元革共同 水谷保孝 注…本紙5月20日号掲載の本記事に、著者の校正を反映できていない部分があったため、全て反映したものを掲載します。水谷さん、読者の皆様にわびします。(編集部) 5月25日から一般公開される代島治彦監督の映画『ゲバルトの杜――彼は早稲田で死んだ』が、賛否を呼んでいる。「学生運動の負の側面=内ゲバを描いた」という評価の一方、「事実から逸脱し、警察・大学当局の目線そのもの」と批判もされる。 そんな中で、後年に早稲田を卒業した編集部関係者から、本作の批評の提案が出た。「内ゲバは肯定できないが、それは当たり前の事で、その先が大事だと思う。本作の構成は、結局今の大学管理体制の肯定にしかなっていない。川口君事件は、その開始になる重要な事件だ。早大では革マルの大学支配が続き、多くの学生が政治や運動そのものが嫌いになる。ノンセクトも弾圧され続けた。大学の脱政治化の端緒だ。それこそ早稲田大学