「男性性研究」が北欧の福祉社会の根幹を支えている:「男らしさ」規範、「男性の暴力」に取り組む男性、「育児休暇の取得」など 前回、ホフステードの男性性指数(マスキュリニティインデックス)について書きました。日本は突出して男性性指数が高いことについて書いた後も考えていたのですが、男女平等に限らず人権的なことであったり産業構造であったり様々なことに影響を及ぼしている(SDGs時代では悪影響の方が大きい)ことにあらためて気づきました。男性性(マスキュリニティ)の度合いを下げることが、古臭い強い国から、尊敬される国になるために必要なことなのではないかと思うようになりました。そこで、最も男性性指数が低いスウェーデン(男性性指数5、日本は95)をはじめとする北欧は、マスキュリニティについてどのような考え方を持っているのかをざっと調べてみました。 北欧閣僚理事会傘下の北欧の協力機関であるNIKK Nord