寒くなってきた。 たこ焼きが食べたい。 でも、たこ焼きにあまりお金を使いたくないし、わざわざ遠くに買いに行くものでもない、というのがわたしの本音だ。 コンビニのものですら高く感じるし、定食が食べられる値段で売ってあるものなど、いくら具材やボリュームにこだわっていてもいまいち食指が動かない。 しかしお祭りで気分が高まっているときに買って食べるのは、空間代込みでアリだと思っている。 そんな厳しい目線でたこ焼きをいつも見つめているわたしだが、ついつい通ってしまう、大好きなたこ焼き屋さんがある。 長崎県佐世保市から平戸市、さらに佐賀県伊万里市や有田町までをむすぶ日本最西端の鉄道「松浦鉄道(以下MR)」。 57ある駅の1つ、左石駅の構内に店を構えているのが、たこ焼き店「駅たこ」だ。 佐世保市田原町にある、松浦鉄道西九州線の駅「左石駅」。 駅舎の壁には、「駅たこ」の店名が。 うっすらとした文字の色が時