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ドラクエ3
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「無線学校卒業後、少年航空兵を志願した著者。少年は昭和19年2月1日、乙種幹部候補生(少飛18期)として陸軍第一航空軍鈴鹿教育隊に入隊し教育を受けるが、思いもかけぬ理由から、索敵・諜報の任にあたる司令部直轄第101通信隊に配属されることとなる。部隊では生涯を通じ、決して忘れることのできない男たちが少年を待っていた・・ 「ある通信兵のおはなし」は2005年6月3日の第130号を持って完結しました。長い間応援くださり、誠にありがとうございました。
いつも対抗意識を燃やしていた他の班と合同通信訓練があり、その日は受信の訓練でした。(私はいつも最後列の席) レシ−バ−から聞こえるピ−ピ−音が子守り歌のように聞こえて眠気を誘い、どうしても受信用紙にキチンと書けません。 暫くして、「○○一等兵、いまの通信文を読んでみろ」の大きな声にハット目が覚め、立ち上がって受信紙を見て驚愕。汗びっしょりです。 始めの方はキチンと書いていますが、途中から数字がなんと「εηκξ ωψτν」のように化けてしまっています。 夢の中で受けていた様です。 「受けられませんでした。」と眠気を振り払うように大声で答えましたが、送信していた上等兵殿は「あぁ、そうか」で許してくれる筈がありません。 「前に出ろ」「皆が一生懸命に受信練習をしているにもかかわらず、受けてないとはけしからん。貴様は既習兵で、しかも今の速度は40字(注、分速のこと)だ」とカンカンです。
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