はじめに 数ヶ月前から知念氏のツイートに違和感を覚えていた私は、実際に彼の考えていることを知るために―要は「敵を知る」ために―彼がよく宣伝している『機械仕掛けの太陽』という彼の著作を立ち読みしてみた。少し読むだけでツッコミどころが幾つかあったので、いっそのこと購入して全部読み、それらを上手いことまとめて文章にしてみよう!と思い立った。その結果がこの「【批判的】読書感想文」になる。誹謗中傷にならぬよう、言葉には細心の注意を払っている。とはいえ、知念氏はベストセラー作家様なんだから、その辺の貧乏学生がこじんまりと書いただけの読書感想文を誹謗中傷扱いするわけがないと信じている。 知念氏への違和感のきっかけ 私が知念氏のことを知ったのは数年前の、とある電車広告だったと思う。『崩れる脳を抱きしめて』とかいう小説タイトルに目を惹かれたのだった。「崩れる脳」なんてフレーズを使われると、『ドグラ・マグラ』