広告代理店という仕事は、かつて学生の憧れの仕事でした。電通や博報堂の仕事につくことはエリート街道の一つであり、学生の選択肢の一つとして就活企業ランキング上位にも君臨していました。 けれども2016年のパワハラ事件直後、電通は大きくランキングを落とし、博報堂やその他広告代理店もジリジリと順位を下げています。これは、業界全体の人気が下がってきていることを表しています。いまだ代理店への就職希望者はおりますが、「代理店に勤めたい」というより「マーケターになりたい」という言葉に変わってきたように感じます。 広告業界を見てみると、依然としてTVをはじめ広告全体に関して電通・博報堂は強い存在感を示しており、デジタルマーケティングのほうではCyberAgentをはじめ、アドウェイズやセプテーニなど、様々な会社が入り乱れている群雄割拠な状態です。けれどもこの数年、大きな新陳代謝は起きてはいません。 2010