巷で話題の「恋愛工学」を小説化した『ぼくは愛を証明しようと思う。』。 「ラストまで読んだら、イメージが変わるよ」と言われたけれど、 けっきょく読めば読むほど、 「恋愛工学とか言ってる男、きんもーっ☆」 という印象が拭えなかったので、いっそのこと宣伝に一役買おう。 これを読んだ女性は、恋愛工学徒のテクニックに冷静に対応できるようになるだろう。そして、この本を読んで内容を実践する男性が増えれば、多少まともに女性と会話ができる人が増える、とは思う。 この小説は、さえない男わたなべが、永沢さんというファンドマネージャーの男から、たくさんの女性と効率よくセックスをするためのメソッド「恋愛工学」を学んで成長していく、ちんちんサクセスストーリーである。ちなみに永沢さんはモデルをセフレにしているモテ男という設定だが、なぜかポケモンに詳しく、丸メガネをかけて帰り際に「チャオ」とか言う微妙なところがある。 こ