曜日はフィッシュアンドチップス、日曜日はローストビーフ。少ないレシピの中でまわしている印象がある。 それに比べ、日本人は三大栄養素とか、五大栄養素をもとに一日30品目食べようとか、一汁三菜にしよう、と言っている(これだから「今日の献立なんにしよう」と毎日の食事の悩みが尽きない)。 夫は、メニューについてうるさく言うタイプではない。 でも、やっぱり毎日違ったものを食べさせてあげたい。 朝から晩まで勉強をしている主人にとって、唯一の楽しみは食べること。 もし日本だったら、自分でおいしいスイーツやスナックを買う楽しみもある。 でも、イギリスのスイーツやスナックの選択肢は非常に少ない。 期間限定フレーバーのポテチはないし、チョコレートのお菓子といえば、 どこ
2020年夏まで夫と一緒にイギリスに住んでいました。 2019年から2020年は、まさに伝統的な大学の寮に住んでいたため、コロナ下は 大学の寮に守られて生活をしていました。 今でこそワクチンが普及し、ロックダウン全面解除に向けて動き出したイギリスですが 2020年の3月は突然のロックダウンにより大学も大きな影響を受けました。 まず、学部生用の寮は真っ先に閉鎖することが決まり、学生たちは次々と実家にかえっていきました。 そしてその後、家族寮や院生が多く在籍する寮も共用設備(スポーツジムやランドリー)が使用不可となり、 寮自体が閉鎖され、留学生たちも行き場を失い、困惑した様子がニュースで報道されていました。 そんな中、私たちの大学の寮はとても頑張ってくれました。 なにより助かったのは、学食を止めないでくれたことでした。 世界各国からきている生徒のために、1日4通りのランチメニューを用意し、 さ
イギリスから帰ってきて8か月。 日本での生活が落ち着き、やっとイギリスの思い出に浸れる時間が作れるかというと そうはいかず。 あわただしい日々に追われ、イギリスでの思い出は夢のよう。 それでも最近、懐かしく思うことがありました。 それは、大切な人たちにイギリスのカードを送ったから。 昨年の夏、帰国前にスーパーマーケット マークスアンドスペンサーで いくつかメッセージカードを購入しました。 ロックダウン明けのスーパーは、メッセージカードの種類も豊富になっていました。 1年中いつもで、「ママへ」「パパへ」「おばあちゃんへ」「いとこへ」といったカードが売っていることが素敵だなと改めて思いました。 「父の日・母の日だから」ではなく、大切な人には送りたいときにメッセージカードを送ればいいんだなと改めて気づかされました。 以下、お気に入りのカードを写真とともに紹介します。 左上:母の日用に購入しました
海外の安宿で出会うことがあるというトコジラミ。 刺されたかゆみと肌に広がるぶつぶつの不快さはたまりません。 数年前、私も出会ってしまいました。 刺されたかゆさと見た目のひどさに唖然とし、恥ずかしくて知人にはまったく話せず。 ずっと黙っているつもりでしたが 同じ辛さを味わっている方のために記録として残します。 新型コロナのワクチンが普及して人々の移動が増える欧州。 夏はとくにトコジラミの活動が活発になるので、プチ旅行やお部屋の衛生管理が 一層大切になります。 トコジラミにやられると、数週間ぶつぶつに苦しみ、睡眠や日常生活に支障をきたします。 対策をしっかりして、少しでも快適な夏を過ごしてください。 1,私がトコジラミに出会った場所 旅行先の欧州の宿でした。トコジラミの姿を目では確認していません。 トコジラミはゴマ粒くらいの大きさで目視できますが、赤ちゃんは小さいので見えない場合も。 夜中に活
※お肉屋さんの生々しいお肉の写真を使っています。 刺激が強いものが苦手な方はご注意ください。 元気に外出自粛期間をいかがお過ごしでいらっしゃいますか。 イギリスで生理不順になったときに、よくレバーを食べていたのを思い出して この記事を書くことにしました。 イギリス生活中に貧血っぽい方、たんぱく質が足りてないなと感じる方、ぜひともレバーを食べて乗り切ってください。 慣れない海外生活で体調を崩したり、ストレスためないように…! あ、日本のみなさんも、ときどきレバー食べましょう! なんでレバー? 当時私は体調の問題で脂質制限をしていたので、食べられる肉、魚類が限定されていました。 お金を出せば選択肢は広がるのですが、限られたお金の中でなんとか栄養満点で低価格なものはないかなと探した結果、私の体に合っていたのがレバーでした。 レバーは、脂溶性のビタミンAやD、そして野菜では摂りにくいビタミンも豊富
※この記事には、残酷な場面も登場します。苦手な方は読むのを控えてください。 結婚する半年前、私はひとりで北欧5か国を旅した。そのときに、日本を出発して初めて観光したのが、バルト三国のひとつ、リトアニアだった。 季節は10月。ダウンのコートを着るには少し早く、でも上着がないと肌寒い、紅葉がとてもきれいな時期だった。バルト三国の中でも、あまり観光化されていないリトアニア。首都ヴィリニュスは、女性の一人旅に最適だと改めて実感した。人々はだれも私にかまわない。 丘の上のお城に登って、赤い屋根の家々を見下ろす穏やかな時間は、すべて自分のものなのだと気づかされ、ぐっと感動したのを覚えている。 その後、私は意を決して、お目当ての場所へ向かった。 KGBジェノサイド博物館 私が生まれた1988年には、この国はまだリトアニアではなかった。 旧ソ連の支配下に置かれ、秘密警察KGBによってジェノサイドが行われて
ロックダウンが明け、イギリスではみなさんクリスマスの準備を進めているころでしょうか。 大人数で集まることはかなわないものの、少しでもみなさんが健康に、楽しい時間を過ごせるクリスマスでありますように… イギリスのクリスマス...で連想するもの。 クリスマスプディング、ミンスパイ、アドヴェントカレンダー、クリスマス礼拝… いろいろありますが、今日は「クリスマスクラッカー」について書きます。 日本と同様、クラッカーには火薬が入っているのですが、キャンディのような包みになっています。 そして、割り方が面白い。 手をクロスして、クラッカーの端を持ち、一斉に引っ張ります。クラッカーがはじけて、中から素敵なおもちゃが出てきます 中から出てくるおもちゃは、こんな感じ。 大抵のクラッカーには、紙でできたクラウンと、ジョークの書かれた紙、 そして小さなおもちゃが1つ入っています。 写真のクラッカーの中身… わ
ヤマザキマリさんと小島慶子さんの対談、すごい面白そう! と、読み始めたこの本。 その「グローバル教育」で大丈夫? 作者:ヤマザキマリ,小島慶子発売日: 2015/12/07メディア: 単行本 本当に興味深い内容でした。 ヤマザキさんは「テルマエロマエ」の原作者として有名になり、 そこからメディアに多数出演し、歴史についての知識が豊富で お人柄と発信する言葉がとてもエネルギッシュなので大好き。 小島さんは、夫が50歳で突然退職、オーストラリアに家族で移住。 小島さんが一人で日本とオーストラリアを行き来しながら仕事をし、 家族の大黒柱になったという経歴がとても興味深く。 はたから見たらとても柔軟に、順風満帆にお子さんをグローバル教育の中に おいているように見られるお二方ですが、実はそうではなく。 いろんな都合やなりゆきの中でグローバル教育の中に自分の子が育つこととなった。 二人の等身大の言葉で
デーツ(ナツメヤシ)は、鉄分やカルシウム、ミネラルが豊富ということですが、 さらになんと、葉酸も多く含まれるということで、私はイギリスで妊活中に よく食べていました。 (子どもはまだおりません。でも、イギリスで葉酸を多く含む食べ物については 詳しくなりました!) スーパーマーケットに行くと、どっさり入って500円程度で購入できます。 ヨーグルトに入れても、そのまま食べてもOK. ねっとりとした甘さは、干し柿みたいな感じです。 私は好き。 イラクやアラブ諸えも重要な食物とされてきたそうで。 アメリカの駐在妻さんのエッセイ『ウィスコンシン渾身日記』では、 妊娠中の筆者青子さんに、語学学校のお友達が何個も食べるように薦めるシーンが出てきます。 また、ラマダーン明けにデーツを食べるという風習があることも、このエッセイから学びました。 ウィスコンシン渾身日記 作者:白井 青子発売日: 2018/06
ハリーポッターがホグワーツ魔法学校に入学する際に、 ローブを買いに行くシーンがあります。 あのローブを彷彿とさせるのが、オックスフォード、ケンブリッジ大学に残る 「ガウン」の文化。 学生は入学と同時にガウンを購入し、入学式やフォーマルディナーなど公式の大学イベントで着用します。 フォーマルディナーについては、過去にこんな記事を書きました。 norevocationnoyo.hatenablog.com この、学生がガウンを着る伝統は昔からあるようで、ケンブリッジ民族博物館には以下の展示がありました。 一年生が真ん中、左が二年生、右の三年生はボロッぼろ 卒業までずっと使われるガウンは、最終学年にあたる3年生のときにはボロボロになってしまった...ということのようです。 ケンブリッジのガウンは、上の写真のように長い袖がついて重いもの。 さらに、カレッジによって形が若干異なったり、女性用の肩にス
2018年10月の備忘録です。 イギリスで初めて参加したイベントは、ハロウィンのパンプキンカービング。 ハロウィン用のカボチャ「アトランティックジャイアント」を小さなナイフでくりぬいて ジャックオーランタンを作ります。 人の頭ほどの大きさもあるのに、スーパーで1ポンド(当時およそ150円)で購入できます。 イギリスのナイフは小さくて切れにくく、こんなナイフで大きなカボチャを くりぬけるのだろうか…と不安に思いながらも、ナイフを持って参戦。 パンプキンカービングは大学の学生主催のイベントでした。 ケンブリッジ大学の学生とともにパンプキンをゴリゴリほじってランタンを作ります。 参加者の中には仮装をしていたり、カボチャ色のセーターを着ている子たちも。 はっちゃけた感じの子たちというよりは、もっと純朴な子たちが参加していて とても落ち着いた雰囲気でした。 でも、カボチャをほじくりだすと、穏やかな雰
私には子どもがいないので、「イギリスの子育て」「イギリスの教育」というものに じかに触れる機会はありませんでした。 ましてやイギリスで子どもを育てるという選択肢もなく、「イギリスの教育」カテゴリーは長らくノーマークでした。 しかし、先日恩師より紹介いただいたこの本。 子どもはイギリスで育てたい! 7つの理由――住んでわかった。子育てと教育から見える日本へのヒント 作者:浅見 実花発売日: 2015/12/22メディア: 単行本(ソフトカバー) 国際教育うんぬんという話ではありませんでした。 一人の子どもの成長に大切なエッセンスがぎゅっとつまっていたことに驚きました。 母親である前に、一人の人間として尊重されるべきだということに気づかされ、はっとしました。 著者の浅見実花さんは、双子のお子さんをイギリスで育て、 第三子をイギリスで産んでいます。 ご自身で体験されたことだけでなく、 参考文献や
本当に本当にお久しぶりです。気づけば更新が全くできないまま1か月… 新しい土地へ異動の準備・荷ほどき・いろんな手続きに追われていました。 というのは言い訳かもしれません。 心がちぢこまっていただけかも… ちぢこまりすぎて、会いたかった方たちにも全然会えないままになってしまいましたが それでもいいこともたくさんありました。 帰国するときに私が楽しみにしていたことは、 「両親・祖母のために英国王室レシピのスコーンを焼く」ということでした。 「上達したね!」と、友人(パティシエ)に褒めてもらったスコーン。 イギリスで書いたお手製レシピブックをもとに作ってみたものの、手際が悪く 材料を入れる順番を間違え、こね方もおぼつかず、オーブンはイギリスと全然違って なかなか綺麗な黄金色の焼き色がつきません… それでも、「スコーンを焼くのは大雑把な人が向いている」というのは正解。 私の大雑把スコーンは、最終的
遅ればせながらご報告です。8月上旬に帰国してまいりました。 いろいろ考えましたが、このブログはこのタイトルのまま、 イギリス関連の内容で続けていこうかなと思います。 ときどき日本のことや、自分の生活のこともまじえつつ... 今回のブログでは、帰国時の様子、そして帰国後のquarantine 期間2週間のことを書こうと思います。 帰国まで 引っ越し荷物は段ボール4個とスーツケース3つにおさめることに。 使い古した洋服や現地で購入した安い食器などは、チャリティーショップに寄付したり知人にあげたり。 日本と異なり電化製品や家具、ベッドはアパートに付属しているので、廃棄するものが少なくて非常に助かりました。 帰国・抗体検査のこと 8月上旬のヒースロー空港は、免税品店などがやっと再開したものの、まだ人は少なかったです。イートインコーナーの再開も少なかった印象があります。 9月現在はヒースロー空港もだ
バックナンバーはこちら norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com その日の語学学校では、ディスカッションを学んだ。 私たち生徒に、先生は12のトピックを配った。 この中から5つのトピックを選び、ペアの人と議論しなさい、と先生が言った。 私のペア、ヨンホンは、韓国人の50代の男性だった。英語がよくできる、海外生活の長い人だった。 多少の韓国訛りをもつものの、文法をしっかりと学んだ論理的な語り口は安定していて、先生も生徒たちも一目置いている。 私は、彼にどうしても聞きたいトピックがあった。それは、こんな内容だった。 「とある国を、ほかの国がdominate するのは、悪いことか」 韓
渡英前、私は準備のための「お役立ち情報」を集めるためにイギリス駐在妻のブログを読み漁っていた。 彼女たちはとても大事な情報を残してくれたので助かったが、かなり経済水準が高いことが読み取れた。 高級な化粧品やブランド名、ポッシュなお菓子や紅茶、有名レストラン、飛行機のビジネスクラス、世界各国の旅行の様子... 一方の私は、同じ駐在とはいえ、もっと泥臭い境遇だった。 住む場所はケンブリッジ(ロンドンではない)、通常の駐在員のように会社から特別な手当が出るわけではない(自力でやることが多い、経済的に贅沢はできない)、会社のお膳立てがないので、健康管理やトラブル解決、日本人との友達作りも自分でやらねばならない…。 このことを自分に言い聞かせ、渡英準備にあたっていた。 そのとき、「これから過ごすイギリス生活をどんなものにしたいか」を考えた。 イギリス生活をどうしたいか1:「お客様」ではない立場であり
プラスチックごみに対するイギリスの取り組みを最近よく目にする。 すごいなと思う反面、疑問に思うこともある。 イギリスのプラスチック製品事情 お店編 イギリスのスーパーで驚いたのは、エコバッグの浸透率。老若男女、大半の人がエコバッグを持っている。過去に購入したと思われるボロボロのレジ袋を何度も使ってエコを実践している(?)おじさんもよく見かける。 また、イギリスで広く展開しているドラッグストア「ブーツ」では、処方箋薬をビニール袋に入れて渡していたのだが、世論にひどくバッシングされているという記事を読んだ。 「薬を持ち運ぶだけなのだから、紙袋でいいではないか」という客からのクレームに対し、店側は「日光を避けなければいけない薬などもあり、ビニール製にした」と弁解していたが、世論の勢いがあまりにもすごかった様子。これは、日本にはない現象だなと驚いた。 乾物の食品梱包も、プラスチック製のものを控える
祖父母は店を営んでいた。彼らは自活できなくなる80代後半までその店を開き、店に連なる自宅で寝起きしていた。 町の中にあるこの家はとても狭く、築40年で階段が急。お年寄りに優しくないうえ、隣の家とぴったりくっついて建てられているので、建て直しができない。 さらに困ったことに、祖父母は片づけや整理が苦手で、たくさんのものをしまい込んでしまった。 商品の在庫、祖母が漬けた漬物、よく考えずに買い込んだ大量の衣類、屋上で家庭菜園をするために買った土や植木鉢。 極めつけは、大量の食器類。 燃えるゴミや古紙のように手軽に捨てられるものではないので処分に困っていたのだが、母がとあるイベントを見つけて、そこに持ち込むことになった。 それは、私の故郷で開かれる陶器市。 使わなくなった陶器をきれいに洗って持ち込むと、引き取ってくれるという。 ボランティアの方が陶器1つ1つを糸底まで丁寧にチェックする。欠けていた
現在、帰国に向けて荷物の整理&ドネーションするものの選別中。 頑張って読もうと試みた洋書もちらほら。 英語ができないどころか、英語を読むだけで拒絶反応を示していた私が なんとか2年で英語の本を読めるようになった。 読んだ本の記録をここに。 図書館にて絵本からスタート イギリス生活3か月目。 図書館の絵本コーナーで、イギリスの歴史に関する本を見つけては読んでいました。 ガイフォークスのお祭りや、イギリスの歴史のこと、そしてヘアスタイルの歴史についてなど。 そこから、小学校高学年向けの絵本なども読むように。 ウサギの家族の大冒険の話や、いたずらカラスを飼いならして、ご近所の事件解決にむかう男の子の話など、ストーリーもワクワクするものが多かった。 ↓ヘアスタイルの歴史については、過去記事でかきました。 norevocationnoyo.hatenablog.com ヤングアダルトを読む イギリス
※登場人物の名前は仮名です。 ある年の10月のこと。パッチワーク初心者かつ日本人の私が カルチャー教室にひょっこり現れて、先生はさぞかし驚いただろう。 パッチワークの基礎知識のない私のために、先生のジルは私のためにたくさんの時間を割いてくれた。 このパッチワーク教室は、自分が作りたいものを自分のペースで制作し、ジルに指導を乞うスタイルだった。 そのため、私は本を見て気に入ったデザインを決め、自分の技量を考えずに制作に取り掛かった。 ジルは戸惑いを心の中に隠して、根気強く作り方を教えてくれた。 ジルはかつて学校で家庭科の教師をしていたそうで、わかりやすい英語を使って丁寧に教えてくれた。 ジルは20人近い生徒たちにアドバイスをしてまわらなければいけないのに、私のために一緒に布を切ってくれたり、縫い方のデモンストレーションをしてくれた。 ジルが私のために時間を割くことを、よく思わない生徒も何人か
いよいよ私の2年間のイギリス生活も、終盤を迎えています。 そこで、これまでのロックダウンおよそ3か月間にやったことを一度振り返ります。 私はこのロックダウン期間を、自分なりに豊かな時間にできたと感じています。 2019年の冬から今年の夏にかけては、多くの方が亡くなり、本当に不安で悲しく恐ろしい期間ですが、それでも、この期間は私にとって、私がイギリスという土地で生きた、私の人生の「なんびゃくぶんのいち」を占める貴重な時間です。 かけがえのない、私にしか作れなかった大切な時間だと信じています。 まずは、私がロックダウン中のイギリスでやってきたことを振り返ります。 ロックダウン中のイギリスでやったこと やったこと1:家でできるオンラインの英語学習 無料でできる英語教材などを見つけることができた。 「英語を学ぶ」というだけでなく、「英語で学ぶ」という環境があったことも非常にうれしかった。アフリカの
日本にいるときは、遠く海外で起きた事件として認識していたblack lives matter. Black peopleの友人がいたわけでもなく、差別を意識するわけでもなく、ああ、デモが起きたなとか、歴史の中の話としてとらえてきたblack lives matter。 でも今回の事件を受けて、非常に重大な問題として意識し始めている。 ジョージフロイドさんが亡くなったニュースを読んで、ああまた、と悲しく思っていたときは、まだ他人事だった。 BBCでデモの様子が報じられたときも、ああ大変だ、と、まだ他人事。 でも、私の住む施設のblackのお兄さんが、5月30日を境に いなくなってしまったことをきっかけに、私の中で勝手に不安がふくらむ。 彼は3月以来、ずっと休まずに働いていた。 私は3月から毎日彼の顔を見ている。 ロックダウンが始まり、人との距離が取りにくいときも、彼は私の不安を察知して 無言
イギリスはジェントルマンの国だ、とか、そういう固定観念をさておき。 イギリスで、いろんな形のやさしさを垣間見た。 渡英直前、知人から「ヨーロッパで、アジア人は差別の目で見られることもある」と言われた。 しかしそんなことは数えるほどしかなかった。 それは、私が学術都市に住んでいるからかもしれない。教育・経済水準ともに高いこのイギリスの田舎町は、「異邦人」かつ「新入り」の私を温かく迎えてくれた。 でもそれだけじゃない。なにかが日本の「やさしさ」の形と大きく違うのだ。 人への「やさしさ」 私の通うキルト教室では、低出生体重児のために布団を作成して寄付するのが常だった。 リサイクルショップが町のあちこちに存在するのは、ガンや病気のためのチャリティーを目的としていた。運営はすべてボランティアがやっていた。 高齢者が多く、経済的時間的余裕があることも大きいが、みんなが当然のように自分の時間と労力を割い
私はかつて教育機関に勤めていたので、自分よりひとまわり年若い知人・友人が多い。 知り合った当初は中高生の年齢だった彼らが、今は20代前半の社会人となっている。 その友人たちがオンラインイベントを企画し、私を招待してくれた。 イベントのタイトルは、彼らが卒業した「通信制高校」にまつわるものだった。 通信制高校の生徒たちは進路をどうやって決め、どんなことを考えながら「今」を生きているのか。 具体的なキャリアや進路とともに4人の思いを、4人それぞれの立場から語ってくれた。 彼ら個人の経歴などはさておき、非常に感激したことをここに記録する。 その前に‥「通信制高校」について 通信制高校のシステム 高校には、全日制・定時制・通信制の3つのスタイルがある。 通信制は授業ではなくスクーリング(面接指導)というものと、レポート課題の提出によって単位を取得し、卒業に向かう。 自分のペースで学びを進めやすいの
ロックダウンが始まるまで、私にとってイギリスのパイは「ランチを安く済ませる方法」のイメージだった。 物価の高いイギリスでパイを購入するのは、具沢山な惣菜パンを200円で購入できてしまう感覚。 駅の構内とか、GREGGSというファストフード店に行くと、どっしりとしたチキンパイやビーフパイがホットスナックコーナーに鎮座している。 肉料理を毎日夫に作るのにうんざりしたときは、お肉屋さんや市場でパイを購入し、温めて夫の夕食として提供した。 パイは買うもの。自分で作るものではなかった。 しかしロックダウンが始まり、惣菜を買いに行けなくなった今。 オーブン料理の便利さと簡単さに味をしめ、小麦粉でいろいろと作るようになった。 見た目も味もろくな料理ではないのに、パンも焼き菓子も肉料理も、焼き立ては本当においしい。 頑張ったのは私ではなくオーブンなのに、私は偉そうに夫に 「オーブン料理のリクエストちょうだ
久しぶりにリンゴを買ったら、あんまりおいしくなかったので煮リンゴにした。 旬じゃないせいだろうか。 アップルパイを作りながら、不意に書きたくなったリンゴの話。 An apple a day keeps the doctor away 高校の英語の授業で、先生がスヌーピーの漫画を紹介してくれた。 An apple a day keeps the doctor awayは、そのときに先生に教えてもらった印象的なことわざ。 「1日1個のリンゴで医者いらず」。 当時の私にはピンとこなかったけれど、今ならわかる気がする。 日本のリンゴは甘くて1日一個食べるには大きすぎる。 でも、イギリスのリンゴはこぶし1個サイズで酸味が強く、食べきりやすいサイズ。 日本のりんごとイギリスのリンゴ 日本は、蜜がたっぷり入ったシャキシャキの甘いリンゴが好まれているけれど、イギリスは酸味の強いリンゴが好まれているような印
ロックダウンが開始して2週間で0.7キロ太ってしまった。 そこから3週間ほどかけてマイナス1キロできた。 つまり、ロックダウン開始時から0.3キロほど痩せることができた。 数字としては小さいけれど、やっぱり嬉しい。 今後のために、そして私と同様太った自分にモヤモヤしている方のために 記録として残します。 太った原因1:ダラダラ食べ続けて腸に負担をかけた 1度に食べる量は少なかったものの、パソコンをいじりながら果物を、ちょっと小腹がすくとクッキーを1かけら(本当は食べちゃだめなのに、抑制できない)…と、ちまちま食べていたら、私の腸が疲れてしまったらしい。 いつも大きな音をたてて活動していた腸が急に蠕動運動をとめてしまい、私は便秘になってしまった。 また、水分が体にたまって太ももがパンパンになり、足が重くて散歩したくない。ちょっと立ち上がって家事をするのみ、床の拭き掃除をすることも億劫になる。
過去のイギリス新型コロナ事情に関する記事はこちら norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com norevocationnoyo.hatenablog.com これまでも天気の良い日は日光浴に出ている人がいたし、ロックダウン延長の発表があったころからさらに買い物やジョギングに出る人が増えた。 寒い日にゴーストタウンへ一人で買い物に行ったときは治安の問題もあって不安だったけれど、今はそういった不安も消えつつあるが、今度は別の問題として、ソーシャルディスタンスがしにくい。 スーパーは変わらず入場制限をしているが、数週間前の何倍も多くの客を入場させているので、列ですれ違うことが頻発。 それ
おかんの昼ごはん ---親の老いと、本当のワタシと、仕事の選択 作者:山田 ズーニー発売日: 2012/11/22メディア: 単行本 母の衰えを目の当たりにしたズーニーさんは、大人になった自分がいまだに「子ども」という位置づけ、社会的役割を持ち、それが永遠であると思っていたことに気づく。 いつかは親との別れがくると意識したその瞬間、彼女の頭の中によぎった言葉は「消春」。 私自身、親はいつまでも若い、いつまでもこの平穏な関係は続くと信じていた。 しかし、親の老いや体調の問題を目の当たりにし、いつかは別れの覚悟をしなくてはならないのだということを実感し、しかし心が追い付かない事態に陥った。 そういう立場の人は多いのではないだろうか。 山田ズーニーさんの「消春」という考えに対し、読者から多くのメールが寄せられた。 読者とズーニーさんとの意見交流をもとに、本書は進んでいく。 ズーニーさんへの共感と
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『norevocationnoyo.hatenablog.com』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く