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2008.01.19 「かわいい」論 カテゴリ：現代社会 私にとって、好きで嫌いですごく気になる、言葉「かわいい」。それについて四方田犬彦さんが「かわいい」論を展開しています。 まず、世界を席巻する日本の「かわいい」は、民族と言葉の壁を越え、思いもよらないところで君臨し、消費社会の重要な項目と化しているとか。 四方田氏は、「かわいい」をこう定義づけています。 「小さなもの。どこかしら懐かしく感じられるもの。守ってあげないとたやすく壊れてしまうかもしれないほど、脆弱ではかなげなもの。どこかしらロマンチックで人をあてどない夢想の世界へと連れ去ってしまう力をもったもの。愛らしく、きれいなもの。ながめているだけで愛くるしい感情で心がいっぱいになってしまうもの。」 ひとたび「かわいい」という魔法の粉を振りかけらてしまうと、いかなる凡庸な物体でさえ、急に変化する。 かわいい全盛の世にあって、かわいいに