サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
note.com/sugo_ron
1980年代後半に認知科学の理論を元に提唱され、現在教材開発やUIデザイン等様々な分野で活用されている認知負荷理論。教師にとっても日々の授業改善へのヒントが詰まったこの理論の概要を紹介します。 認知負荷理論(Cognitive Load Theory)とは?人間が頭の中で一度に処理できる情報量には限界がある!という前提の下、学習時に発生する「認知負荷」に注目した理論。 新しいことを学ぶとき、人の頭の中では何が起こっている? 認知負荷理論では、以下のような人間の頭の中の仕組み(認知アーキテクチャ)を理論の土台としています。 人は目や耳から得た新しい情報を、まず頭の中の「ワーキングメモリ」と呼ばれるスペースに一時的に放り込んで処理し、その後スキーマ(構造化した知識)のかたちで「長期記憶」に貯蔵していく。 「長期記憶」がほぼ無限の容量を持っているのに対して、「ワーキングメモリ」の容量はとても少な
授業や研修で誰もが一度は経験したことのあるグループワーク。そのメリットやデメリットについて考えてみたことはあるでしょうか。今回は認知負荷理論の視点から「協働」が学習ツールとして持つ性質を再確認し、活用のポイントを探ります。 結論協働学習は提示された課題が十分複雑である場合に真価を発揮する。逆に単純すぎる課題は、協働学習に適していない。 キーターム協働学習、認知負荷理論 前提今回紹介する論文は認知負荷理論を土台にしたものです。認知負荷って何?という方はまずこちらの記事をお読みください。 詳細※読みやすさのため一部省略・簡略化しています。詳しくは元の論文を参照してください。 協働学習の場では、与えられた課題に取り組む際にかかる「認知負荷」を複数のメンバー(の頭の中のワーキングメモリ)で分け合うことができるため、個人学習以上に複雑な情報処理が可能となります。これは協働学習の大きなメリットです。
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『教育のスゴい論文|note』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く