再販売価格維持制度の仕組みについて、みなさんはどれくらい理解していますか? ドラッグストアやスーパーマーケットでは「安売り」や「SALE」という言葉をよく目にします。 しかし、本屋ではこうした売り文句を文字を目にすることはほとんどありません。 これはいったいなぜなのでしょうか? その理由はズバリ、「再販売価格維持制度(再販制度)」にあります。 再販売価格維持制度とはいったい何なのか? そして、再販制度が出版業界にどんな影響を与えているのかについて、わかりやすく丁寧に解説していきます。 再販売価格維持制度とは「本は値引きしてはいけないという決まりごと」日本には「メーカー同士が価格を決めて維持するのは禁止」という法律が存在します。 それが「独占禁止法」という法律です。 出版業界の専門紙「新文化」のウェブサイトにはこんな説明が載っています。 独占禁止法(正式名称は「私的独占の禁止及び公正取引の確