「数学って何の役に立つの?」 良く聞く言葉だと思います。 これには、いろいろな回答ができると思いますが、数学の問題を解いて懸賞金がもらえると言われたらどうでしょうか? 少し興味が湧きませんか。 数学の世界には、100万ドル(約1億円)の懸賞金がかかった問題がいくつかあります。 それが、 ミレニアム懸賞問題 と呼ばれているものです。 この中の問題を解くと、クレイ数学研究所という機関から100万ドルがもらえます。 100万ドルってすごいと思うのですが、実はもっとすごい問題があります。 なんと、20兆円(時価)がかかった問題があるんです。 それが、楕円曲線離散対数問題(Elliptic Curve Discrete Logarithm Problem, 以下 ECDLPと書きます)という問題です。 20兆円って? 本当にそんな問題あるの? 解けたとして、誰が20兆円(時価)も払うの? そんな疑問