サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
Wikipedia
sasahira.hatenadiary.org
というか最近はずっと聴いている。「ラブライブ!」OP、μ’sの「僕らは今のなかで」が素晴らしい。 疾走感あふれる縦ノリの楽曲に、徹底的に「今」と「未来」だけを向いた歌詞(歌詞タイムのリンク)。それだけでも素晴らしいのだけれど、畑亜貴らしいなあと思った仕掛けがFullバージョンでもTVサイズでも最後に一度だけ出てくるフレーズ。 僕らは今のなかで 輝きを待ってた μ's・作詞:畑 亜貴『僕らは今のなかで』ランティス 2013年 「待ってた」。曲中で唯一の過去形。つまり歌の中での「今」も「未来」も、歌の最後ではもう過去になってしまった。彼女達の瞬間を見事に切り取ったといえるんじゃないだろうか。 ラブライブ!の圧倒的なスピード感は、京極監督だけでなく花田十輝だけでなく、関わる作り手すべてによって生み出されているのだと思う。<おまけ> 「僕らは今の中で」ではなく「僕らは今のなかで」なのはどうしてか、
おもしろかった。いちばん心を動かされたのはゴール後のなおに抱きつくみゆきの福圓さんだったな。教員やってたころを思い出して胃が痛くなるシーンも多々あったり(あの選手決めの話し合いで静観できる担任の先生すげえわ。あとでれいかあたりを通じてこっそりフォローしてそうだけど)。 さて、観た後で高遠るいさんの「やよい、辞退しよう - 高遠るいの日記」や法華狼さんの「『スマイルプリキュア!』第18話 なおの想い!バトンがつなぐみんなの絆!! - 法華狼の日記」を読んだ。お二人が批判、あるいは疑問を呈している部分は言われてみると納得するところもある。で、面白いと思ったのはここ。 たとえばこの話、運動神経悪いピースちゃんを本気で走らせてみたら足だけは速いことが発覚してリレーの選手に推されるけど、本人は「競争は苦手」と尻ごみする。それを「いつもの5人でならどうだ」って感じでマーチさん中心に応援する…とかいう筋
昨年に続いて、選んでみる。順番は概ね自分が見た順。 ハートキャッチプリキュア! 48話 「地球のため!夢のため!プリキュア最後の変身です!」(脚本:栗山緑/演出:長峯達也・広嶋秀樹/作画監督:馬越嘉彦) 「月影ゆり!私が憧れたキュアムーンライト!」つぼみがゆりと対等になった瞬間であり、本当に変わった瞬間。感情が最高に高まったのはここ。 STAR DRIVER 輝きのタクト 最終話 「僕たちのアプリボワゼ」(脚本:榎戸洋司/コンテ:村木靖・五十嵐卓哉/演出:五十嵐卓哉/作画監督:伊藤嘉之・阿部慎吾・大塚健) 10回以上観たのはこれだけかな。話としても作画アニメとしても最高だった。9nineの「Cross Over」に乗せたラストのサーカスは、音楽との組み合わせという意味で由緒正しいサーカスだが、回避を最小限にして真っ直ぐザメクに向かっているところが本来のサーカスと異なる爽快感。スタドラはOP
いつも読んでいるいくつかのブログで、「ベン・トー」の白梅梅が話題になっていたので、少しだけ書いてみる。原作未読、アニメ本編の4話までの範囲で。 自分の場合は、白梅は嫌いではない。正確には「嫌いにはなれない」。理由は、白粉花の、おそらくこれまでは唯一の庇護者だったから。白粉をいじめていた人間には男子もいたはずで、力に頼るのは(賛同しないまでも)わからなくはない。唯一の庇護者の座を佐藤に奪われて嫉妬するあたりも。 現実にあんなのがいたら迷惑きわまりないけれど、フィクションとしての強調として許容範囲。むしろ白粉をいじめてた連中こそ「理不尽な暴力」であり、自分の嫌悪の対象。
ついに来てしまった最終巻。本編は文句なしの結末を迎え、番外編であの人やあの人まで描いてくれて想像以上の素晴らしさ。アニメの夢パティが好きでまだ原作を読んでいない人は、1巻から10巻までぜんぶ読むと幸せになれると思います。あまりネタバレしないように原作をおすすめしてみる。 ケーキグランプリで完全にアニメと分岐します。原作は松本先生流の「プロフェッショナル」像が描かれますが、夢パティのテーマである「食べた人が笑顔になるスイーツ」は一切ブレないのでご安心を。 天王寺さんは人間らしいところもみせますが、最後までかっこいい天王寺さんのままです。アンリ先生も。 原作の樫野なら許す。SPプロフェッショナル55話でいちごが気絶してる間に服を脱がせた(着替えさせた)樫野は許さん。 最終話に向けて、人間と精霊(スピリッツ)のパートナーシップの物語がメインに。スピリッツたちが好きな方は感涙すると思います。 バニ
岩手朝日テレビの開局15周年イベントで、プリキュアシリーズのOP/EDを歌っている工藤真由さんのミニコンサートがあるということで行ってきた。2回公演の午後の方。セットリストはこんな感じ。 ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪〜∞UNLIMITED ver.∞〜 プリキュア5、スマイル go go! プリキュア5、フル・スロットル GO GO! Tomorrow Song 〜あしたのうた〜 ハートキャッチ☆パラダイス ♯キボウレインボウ♯ ハートキャッチ☆パラダイスのみ、なんとフルサイズ。客席からステージ前に出てきて踊っていた女の子たちもいちばん楽しそうだった。個人的には「プリキュア5、スマイル go go!」が歌い込んでいるせいか曲調のせいかいちばん安心して聴けた。工藤さんの歌はフラットしそうになったかと思うとすぱーんと高音が伸びたり、スリリングなところも好きだけど。彼女の歌は、なんかのぞみっ
バスケットボールのプレー描写に関してはいろんなところで絶賛されてるので、ちょっと別なところを。試合を控えた女子バスケ部の面々に、昴の母が「明日の試合のために、たくさん食べて体力つけてね」と振る舞ったメニュー。 パン、パスタ、パエリア。炭水化物と炭水化物と炭水化物の夢のコラボレーション(右上のクリーム色の料理がはっきりしないが、グラタンとかポテトサラダとかのような気がする)。試合で使うエネルギー(グリコーゲン)を蓄えるための高糖質メニュー。この他に出てくる野菜サラダとパエリアにレモンらしきものが乗っているのは、おそらくクエン酸の疲労回復とグリコーゲンの蓄積効果も期待して。 きっと昴の試合前にも、こんなふうに食事でサポートしてきたのだろう。高校生の息子がいる母親の世代が中高生ぐらいのときは、スポーツ栄養学的な知識はあまり浸透していなかったから、昴のために勉強したんじゃないかな。食事だけでも、昴
ほめている人をあまり見かけないので書く。おもしろかった。冬アニメはまどか☆マギカもメリーも放浪息子もISも兄好もおもしろかったけど、なんだかんだでいちばん印象に残っているのはフラクタルかもしれない。 なにがそんなによかったかというと、中途半端を最後まで貫いたところ。最終話の「どっちかを選べっていわれても 今のおれには無理だ」というクレインのセリフ。「君とネッサを失ったら…おれ、悲しい」と言いながら、ただ二人を見送るだけという決断。スンダが命を賭して守った決断がこれ。そしてフラクタルシステムは再起動する。この結末は本当に衝撃だった。 フリュネ(とネッサ)との新しい人生を期待させるラストにしても、「戦いの結果フラクタルシステムは止められなかったがフリュネと思いが通じた」というわかりやすいストーリーには回収させてくれない。「出会ったときからずっと好きだった」考えようによっては今までの話はなくても
スイートプリキュア♪OP「ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪」の素晴らしさがあまり話題になっていない気がするので感想などをつらつらと(発売日の3月9日に買って、地震後かきそびれて今にいたる)。 今の本編は、音吉さんの謎、セイレーンの揺れ、キュアミューズの登場と物語にエンジンがかかってきた感があるけれど、当初はずいぶんのんびりした作りだなあと思っていた。特に前作のハートキャッチプリキュア!がハイテンションで駆け抜けたせいもある。OPも「Allright!ハートキャッチプリキュア!」に比べてゆったりして感じられた。テンポが遅いのかな?と思っていたらすでに調べている人がいた。さすがの古代祐三さん。 BPMが15違えばかなりスローに感じられるはずだ。四分音符中心でシンコペーションの殆どないメロディーラインもゆったり(ハートキャッチの縦ノリは強烈だった)。ここまで明確に曲を変えてきたということは、本編
ここにきてやっと、素直に面白いと思った。今までは段取り臭が強くてキャラクターに魅力を感じることができず、いまひとつ乗れなかった。が、ここまで感情を殺してきたほむら、うろたえ怯えてばかりのまどかの心情にやっと触れられたような気がした。9話までのまどかを思い起こさせるループ初期から、今のほむらへの変化を見事に演じた斎藤千和が素晴らしかったし、悠木碧の演技はほむらに何度でも繰り返すことを決意させるだけの説得力があった。あそこのまどかの表情もすごくよかったし。画の力と演技の力と音楽と、脚本以外ももっと評価されるべきじゃなかろうか。 あと、ほむらの三つ編み。裏表を描き分けようとしていた。これはけっこう珍しいと思う。
最近のアニソンの個人的なヒットがミルキィホームズの「正解はひとつ!じゃない!!」。自分のブコメがきっかけで、@yaoki_dokidokiさんが歌詞の分析をされていた(Togetter - 「作詞の教科書としての「正解はひとつ!じゃない!!」の、すばらしさと畑亜貴らしさについて(探偵オペラミルキィホームズOP)」)。ということで、自分も感想を書きとめておこうと思う。 まずは「正解はひとつ!じゃない!!」というタイトル。「正解はひとつ!」では名探偵としては当たり前、それを否定することで名探偵以上の何かであることを示す*1。しかも、「落ち着いて考えれば、それって意味ないんじゃ…」というミルキィホームズらしい突っ込みどころまで準備されているという素晴らしさ。 それから、自分はこの最初のフレーズですっかりやられてしまった。 じゃん! 探してますよ目撃証言 足音はどこですか はい! 昨日の朝は子猫と
Twitterとかはてなブックマークとかフィードリーダーに流れ込んでくる情報を完全に遮断することもできず、微妙にネタバレした状態で観た。 そもそも1話Aパートのまどかの自宅のシーンからホラーのトーン&マナーで作られていると感じていたし、(孤独と不安の裏返しであったのだろう)不遜さと傲慢さを感じさせるマミの戦いぶりから、やはりそうなってしまったか、と思った。 蒼樹うめによる可愛らしいキャラクターでダークな物語をやるというギャップを狙った「だけ」なら安易すぎるだろう。ただ、物語の序盤で魔法少女もののお約束をひっくり返したということは、少なくとももう一回はこの世界観をひっくり返すのだろう。「何もかもが歪んだ世界」「壊れた世界で」「きっと奇跡はおこせる」*1のがまどかの戦いになるだろうし、「命を作るのは願い」*2なのだ。 まあ、正直に言えば「血だまりスケッチ開幕w」みたいなマミの死をエンターテイン
クラムボンによる豊崎愛生「Dill」。PVでミトが'62っぽいサンバーストのジャズベース使ってるんだが、やっぱあれですかね。しかもスライド&グリス多めでピック弾き*1。この澪厨め! しかし豊崎愛生が歌うまくて音楽マニアだからって遠慮なしに作ってるなあ。 *1:さすがに音楽的な判断でやってることだとは思いますが。ピック弾きは勘違いでした
前回レビューの続き。今回でラスト。 「ふでペン〜ボールペン」 前アルバムのLiveMixは1期12話=唯がギー太を取りに戻ったときのバージョンなので、唯がコーラスしている音源は初。唯Vo.もいいんだけど、これは澪の歌の印象が強い。 イントロ・間奏のリードは1期10話の合宿回で苦戦していたフレーズを唯が弾いている。2年の新歓で弾いたはずの「ふでペン」になぜ苦労してたかというと、梓の加入でアレンジが変わったせいだろう。この曲の梓はAメロの単音カッティングとかBメロの機械的なフレーズなど、梓の個性がよく出ているのがこの曲。 この曲も落ち着いた余裕のある演奏。そのぶん「歌もの」としてのよさが際立つ。 詞は「私の恋はホッチキス」の続編的なもの。両曲とも、作中に何度も出てきた澪の勉強机の上で完結しているのがおもしろい。見ているだけだった「ふわふわ」、思いを便せんに綴ってみた「ホッチキス」、グリーティン
前回レビューの続き。 いつも熱のこもったけいおん!記事を書いているたまごまごごはんさんの、この一文にちょっとハッとさせられた。 実は軽音部メンツの中で、練習時間が一番長かったのは唯の可能性もあります。 澪、ムギ、梓と違って勉強はしない、律と違って家事は憂にまかせていたから時間はたっぷりある。他の4人よりも楽器を始めるのが遅かったせいもあるだろう、時間をぜんぶギターに注いだのが唯。そのギタリスト平沢唯の成長と、同じギタリスト中野梓との関係がよくわかるのがこの曲。 「わたしの恋はホッチキス」 2期での「ホッチキス」といえば、印象的な1話アバンタイトルのアレ。あの時に唯が弾いていた、16ビートのコードカッティングをCassetteMixで弾いているのは梓だ。 1話アバンタイトルは新歓ライブの練習だったので、ライブ本番でイントロのリードを弾いたのは梓のはず。1年前の新歓ライブで心を奪われた「ホッチ
(補足)26話の「ふわふわ時間」 前回レビューの補足です。26話(最終放送回)で、梓、純、憂の3人で練習していた「ふわふわ時間」について。 律のいない新軽音部のふわふわ時間は梓のギターから始まる。全曲が律=部長から始まっていた旧軽音部から、梓が部長を引き継いだということを音楽で表している。前にも書いたけどここでも強調しておきたい。 26話バージョンでの梓のギターは、5人の時の梓のギターとも唯のギターとも、4人の時の唯のギターとも違う。梓による新しい「ふわふわ時間」。 純がここでベースを弾いていることは、the pillowsのファンにとっては特別な意味を持つ。pillowsは、バンド創設者でありリーダーだったベーシストの上田ケンジがバンドを存続させるために(と言っていいと思う)自ら脱退したバンドで、その後は正ベーシストは空席。現在はレコーディングでもライブでも「鈴木淳」がベースを弾いている
StudioMix収録曲が終わったので、残りのCassetteMixのレビュー開始。 「ふわふわ時間」 放課後ティータイム最初の曲かつ代表曲。普通に入手できるものだけで4バージョンあるし、作中でも何度も演奏されてきた。今回は唯と澪が交互にボーカルを取っている。 特に前アルバムのLiveMixと比較するとおもしろい。ライブ(音の反響が多い)な会場で大型アンプを使用した講堂ライブの音よりも、音楽室のデッドな空間で小型アンプを使用した今作のすっきりした音は細かいニュアンスが聴けて楽しい。 3年生にとっては約2年半、梓にしても2年近く演奏してきた曲だけあって、歌も演奏も余裕が感じられる。唯のギターソロも最初のシングルに収録されていたバージョンを基本にしながら、後半は若干アレンジ。これがベストなバージョンじゃないかな。 あらためて聴くと、詞も演奏も以降の曲に受け継がれた「原点」なんだなあ、と感じる。
前回レビューの続きです。 「天使にふれたよ!」 最終話(24話)、卒業式後の部室で梓のために演奏された曲の完成形(放送時の感想はこちら)。 ここまでが正式なアルバム収録曲(StudioMix)で、次の曲からボーナストラック扱い。個人的には、この曲からボーナストラックととらえている。右chのギターは梓の演奏と思われるが、お客さんというか「ゲストプレイヤー」というか、どうにも物足りない。物語上での曲の成立過程を考えればしょうがないけれど、歌パートがない分ギターで歌ってほしかったという気持ちは正直に言って、ある。 作中のクレジットでは、作詞が4人の連名になっていた。自分が詞を書いた部分のボーカルを担当しているものとして聴くと味わい深い。全員で歌っているパートの詞は澪っぽい。 人によっては「ずっと 永遠にいっしょだよ」*1という詞がうすっぺらく感じるかもしれない。これはまだ高校生である彼女たちの素
前回レビューの続き。 「冬の日」 1期13話「冬の日!」で律を動揺させた詞。例によって恋の一歩手前、「光る街」「辞書」「きみ」と澪ワールドなわけだが、唯一「ぼく」が主人公の曲であることに注意。律が勘違いするのもしょうがない。 他の曲に比べてインパクトは強くないが、ムギの作曲センスの幅広さがうかがえる佳曲。テンポも他に比べればゆっくりめなので、5人の演奏をじっくり味わえる曲でもある。唯と梓のギターの絡みや、いつもより息の成分が多めな唯のボーカルが聴きどころかな。 「冬の日」からはちょっと離れるが、ムギのポップセンス、意外にオーソドックスなロックンロールテイスト、今となってはレトロ感のあるシンセの使い方から、勝手にジェフ・リンを投影している。「けいおん!」は音楽ものにしては珍しく、実在の特定アーティストの名前を出すことが少ないので*1、自分の好きなアーティストや楽曲を投影しやすい作りになってい
前回レビューの続き。 「ごはんはおかず」 シングル発売時に感想を書いているので、CassetteMixを中心に気がついたことなどを。 この曲は唯の作詞(と憂の補作)曲ということになるが、澪作詞の「カレーのちライス」がなければ生まれなかったんじゃないか?このアルバムを聴いて強く感じるのは、メンバー間の相互作用。 昔やってたバンドで、ベースの子が書いてきたのが「おとうふのうた」。個性が強くないからどんな料理にも合う!って詞で、唯とだいたい似たようなセンスである。ガールズバンドはこういうのがいいんだ。 CessetteMixではラス前の収録曲。曲調のせいもあるけれど、梓の演奏が心なしかいつもより前のめりな気がする。弾きまくり。 それと反対に、律のドラムがStudioMixより繊細だったり。Aメロ「ホカホカ」「これこれ」あたりのハイハットワークはしびれる。*1 「ホカホカ」「これこれ」のムギのキー
ブックマークコメントへのレスとして。機材の話なんで番外編。 raydive anime, Music, けいおん! CasettleMix聞くとカレーで唯ギターがワウ使っているように聞こえるので、やっぱり機材が導入されている気がする 2010/11/21 今回の「Cassette Mix」で新しい機材が導入されてるのは間違いないと思います。マルチエフェクターを欲しがっている描写が2期の2話にありましたので、梓は今回マルチを使ってるんじゃないかと(「五月雨20ラブ」での一発ネタのために単体エフェクターのトレモロを持ち出すようなギタリストだとしたら、マルチを欲しがるわけがない)。 唯の方ですが、実は前作の「カレーのちライス(LiveMix)」でもワウペダルをさりげなく使っています。梓が入学したときの新歓ライブの音源という設定なので、さわ子先生のギターを売った金で買ったわけではないし、自分で買っ
前回の続き。 「Honey sweet tea time」 個人的に本アルバム最大の問題作。3話で歌詞なしのAメロが披露され、歌い出しの詞だけ作中で出来ていた曲。ムギが歌うことを前提に、澪からみたムギの世界が描かれている。全体的には表面的なムギのイメージどおりの、ふわふわしたファンタジックな詞なのだが。 道に迷ったら お茶にしましょう 願いはキャディースプーンに 切なさはティーポットに (中略) 悩みも 迷いも とけて きっと 明日も 晴れますように 放課後ティータイム・作詞:稲葉エミ『Honey sweet tea time』ポニーキャニオン 2010年 物語を都合よく進めるための装置として、非リアルな設定を持つキャラクターがムギ。その反動のように、自分がお嬢様であることへのコンプレックスとその克服など、人間味の部分が丁寧に描かれたキャラクターでもある。ムギの明るさが、「悩み」や「迷い」
過剰な思い入れによる妄想であることを最初にことわっておく。ちゃんとしたレビューが読みたい人は、こちらの素晴らしい記事がおすすめ。 アルバム「放課後ティータイムII」という青春の軌跡を、真剣に聞こうか! - たまごまごごはん 徹底というほど徹底していない、ちょっとは努力したレビュー 『放課後ティータイムII』 Studio Mix編 - 日々の御伽噺 では、曲ごとに感想。StudioMixの曲順で、CassetteMixの話も混ぜつつ。 「いちごパフェが止まらない」 劇中では3年新歓ライブで披露されたはずの曲なので、「II」では最も早い時期にできた曲のはず。 この曲で重要なのは、澪の詞が唯を想定して書かれたものであること。そうでなければ「カロリーなんて気にしない」*1と書くはずがない。これまで自分の身の回りから発想を広げて作詞をしてきた澪が、他のメンバーを主人公にして書いた最初の曲で、これが
自分の住んでるところでも「けいおん!!」の放送が終わったし、あらためて最終話(24話)についてひとつだけ。 「あんまりうまくないですね!」 1期1話の唯のリプライズであり、梓の精一杯の強がりと見るべきなんだろうけれど、実は自分も「あんまりうまくないですね!」とちょっと思った。作中で最も女子高校生バンドらしい曲。初めて4人で書いた詞は未熟で硬く、曲は王道だが言い方を変えれば凡庸、アレンジはスカスカで詰め切れていない(梓のギターが入ればたぶん印象は変わる)。あれはほんとうに梓ひとりだけのための曲なんだと思う。 「天使にふれたよ!」が神曲に聴こえた人は、梓に、放課後ティータイムに相当入れ込んでた証拠です。そう言いつつ、なんだかんだであのシーンには感動したんだけど。 そして、番外編(26話)で憂と純を加えた新軽音部が動き出したあとでこのシーンを見直すと、別の意味が加わっていることに気づく。原作の「
まっつねさんと法華狼さんのやりとりが興味深かったので、便乗して少し書いてみる。 うつのみや理の脱力・無意識表現と「けいおん」 - まっつねのアニメとか作画とか それって作画の論点なのかな - 法華狼の日記 まっつねさんは、純粋な作画の部分にフォーカスして、法華狼さんはコンテ段階を中心に論じていると受け取った。それで思い出したのが、WEBアニメスタイルでの千羽由利子の話。 『ToHeart』は特に日常描写が多くて、単に座るとか立つとかいう演技でも、立っているのと座っているのの2枚しか原画を描いてこない人と、中に1枚何か入れて、芝居を入れる人とがいますよね。そういう時、「あなたは、この立つという事について、何か考えなかったの?」っていう風によく、新人の子には言ってたんで……。単に座ればいいっていうカットもあるし、座り方に芝居が必要な場合もあるし。 「けいおん!」シリーズの特異な点は、「単に座れ
感想うまくまとまらないので、その前にひとつ。 澪の進学問題について。 澪が公立大学の推薦を蹴って、他のメンバーと同じ大学を受験したことに対する批判が少なからずあったようだ。たしかに、高校卒業時点で別々の道に進むエンドも、それはそれでいい話になっただろうと思う。が、個人的には澪の選択は間違っていなかったと思っている。 例えば「○○の研究で実績があるあの大学に行きたい」とか「○○大の○○先生に教わりたい」とか、確固とした目的があって公立大を選んでいたのなら大反対だが、そういう風には見えない。むしろ「自分の実力で推薦で受けられる学校はどこだろう?」ぐらいの感覚で決めちゃった、というほうが納得できる。公立推薦受験の方が安易な選択で、みんなと同じ大学へ行くことの方が主体的な進路選択だったんじゃないだろうか。担任が(おそらく親も)納得してるんだからいいんだ。進路指導は、学力だけじゃなくて本人の意思や性
「ごはんはおかず/U&I」を買ってきた。ジャケットというかリーフレットを見たら、両曲ともに「作詞:平沢 唯」とクレジットされている。ということは「作詞:かきふらい」だ*1。感動を呼んでいる「U&I」2番以降の詞(「U&I」の二番サビ、大サビの歌詞があまりにも泣けてならない。 - たまごまごごはんをぜひ)も、おそらくかきふらい作と思われる*2。 こんな日々がずっとずっと 続くんだと思ってたよ (中略) まずはキミに伝えなくちゃ 「ありがとう」を 放課後ティータイム・作詞:平沢 唯『U&I』ポニーキャニオン 2010年 「けいおん!」という人気作品を完結させることについて、なんとなくマンガ家というよりバンドの解散っぽい印象なんだよなあ。解散したバンドのメンバーが新しいバンドで活動をはじめる=かきふらいの新作、的な。唯から憂へのメッセージであり、放課後ティータイムから周りの人々へのメッセージであ
もう少し、けいおん!!20話について。超記憶術ブログ@K-ON!!さんのこの記事が素晴らしくて。 律「唯は見た目のまんまで、のんびりしてすっとぼけてるけど」 紬「いつも全力で、一生懸命で」 澪「周りのみんなにもエネルギーをくれて」 梓「とっても頼れる先輩です」 この台詞はいつもの唯のことを言っているのと同時に、この回の唯のことを言っている。ともすればダウナーになりそうな他の4人のテンションを支えていたのが、唯のパワーだった 「今、唯は悲しみをすっとぼけて、全力で一生懸命に、周りにパワーを与えている。だから頼れる先輩」 そういう意味の台詞だったわけですね (ぐだぐだMCは取りあえず置いて)あのライブでの「唯のパワー」は、そのステージングに表れていたと思う。が、ライブを引っ張るパフォーマーとしての力は、ラストライブで突然目覚めたわけではない。順を追ってポイントを見ていく。 1期6話「学園祭!」
昨日「U&I」は劇中で唯一カウント無しで始まる曲ということを書いた。たまごまごさんのけいおん!キャラクターの名前についての話で、関連する部分があると思うのでもう少し突っ込んでみる。 「律」の語はそのまま「規律、法則、秩序」という意味があります。 あるいは基準を整える、という意味なんかもあります。「自律」なんかがそうですね。 アニメ劇中での放課後ティータイムの持ち曲は、全て律のカウントから始まる。*1リズムが走るとか突っ込むとか澪がぶーぶー言いそうだが、HTTのリズムの「基準」は律。これは絶対。 おもしろいのは「ふわふわ時間」で、唯単独のギターカッティングで始まって他のパートが入ってくる曲なので、本来はカウントが必要ない*2曲だ。しかし、初心者で慌てんぼうの唯のために、初ライブの1期6話では「ワンツースリーフォーワンツー!」と声も入れてカウントする。それが、1期12話ではスティックを2発叩く
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『hatena.longfeed』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く