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夏の料理
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写研の書体、「ゴナU」がリリースされたのは1975年。ぼくが写植オペレータのフリーランスとして小さな事務所を構えたのが1977年。当時、丸ゴシック系のナール書体が全盛の中で、ゴナUの登場は衝撃的でした。作者は同じナールの制作者である中村征宏氏です。当初はファミリーとしての計画はなかったようです。ところが、ゴナUより少しウエイトの細い書体の要望がたかまり、ゴナEをリリースします。背景にはライバルのモリサワの「新ゴ」の存在がありました。 ある時、年代は忘れましたが写研の営業マンが三菱銀行の使用書体として、ゴナのウエイトの細いものが完成したと聞かされました。つまり、ゴナファミリーとして大きく動き出したことに驚きました。一書体を揃えるには20万円ぐらいで、そのファリーを揃えるとなるとフリーランスの身には大変な金額だったのです。 ともかく、最終的にゴナファミリーはウエイトバリエーションが7書体。影
サンプルは上が石井太明朝オールドスタイル、下に比較のために石井中明朝オールドスタイルを並べた。マックによるDTP以前の写植時代はパンフレットや新聞、雑誌広告などでは、この書体の使用頻度がとても高かった。タイトルを太明朝オールドスタイルで、ボディコピーを同じ太明朝か中明朝オールドスタイルという具合だ。また、冊子などでも、タイトルに太明朝オールドスタイル、本文は中明朝のオールドスタイルかニュースタイルの組み合わせが、パターン化するほど多くの機会に使われた。会社案内などにもこのパターンは多用されたが、それは気品のあるデザインに仕上げることができたからだ。 ファッション関連の広告に携わるデザイナーには特に好まれた。たまたま、8年前のファッション誌「マリ・クレール」の1998年5月号があったので、開いてみたら、タイトルも本文も石井太明朝オールドスタイルだった(左の写真)。写研のコード名は「BM-O
昨日、データクラフトの通販カタログ「デザインポケット」が届いたので眺めていたら、モリサワのフォント「A1明朝」が目に止まった。とても言葉で表現できないくらい懐かしい。 もう30数年前のことだが、ぼくは写植オペレータを仕事にした。勤め先はあえて給料の安いデザイン事務所を選んだ。グラフィックデザイナーとじかにコラボレーションしつつ印刷物を仕上げる現場で、デザインも学びたかったからだ。何ヵ所かのデザイン事務所を転々としたが、そういうところでは写植オペレータは一人かせいぜい二人ぐらいなもので、あるとき自分の技術の限界を感じて、写植を専業とする会社へ入った。 そこは電通からの仕事をメインしたデザイン事務所を得意先としていたので、日々の仕事の成果を日経新聞、朝日新聞などの広告で見ることができた。それはどれも、大手企業のもので全7段とか全5段といった大きなスペースを使ったものばかりだった。当然高いクオ
大阪西区在住で散歩しながら写真を撮ったり、Mac、Web、絵本、音楽、映画、生活などの感想を書いてます。 右は写研書体の印字見本です。クリックして大きい画面で見てください。上が「石井太明朝体オールドスタイル」、下は「石井中明朝体オールドスタイル」。 3月1日にモリサワの「A1明朝」について書きました。ぼくが写植専業会社で、デザイン事務所からの依頼の仕事でさかんに「A1明朝」を使用していたのは1970年頃だったと思います。「A1明朝」は新聞や雑誌広告、パンフレットのボディコピーで主に使用されましたが、実はデザイナーが望んだのは、写研の「石井中明朝体オールドスタイル」、コード名「MM-A-OKL」でした。 大阪では、本社のあるモリサワのシェアが圧倒的に多く、写植専業会社のマシンはほとんどがモリサワでした。写研のマシンを導入していたのは、書体にこだわるデザイン事務所が自ら導入するケースでした。
大阪西区在住で散歩しながら写真を撮ったり、Mac、Web、絵本、音楽、映画、生活などの感想を書いてます。 仕事が片付いて、22日24時半頃にクラブに入る。25時から二人のライブが始まったのでラッキーだった。2時間のライブだったが、むちゃすごかった。 1980年頃、ニューウェイブ・ロックを聞いていてAswadからレゲエを知った。すぐにLinton Kwesi Johnsonも聞き出した。彼の音楽を作っているDennis Bovellの名前を知り、DUBを知った。「LKJ IN DUB」のジャケットは(今は持っていないが)強烈に当時を思い出せる。Dennis Bovellがプロデュースしたポスト・パンクバンドのThe Pop Groupのアルブム「Y」にも夢中になった。ということでDennis Bovellは特別な思い入れがあった。 その彼が目の前で、大量の機器を前にしてDUBサウンドを紡い
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