エンジニアになって1年半になる。 学生時代はプログラミングのアルバイトなどもせず、大学院の時のインターン先ではリサーチプロジェクトをやっていた僕にとっては、チームでデザインしてコードを書いて一つのプロダクトを作るというエンジニアの仕事は近いようで未知の世界だった。当初は色々と戸惑ったが、1年もいるとよくわからなかった仕事もなんとなくうまくできるようになってきて、英語も上達してミーテイングをホストしたりプロジェクトを立ち上げたりリードしたりするようにもなった。 エンジニアの仕事というものは、アイディアを形にする仕事、よくある表現を使うと1を10にする仕事である。はっきりとした区分けは難しいし、0からアイディアを考えることもあるのだが、多くの労力が、様々な現実的な制約の中でどのように便利で使いやすく信頼性の高い製品を作ることに集中する。一方でリサーチの世界では、0を1にすることが全てである。例