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いきなりですが雑誌を作りました! タイトルは「ニューQ」。"新しい問いを探す哲学カルチャーマガジン"というものです。12/20より代官山蔦屋、Shibuya Publishing(SPBS)はじめ、全国の書店で(流通の関係上じょじょに...)発売の予定です。 内容なのですが 「答え」より「問い」の方が面白い? ということをテーマに創刊号(新しい問い号)では、小説家の平野啓一郎さんのインタビューをはじめ、どのように「問い」を立て、考えていくべきか?ということを探求しています。 アニメーション作家として大ブレイク中のぬQさんによるイラストストーリー、写真や漫画、面白コラムを挟みつつ、哲学の論文紹介(執筆者へのインタビュー付き)など硬軟あわせた企画で、哲学ならではの「問いを立てて考える」という面白さを伝えるべく、誰にでも手にとってもらえるよう分かりやすさを追求してみました。 哲学好きはもちろん、
ある日、Twitter社から電話がかかってきて 「ハートマークは便利だけどTwitterらしさを失ってしまった。新しい"いいね"マークを提案してほしい」 と言われたらどうしよう。という人に言えない感じの悩みがあったのですが、答えが分かったのでそのことについて書きます。 デファクトスタンダードに合わせると、おそらくハートとなるでしょう(Twitter / Instagram / note 参考)。 候補としては、☆、ハート、サムズアップあたりがパッと思いつくのではないでしょうか?(えっ、+1...!?) 「記憶やブックマークの比重が用途として高ければ☆マーク。コミュニケーションを重視するならハート」 と自分も答えています。FacebookのサムズアップよりInstagram / Twitterのハートが便利なのは、いいね以外にも不幸な出来事に対する共感など、より多くの用途で使えるからです。
驚きと不快感の伴うインタラクションだったが、自分的なポイントは2つある。 1. ユーザの指示を理解したのに従わないという、ロボット原則に反するようなデザインに疑問を感じた 2. 人間に対しては言わないであろう「うるさい」という言葉が口をついてしまった 今回は、この (2) について考えてみたい。 技術精度が上がり、より人間に近い音声アシスタントがあらゆるところに組み込まれていく時代。ユーザの性格を悪くしたり、ユーザと機械との間に対人コミュニケーション並みのリアルな軋轢を生じさせないために、音声インターフェースの「社会的デザイン」にも目を向ける必要がある。 アレクサに話すときだけ豹変正直、アレクサとは仲が悪い。何年も前から Siri を使っているので音声アシスタントには慣れているはずだが、去年末に Echo Dot を買ってからというものの、ユーザ体験の違いに驚くばかりである。 アレクサに対
エアコンのリモコンに2大派閥がある
オートメーションにはさまざまな発動方法があります。ジオフェンスを使うもの、スマホアプリから操作するもの、そしていま流行りの音声認識。ついつい目新しい技術にばかり手を出してしまいがちですが、用途に合わせて最適のインターフェイスを選びぬく冷静な判断力もほしいところです。 そこで忘れちゃいけないのが、ボタン。まさに押すだけ。ローテクすぎて候補にすら挙がらないなんてことがあるとしたら残念な話です。ボタンの強みは、なんといってもそのシンプルさ、そして圧倒的な存在のフィジカル性にあります。 ボタンがそこにある。押す。 「OKグーグル、えーっと」とライバルが言いかけた頃には、こっちはもうボタンを押し終えて次の作業にとりかかってるんですよ。 ボタンのすごさ、そして来るべき「ボタン回帰の時代」について数年前からちらちら言っているのですが、このたび Geek Women Japan さんの新年会にて LT を
メリークリスマス! 「プログレッシブについて、"プログレッシブ"の意味をお互い一切共有することなく書く」 というアドベントカレンダー(12月1日からクリスマスまで毎日、グループで投稿するブログの流行りスタイル)を、3人で回すという荒業の最終回になります。おかげさまでプログレッシブなクリスマスを迎えることができました。 最後に、なぜ「プログレッシブ」というテーマで書いてきたのか、紐解いてみたいと思います。 ※ ここで「紐解いてみた」というのは、直感で始めたことの言語化がまだうまくできておらず、それを書きながら考えてみるというスタンスだからです。 イノベーションとクリエイティブでは記述できないこと実はここ数年、会社を独立してから - イノベーション - クリエイティブというキーワードをそのまま使うことに、ある種の違和感を感じています。 この二つの言葉は主にテクノロジー系の企業やベンチャー界隈、
UXデザイナーたるもの、自分のユーザ体験をデザインできないといけないのである。 いや、自分の対人能力を向上させるとかそういうことではなく、単純に「自分の趣味を、より楽しむにはどうすれば良いか?」ということを考えてみたのでした。 ということで、趣味の「SF小説を読む」という体験を自分なりに試行錯誤したことを書いてみます。もちろん、ただ本を読むというのも立派な体験です。しかし、そのまま受け身に楽しむだけでなく、色々な行動と結びつけて世界を広げると、より趣味を深めようというモチベーションが高まります。 想像力を鍛えるためにデザイナーはSFを読もうところでなぜSFかというと、ただ単に昔から好きだからという理由以外、特にありません。ただ、SFのSはScienceだけでなく、SpeculativeのSでもあります。スペキュラティブといえば、デザイナーの皆さんにはおなじみのスペキュラティブ・デザイン!
ビットコイン、スナップチャットのUI、デヴィッド=リンチの作品などなど、流行っているものの多くが分かりにくいものであり、そしてそれぞれの「分かりにくさ」が体型化されていない。 今回は、その"分かりにくさ"という事象そのものを理解し、乗りこなそうという試みの後編となる。 前編 : 分からないことのユーザ体験 前編 中編 : 分からないことのユーザ体験 中編 - 良い分かりにくさとは何か? / プログレUX 良い分かりにくさのデザインパターン対象の価値を高める"良い分かりにくさの実践"ということで、「どのような分かりにくいデザインが可能か?」ということをまず考えて見たい。 ここで重要なのは、今回目的としているのは「分かりにくさを整理し分かりやすくする」ことではなく、「どのようにして分かりにくく有効なものを作るか?」ということである。 もちろん、これを足がかりに身近な分かりやすいものを分かりにく
みなさん、もちもちしていますか? こんにちは。日本もちもち協会・代表のあらたまです。 日本もちもち協会は、全国の「もちもち」好きのための集いです。 今年の夏に発足し、現在は正式なお披露目まで水面下で活動を行っています。 設立時の趣意書には以下のように記しています。 本協会がもちもちしたものの情報の集約や 食感という切り口での様々な魅力を喧伝していくことで、 一般的な食のジャンルにとらわれない 新しい楽しみ方や文化を醸成することが目標です。今回は、協会設立に至った #きょうのもちもち 活動の振り返りと考察を行うことで、その奥深い世界の片鱗を覗いてみたいと思います。 #きょうのもちもち と #もちもちの日 #きょうのもちもち というハッシュタグを付けて Instagram(ないしは各種 SNS)に食べ物の写真を投稿し、人類のもちもちとの接点を増やす活動をしています。 初回の投稿は2013年
みなさん、こんにちは。日本もちもち協会・代表のあらたまです。 本稿では前回に引き続き、「もちもち」の世界を更に掘り下げつつ、日本もちもち協会(以下「日もち協」)発足の経緯や、活動内容についてご紹介していきます。 「もちもちの原体験」 - 餅は「もちもち」なのか? 突然ですが、皆さんは、餅はもちもちしていると思いますか? 先日「餅はもちもちしていない」という意見を伺いました。よくよく話を伺うと、その人にとっての「もちもち」食感は、団子を食べた記憶に根付くものだったのです。なので、餅そのものは「もちもち」とは感じないと。 餅そのものは、もち米を炊き、搗いて、成形したものです。 対して、団子や大福は、もち米やうるち米の粉に水を加え、加熱したり、練り上げたりして作るものです。 (粉への加水や加熱の方法、搗いたり練ったりの過程で、食感は様々に変わります) この話から、もちもちを餅+餅のような食感(団
"体験していないことのユーザ体験"に続いて、ずっと頭の中にありつつも、これまで考察できていなかったことについて掘り下げてみたいと思う。 それは、"分からない"ということのユーザ体験である。 とかくサービスやUIの設計、そして広告関連の仕事をしていると、 「分かりやすさ」というのは圧倒的正義であり、「分かりにくさ」というのは悪でしかない。 という思考に陥りがちである。 そして、我々は知らぬ間に「分かりやすさ」を意識するあまり「分かりにくさ」を考えられなくなってしまっている可能性がある。 「なぜ、分かりにくさに執着するか?」と問われるとしたら、流行っているものの多くが分かりにくいものであり、そしてそれぞれの「分かりにくさ」が体型化されていないからである。 例えば、 - あの難解なビットコインがなぜ流行っているのだろうか? - スナップチャットのUIは分かりやすいか? - 今、哲学書が流行ってい
プログレッシブを掲げておいてこれを避けてとおるのも不自然なので、ここでいったん個人的おすすめのプログレッシブ・ロックを国別で見ていこう。 イギリス YES Soundchaser Apple | Spotify | YouTube 世界の主要プログレの大半を生んだイギリスからなんと1組だけを選ぶという斬新な試み。この貴重な1議席に誰を選ぶかで、その人のプログレ観のすべてが露わになる。プログレのホグワーツではこれによって寮分けを行う。 フランス Magma Theusz Hamtaahk Apple | Spotify | YouTube 自分たちの音楽に最も合う響きを求めた結果、「コバイア語」という独自言語を生み出してしまったという、プログレ界でも随一のスケール感を誇る怪物バンド。小倉優子もびっくりの惑星移住バックストーリーがあるなど一見ゲテモノ扱いされそうな空気もあるが、ジャズやクラシッ
何事も表と裏があって、表から"裏側"を想像するのはなかなか興味深いことなのだけど、音楽も鏡面世界のように裏側の世界を覗く方法があります。 それがネガティブハーモニー。 過去にLydian Chromatic Conceptをテーマにしたシンセアプリなど作ったことがあるのですが、プログレ企業たるもの、やはり新しい音楽理論は押さえておきたいものです。 ということで今日はネガティブハーモニーでクリスマスソングの裏側にせまってみたいと思います。 ※ 音楽理論に詳しくない人でも楽しめるように書いてみました。 ネガティブハーモニーとは?Ernst Levy(1895 - 1981)というスイスの音楽家が考案した音楽技法です。 没後、1985年に出版された"A Theory of Harmony"という本に記載されていたということで、いつくらいにこのコンセプトが考案されたかはすぐに分からないのですが、J
自分が所属しているセオ商事では、サービス設計や新規事業を考える際に、合わせてアイデアワークショップを依頼されることが度々あります。 今回は「問いを立てる」という、哲学対話の手法を取り入れた新しいアイデアワークショップの切り口を紹介します。 これまでのアイデアワークショップの流れその前に、これまで弊社が行ってきた一般的なアイデアワークショップの流れを説明します。 1日がかりのものから2時間ほどで終了するミニワークショップまで、さまざまな形態で行うことがあるのですが、いずれも次のようなメニューを組み合わせて実施しています。 1. アイスブレイク まずは参加者の緊張を解くためのアイスブレイク。参加者の人となりや、どのような考えをする人なのか知るための質問を用意して答えてもらったり、簡単な自己紹介をしてもらいます。 2. マインドマップの作成 次に、テーマに対して組み合わせるキーワードをできるだけ
プログレス(進歩)という概念自体はあまりプログレッシブではない。 というのも、進歩とは、ある方角に向かって進んでいくことが前提されている。「ただの変化」と「進歩」の違いはなにか。「変化する前より、変化した後のほうが良い。これは良い変化だ」と価値判断を下しながら、ひとつの方向に沿って変化を並べた結果が「進歩」だ。 これはごく単純にリニアな前進であることもあれば、複雑に分岐しながら進んでいくこともあるが、いずれにしても強く「指向性」を感じる概念である。 進歩の正体何がこの指向性を生んでいるのだろうか。 「時間の経過」だろうか。いや、放っておいても時間は進む。〈1日目に変化A、2日目に変化B、3日目に変化C〉を行ったところで、ただ「3回変化しただけ」かもしれない。時系列に沿って変化しているというだけでは、進歩とは呼べないだろう。 プログレスバーなどで表現される進捗状況のようなものは、一見すると時
何事も突き詰めると、そのもの自体が脱構築されてしまうということがよくあって(ex. ジョンケージの4:33)、ユーザ体験を突き詰めるとやはり"体験していないことの体験"をどうデザインするかになってしまうんじゃないかな。 というTwitterのつぶやき風に始まる本稿なのだけど、今日はそんなプログレUXについて考えてみたいと思う。 体験しなくても体験できるのではないか? 最近、飲んだ時に「まだ読んでいない村上春樹の新作を語る」というゲームをすることがある。 「今回は割と早くに女の人がいなくなったよね」 「パスタは思ったほど茹でなかったな」 とか、村上春樹あるあるを言い合ううちに「私が騎士団長を殺した」とか思わぬ方向に話しが弾んでとても楽しい(まったく無益な会話なのだけど)。 普通、意見の相違があると「そんな事実はない」と怒っても良いところ「なるほど、そこから先は違う認識なのか」と村上春樹に対し
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