日本語のローマ字入力において、一般的なQWERTY配列に比べて指の移動距離が半分以下に、同じ指の連続が約9分の1になる「大西配列」を考えた話。 0. 疑問を持つパソコン仕事を始めて数年、一向にブラインドタイピングができない。 何度か教材にも向き合ったが、上達するのは「手段を目的化させるのは道具側のバッドデザインだろ」という文句ばかり。 そこで調べてみると、従来のキーボードにはハードにもソフトにもさまざまな批判とオルタナティヴがあることがわかった。 私はすぐに遊舎工房で人間工学的に正しいキーボード*を入手し、VIAでキーマップを弄り始めた。 始めはぼんやりと、自分はプログラムを書くから英語と日本語がバランスよく打ちやすければと思っていた。 だが考えているうちに、速度がもどかしいのはもっぱら検索・作文・チャットで日本語をローマ字入力するときだと気づき、「ローマ字入力に第一に最適化された配列」と