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都知事選
note.com/masanork
まさか2020年にもなって、こんな解説を書かねばならぬことになろうとは思わなかったけど、マイナポイントの件で久しぶりに電子申請のIE縛りが話題になってますね。「当時普及していたIEを採用した」(総務省)というコメントが火に油を注いでしまった。わたしが把握している現場の事情としては「キャッシュレス決済との紐付けだから、住民にはスマホを使ってもらうことを想定。自分のスマホを持ってない利用者向けに自治体窓口などで使える端末を用意しており、その環境ではIEが使えるので他ブラウザ対応は後回しにした」という話で、コロナ禍にあってタイトなスケジュールの中でやむを得ない開発の優先順位付けだったと承知している。 TLを見ていると「ばーかばーか」と罵詈雑言を書かれていて、まあ世のWeb Developerから見たらそうとしか思えないよなぁ、今時ChromeやSafari向けにWebサイトつくるよりもIE向けっ
通貨統合のため厳しい財政規律を加盟国に課してきたEUは、財政赤字をGDPの3%以内に抑えるルールを棚上げして、新型コロナ対策のためにGDP1%分の財政出動を行うことに合意した。イタリアは3兆円規模の新型コロナ対策を発表したが、追加的な対策は金利上昇のリスクを孕み、新型コロナ対策のためにEUとして起債することを求めている。
採用担当はGitHubを通じて何を見るか GitHub上でのコード流出被害が、三井住友銀行だけでなくNTTデータ、NEC、埼玉県庁にも被害が広がっている。素朴な疑問として、リスクを冒してまで客先のコードを持ち出してGitHubにアップロードしたとして、仮にバレなかった場合に年収アップで華麗な転職を実現できるのだろうか。 GitHubを使った年収予測が実際に何を見ているのかは分からないけれども、わたしは採用担当として求職者のGitHubアカウントを眺める機会が時折ある。AIとて人間が設計しているのだとすると、人間と似
かれこれ12年ちょっとTwitterを使っているが、はじめてTwitterアカウントを凍結された。「おかしいな」と気づいたのは外出先からiPhoneでTwitterを触っていてFollowing / Followersともに表示がゼロになったこと。特に凍結されたとかの表示はないし、警告メールのようなものも来ないので、最初はAPIの不具合とか、国際ローミングなので通信状態が悪いのかと思っていた。 ホテルの自室に戻って調べ始めたところ、Twitterで他の人がわたしのアカウントが凍結されたと騒いでいるのをみて、はじめて自分のアカウントが凍結されたことを知った。慌ててブラウザからTwitterにアクセスして指示に従って異議申し立ての手続きを行ったが、まだ返事は来ていない。ネットで調べると昨年4月から原因となっているツイートを教えてくれるようになったらしいのだが、自分には特にメールなどきていない。
役所がIT人材不足を喧伝するのは今に始まったことではない。1985年にはソフトウェア危機といって、2000年までにソフトウェア技術者が97万人も不足するといわれていた。2016年の調査で2018年にはセキュリティ技術者が13万人、2020年には19万人も不足するといわれているらしい。同じ調査でAIエンジニアを含む先端IT人材の不足は最大4.8万人とのことなので、実は不足数でいうとセキュリティ人材の方が多かったりするようだ。 あれは日本でPockemon Goがリリースされた日だから3年近く前のこと、わたしは遠路、奈良先端技術大学院大学で「産業界の求めるセキュリティ人材の育成」について理工系の大学教員の方々に講演する機会をいただいた。2013年にはヤフーでID部門を所掌した途端に大規模な情報漏洩事案が起こり、2015年には日本年金機構で起きた年金情報漏洩事件に駆り出されたり、2020年の東京
今年3月に政府のAI戦略が年間25万人を目標にAI人材を育てるとぶち上げたのに続いて、教育再生会議が全ての大学生がAIなどの基礎的な素養を身につけられるように標準カリキュラムを作成することを提言した。ガートナーが2017年1月に産業界で2020年末時点で30万人以上のIT人材(原典を確認したところAI人材ではなかったようですね)が不足するといったらしいのだが、今からカリキュラムをいじったところで2030年くらいにならないとAIネイティブな新入社員は入ってこないし、その頃まで深層学習が流行っているのか、NVidiaが残ってるのか、PythonやTensorFlowが広く使われているのか、GAFAがどうなっているかなんてさっぱり見当がつかない。 残念ながら私たちは2010年代に深層学習の実用化の局面で米国に負けたのであって、いまから教育をいじるといったって泥棒を捕らえて縄を綯うような話である。
この3年くらい役所でGAFA脅威論があからさまに論じられるようになったけど、どうにも本質から外れた議論が多く、どこかで落ち着いて考える必要を感じている。だいたいデータを持ってるからGAFAが強いのではなく、データよりも前に利用者と接する出面(注:ヤフーの社内用語。消費者にサービスを提供する接点)と大量データを処理するインフラを手に入れたGoogleとAmazonが、後からデータを競争力に転化する戦略を成功させたのだ。 出面と分析基盤あってのデータであって、その逆ではない。大量データ処理の技術は1980年代から米国でGrantがついてきた大規模データベース研究を端緒に、2000年代初頭にかけて検索エンジンの基盤技術として民生化されたのだし、出面の成長はWindows 95からドットコムバブルにかけての数年間、その後のスマホの普及が大きく、深層学習が出てきたのはもっと後のことだ。 ここを勘違い
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