サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
srad.jp/~taro-nishino
正直に言って、私の周辺には"右辺値参照の簡単入門"は難解過ぎました。C++を知っているはずと私が思っていた人でも、基礎固めをしっかりしなかったのか、グラグラしてました。そのような生半可では太刀打ち出来ないでしょう。もう一つの要因として、Bjarne Stroustrup博士の専門的著述は、トリビアルなことはストイックなまでに殆ど無口です。その反面トリビアルでないことには饒舌です。プロなら一を聞いて十を知れ、というところでしょうか。 いずれにせよ、もう少しやさしいものを紹介すべきでした。「入門の入門」ということで、Thomas Becker博士の"C++ Rvalue References Explained"を紹介します。この記事はトリビアルなことでも懇切丁寧に説明しています。もし、これでも歯が立たないのであれば、C++98又はC++03の基礎をしっかりやり直すことをお勧めします。その基礎
前回の続きのパート2、"Who ordered rvalue references? Part 2"の私訳です。今回で「誰が右辺値参照を決めたのか?」の「誰」(と言うよりも「何」がですが)がはっきりし、右辺値参照が概念レベルの思い付きでないことが明らかになります。ここらへんの経緯はおそらく余り知られてはいないのではないでしようか。私も時間があれば、D&Eやその他原資料にあたり調べてみたいと思っており、その結果を報告出来るやも知れません。 追記:5月19日 パート3も載せようと思ったのですが、余りにもマイナーな話題だし、もっと本質的なことが判明しましたので、パート2で打切りにします。 誰が右辺値参照を決めたのか? パート2 2008年10月26日 Bartosz Milewski 直近の投稿で、私は参照と左辺値/右辺値の関係を論じた。次のようなバインディングルールを使って要約されるだろう。
C++0xが09年までに正式制定が出来ず、先送りになったことは皆さんも御存知だと思います。どういう裏事情があったのか、部外者である私は知りませんし、関心もありません。いいものを作り上げるためにじっくりとやってもいいと思います。 ただ一つだけ言いたいことは、moveコンストラクタだけはもっと早い時期に切り離して、出来れば部分的改訂のC++03に盛り込んで欲しかったという気持ちがあります。少しでも大きなオブジェクトを扱うアプリケーションをC++で書いた経験のある人ならお分かりでしょうが、コピーの高い代償には本当に悩まされて来たものです。極端なことを言えば、効率性(実行速度及びメモリ使用率)重視でなければ、あんな難しいC++言語を使うのは阿呆らしいです。ですから、コピーコンストラクタを出来得る限り走らせないよう、工夫しながら書くのは非常なストレスを感じます。しかも、殆どの場合、コピーコンストラク
slashdot.jp/~ymitsu
コミティア出張編集部に持ち込み 5月4日に東京で開かれる「コミティア」という同人誌即売会では、「コミティア出張編集部」というコーナーがあり、 各漫画誌から編集部の人が来て、自分の描いた漫画を持ち込み同様に見てくれるらしい。 僕の敬愛する霧恵マサノブ先生も、コミティアにサークル参加していると知ったので、 僕も本場のコミティアに一般参加してみよう、そして、せっかくだから僕も漫画を描いて アフタヌーンの人に見てもらおうと思い(霧恵先生はアフタヌーンでデビューしたのである)、 店にとっては盆暮れ正月に次ぐ稼ぎ時であるゴールデンウィークに無理やり休みを取って、 「コミティア」に出かけたのである。働きづめの○○さんには非常に申し訳ないことをした。が、残念ながらアフタヌーン編集部は来ておらず、 コミティアというとアフタヌーンというイメージがあったので、拍子抜けしてしまった。 せっかくだから講談社で…と思
10年以上前、Bjarne Stroustrup博士の偽インタビュー記事(又はパロディとも言う)がネット上で出回ったことがありました。C++の人ならよく御存知だと思います。幸いにもこことかここに、その和訳があります。その当時、これを本当のインタビューだと信じる(もしくは信じたい?)人が少なからずいて、鬼の首を取ったかのように自身のサイト(まだブログが流布する前なので)上で論評し、勝利宣言(?)か何かのように勝ち誇ったことがありました。どこの国かを言及すると、また私の愛国精神云々する単純細胞な人がいらっしゃいますので、あえて言いません。残念ながら、それらのサイトは当り前ですが削除、改訂されて、もう見ることは出来ません。 私が最初に原文を読んだ時、(今だから言うのではありません)偽だと思いました。日頃から博士の原文(書き言葉であろうが話し言葉であろうが)を読み慣れている人ならば、内容の吟味をす
以前、Dave Cross氏の"何故、企業はPerlを嫌うのか"を紹介したことがありました。氏の最近のエッセイはその後日譚で、"Crufty Old Perl"と題されています。要は、ある会社の幹部達による見え見えのPerl廃絶のためのソーシャルエンジニアリングが左程には効果が無かったのはよかったが、現場の開発者の内に他言語のフレームワークを提唱することが多くなっていることを憂いていらっしゃいます。 私個人の意見ですが、本当の意味で優れた開発者というのは2割あればいい方で、残りの8割は凡人もしくは駄目な開発者です。勿論、何を母集団の単位とするか議論はまちまちだし、証明出来るわけでもありません。しかし、例えば地球上の全人類を母集団とすれば、人類に本当に貢献出来る人々が2割もいれば、世界はもっと平和になったでしょうから、開発者の場合でも2割よりはもっともっと少ないのが現状でしょう。 凡人(勿論
slashdot.jp/~von_yosukeyan
珍銀行東京ってホントに黒字化したの? http://www.sgt.jp/about/disclosure/pdf2010/100128_dis.pdf最近はあまり話題にも上らなくなってきたので、興味を失っていたのだが09年中間ディスクロジャー誌を読んでのけぞる。ナンデスカこれ代表取締役社長の確認書への押印がシャチハタなのは、まぁよいとする。しかし、黒字決算だとあれほど産経新聞が騒いでたのはなんだったんだと問い詰めたくなるP/Lの酷さ経常収益が3613百万円に対して、経常費用は4607百万円で実質的には赤字。黒字化要因は、貸倒引当金戻入金2073百万円を中核とする特別利益のおかげで中間純利益が1028百万円になっているだけの話。根本的な収益は全く改善していないそもそも、資金運用収益で2574百万円しか稼げていないのに、調達費用と固定費で4000百万はかかるので、黒字化には収益を現在の倍にす
国産メインフレームとサーバ統合 http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/03/4.htmlダウンサイジングという言葉はすでに死語となった。世は未曾有の経済危機の只中、回復しつつあるとはいえチャイナリスクの増大や、欧州諸国の財政通貨危機もあって、先が見えない。必然的に、先を見越した投資よりも手っ取り早い経費節減策が優先される。ダウンサイジングが流行った時代も不況の中だったが、今の流行はサーバ統合。ミッドエンジやローエンドサーバが売れない中、ハイエンドサーバやメインフレームの売れ行きは相対的には鈍っていないダウンサイジング時代が始まった頃、企業のサーバルームには巨大なメインフレームとその周辺機器が鎮座していた。ダウンサイジングの流れが進むと、メインフレームが持っていた機能は、オープンサーバに機能ごとに分割され、単にジョブ実行のためだけにサーバルームを占領していた磁
私が以前に書いた"「構造化プログラミングに関する覚え書き」へと導いたもの"の前置きで、Linus氏がC++をぼろくそに貶したことに対する日本人の反応を辛辣に書きました。そのことで私の真意を誤解している人が少なからずいらっしゃいます。要は私が言いたかったのはLinus氏に反論するなら反論するで、世界に向けて英語で書き、Linus氏が目にするようにせよと言いたかったのです。それをせずに日本国内でぶつぶつ言っても、それは所詮国内向けポーズでしかなく、自己愛に満ちているとしか言い様がないのです。私の愛国精神云々とかは全く関係ございませんし、恥ずかしいものは国を問わず恥ずかしいのです。勿論英語の壁があるでしょうし、もっと重要なのはLinus氏並の実績でしょう。英語も駄目で実績も無いなら言うな、です。 それに引き換え、海外に目を転ずると、堂々と反論している人が(英語ネーティブでなくても)何人もいます。
こんなことしてると、いくら大企業でも潰れちゃうよねという実例 http://www.ne.jp/asahi/nikkou/rouso/A300-6000 型機の一等航空整備士とM2 資格者については、引き続き生産体制に見合った養成を行うこと。(原文ママ) 旧JASのA300-600Rは民間型としては最後の納入先となったJASですが、同型機体として競合するB767を維持するのは、整備人員だけでなく在庫維持や、システム上にもかなりの負担となります。それでなくとも、エアバスは複数のクラスを揃えて初めてコスト削減効果があるので、A300単体で維持するのはかなりの無駄です。さらに、DC-9系の廃止でA300を飛ばしている路線もあるので、文字通り空気を運んでいるようなものです確かに債務超過は危ない状態ですが、JAL の09 年度上期決算では、1592 億円の純資産があり、債務超過ではありません言うまで
此處、Bjarne Stroustrup博士に関する話題を取上げています。それは私個人が博士の大ファンであることも関係しますが、それ以上に私達の世代(年齢がばれるのではっきりとは書きませんが)にとって始めてのOO言語と言えばC++が最初なのです。今から考えればそれ以前にもOO言語と呼ばれる言語はあることはあるのですが、実用に耐えうるOO言語としてはC++が始めてではないかと私は思います。 そのStroustrup博士が新年早々発表したエッセイが"What Should We Teach New Software Developers? Why?"です。このエッセイに述べられている博士の危機感は、最新著"Programming: Principles and Practice Using C++"の第1章"Computers, People, and Programming"の中でも述べてい
Bjarne Stroustrup博士の最新著書"Programming: Principles and Practice Using C++"の最終章第27章は"The C Programming Language"なのですが、Dennis M. Ritchie博士の言葉"C is a strongly typed, weakly checked, programming language"を冒頭で引用しております。C言語の生みの親が、正にそのものズバリなことを言っているのが可笑しいのではなく、これがどこからの引用なのか私には分かりませんでした。と言うのはずっと昔にもRitchie博士がこの言葉を言っているのを見た憶えがあって、あれこれ探してみたのですが原典を見つけられませんでした。Stroustrup博士が直接Ritchie博士から聞いた言葉なのか、又はK&Rの初版本で書かれていた言葉
私がLinus氏のC++嫌いをこのところ取り上げているので、周辺には私がC++を嫌っているかのように思われてしまいました。しかし、何を隠そう、私はBjarne Stroustrup博士の大ファンであり、本当のプロフェッショナルなプログラマはLisp系とC/C++をやっている(只単にやっているのみならず、セキュアで立派なプログラムを書けることを意味します)人達であると思っているくらいです。それ以外の言語は所詮オマケ的存在で、それぞれ用途に適した言語を使えばいいと思います。そのオマケ内でも私がPerlを好んでいるのは自由度が高く、汎用的であるからです。 ところで、Stroustrup博士の最新著"Programming: Principles and Practice Using C++"を読み終えたのですが、この本のみならず博士の英文は非常に読み易いです。どこかのブログでラテン語を使い過ぎな
Linus氏のgoto有用論やC++否定論を始めて聞いた時、私は正直、氏なら言っても可笑しくないと思いました。それは、氏がC言語をアセンブリ言語の代用として使っていることもありますが、gotoがどうのこうの、OO指向言語がどうのこうの、そんなみみっちい議論よりも前に、Linus氏のOS設計思想から万事すべてが端を発しているからです。Tanenbaum氏との論争、すなわちマイクロカーネル対モノリシックカーネル論争におけるLinus氏の考え方が氏のすべてなんです。その内容については、氏の半生記"Just for Fun"の"Minix vs. Linux"の節(原書p98から記述あり)や、他の書籍にも載っているし、論争の舞台であったニューズグループのアーカイブズもオンライン上にありますから、詳細を知りたければそれらを見ていただくとして、ここでは繰り返しません。 しかしながら、私の周辺の人達とよ
新年早々のMatt S. Trout氏のエッセイ"Love your idiots"は言葉はキツイですが、コミュニティでの在り方を考えさせる味わい深いものです。どのコミュニティでも最低一人はこういう役割の人がいないとうまくいかないと私は思います。何故なら、そのコミュニティが全員超天才だったら、早々とコミュニティは崩壊してしまうことは明らかだと思います。以下、その私訳を載せておきます。 汝の馬鹿を愛せよ 2010年1月3日 Matt S. Trout プロジェクトマイルストーンと思考モデル そう、私は最近オープンソースプロジェクトのマイルストーンについてずっと考えている。コードベースのマイルストーンではないが…プロジェクトの利用とコミュニティから見たマイルストーンだ。普通は貴方が造れると言うよりも、出くわすものである。 しかし、今日私が話したいものは、苦くて甘い瞬間だが、貴方のプロジェクトを
明けましておめでとうございます。 さて、私の周辺では、先日に書いた"Gotoは有用である"について、折角のMatt S. Trout氏の本文よりも、何故か不幸にも私の書いた訳注の方が話題になっています。 Linus氏はgoto有用論の他にも、C++をボロクソに貶したり、本当に愉快な人だと私は思います。ただ、C++を貶された時の反応として、海外は置いとくとして、日本の一部の人が余りにも井の中の蛙的な反応をしたように記憶しています。代表的な例は「Linusはオブジェクト指向が分からないからだ」というのがあります。私は思わず笑いました。Linus氏ほどの頭脳で分からないことが、極東の日本の貴方がたは分かっていると言わんばかりじゃないですか。一部にせよ、だから日本は駄目だと思いました。つまり、自己を客観視せず、実質的実力は無いのに一流家気取りなんですね。もっとはっきり言えば何様のつもりなんだと。ど
あのMatt S. Trout氏の書くエッセイがこのところ全く禁止語一つ無く、愛読者である私から見れば嬉しいやら、若干の寂しさも(本当に勝手だなぁ)感じます。多分、クリスマスシーズンだったから、自粛されていたのではなかろうかと推察します。 ところで、年季の入ったPerlerでも意外に知らないものに、goto &subがあります。これはAUTOLOADで使われるし、確か弾さんも自身のブログで解説されていたようにも記憶していますが、知っていて損はございません。と言うか、Perlerと自称するならば、それくらい知っとけと言いたいくらいです。 Matt氏の最近のエッセイはそのgotoを親切にも”Goto considered useful”で解説しております。その私訳を以下に載せておきます。 Gotoは有用である 2009年12月26日 Matt S. Trout 違うよ、そのgotoでなくて、別
MongoDBのPerlドライバのメンテナでもあるKristina Chodorow女史のブログを読みますと、いろいろとtwitterで中傷されるそうです。これらの中傷は主として反NoSQL派の人によるものですが、私はそもそもtwitterを止めればいいのにと思っています。twitterをするから余計な雑音を否応無く目にするわけで、只でさえ情報過多な現代社会において、連絡用でなければ、文字制限があるショートメッセージサービスでまともな議論なぞ出るはずが無いと思っています。 もっと言えば、NoSQLとSQLと言う分類もまた可笑しいのです。そもそも、RDBMSモデルの提唱者である故コッド博士は、SQLを死ぬまで反対し、失意の内に亡くなられました。博士はもっと自然言語に近い、本当にクエリし易いものを望んでいたのですが、ボラクルのおっさんが博士のアイデアを適当に曲げて、SQLの原型を作り製品化しま
珍しく、Matt S. Trout氏が禁止語の一つも無く、素晴らしいエッセイ”Choosing a library”を書いています。もしかして誰かに言われたのかも知れませんが、本当に珍しいです。禁止語が一つでもあれば、私は正直言ってオタオタします。折角いいエッセイなのに、禁止語一つのために紹介しなかったことも多いのです。 このエッセイはライブラリを選ぶコツが主題ですが、Matt氏ほどの鬼才でも車輪の再発明に関して「3つの大罪」のうち2つまでやってしまったと考える件では、私は正直言って戦慄を覚えました。CPAN上に何でも(大した特徴も品質も無いのに)上げりゃいいという風潮に対する皮肉ではなかろうかと疑ったほどです。 以下に私訳を載せておきます。 ライブラリを選ぶ 2009年12月18日 Matt S. Trout 重要度によるライブラリ選択プロセス よろしい、では、貴方はXをしたいと分かって
Twitterで民主党を批判すると、民主党からメールが来るらしい http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20091219S3Twitterで民主党に対する不満を書いていたからか、民主党から 民主党へ「ご意見・ご感想」をお送りいただき、 誠にありがとうございました。 いただいたメールの内容は、担当者に伝え、今後の 党活動の参考にさせていただきます。とか書かれたメールが来た。もちろん何のメールも送っていないのだが。真偽は別として、気持ち悪いなぁ
CPANを常日頃観察している方は、やたらとプラグマもどきが多いことにお気づきだと思います。これらは目的が多少違っていても、多くはベストプラクティスのためだと言ってもいいでしょう。 いいプログラマの素質にはいろいろな要素があります。当然頭が切れる、理解が速い、構想力に秀でている等いろいろあるでしょう。私が思うには、最低限必要なことがあります。つまり己を知っていることなんです。自分の弱点、短所、悪癖等を自覚していることです。その弱さを知っていれば、当然それをカバーするものはないかと探して、strict、warningsのコアプラグマはほぼ誰でも必須であることに気がつくはずです。自分が駄目だからそれらに頼らざるを得ないのです。後、使うべきプラグマは個人差があるでしょう。日本人なら日本語リテラルを書く機会が多いから、どうせ書くならUTF-8でやるのが面倒が無いのでutf8プラグマでしょう(これも極
BeSTAは地銀標準となるか いよいよ、横浜銀行、北海道銀行、北陸銀行の三行共同基幹系システムMEJARが来年1月より本番稼動が開始される。1月に利用開始を行う横浜銀行に続き、2011年5月に北陸銀行と北海道銀行での稼動開始が予定されており、00年代に続いた地銀基幹系共同化プロジェクトの中では最後の大型案件となるMEJARは、NTTデータが開発した地銀向け勘定系パッケージBeSTAを中核に、対外系、情報系、営業店システムを含めた広範な銀行基幹系システムの共同化を行う壮大なプロジェクトである。BeSTAを使用した基幹系システムとしては、MEJARの他にNTTデータの地銀共同センター(中上位地銀向け)、STELLA CUBE(下位地銀・第二地銀向け)、日立のNEXTBASE(第二地銀向け〕などがあり、そのほかにもネット銀行やホールセール銀行などでBeSTAベースとしているものがいくつかある。し
今年も残り僅かです。今年のPerl界の最大の話題は何と言っても宮川氏のPSGIとPlackでしょう。今年後半に出現したからかも知れませんが、残りの話題なんて完全にどうでもいいガラクタのように思えてなりません。しかしながら、私個人がその凄さを認識したのは、Simon Cozens氏のエッセイ”I finally get PSGI and Plack!”を読んでからです。元々、流行り病や最先端病には罹らない性格ですので、人より完全に遅れています。(こういうことを書くと周辺から突っ込みがあるかも知れませんので、予防線のために書いておきます。私がやたらとMo[ou]seを推奨しているのは最先端でも何でもないのです。Mo[ou]seが出現して何年経っているかを考えればとうに旬や物珍しさを過ぎており、悪い言葉で言えば姥桜ですよ。そして、何回も書きますが、Perl初心者や未熟者にこそ勧めているのであって
UBUNTU9.10における無線LAN「WLI-UC-GN」の設定 先日まで使っていた、BUFFALOの「WZR2-G300N」という無線LAN子機が壊れてしまった。 買って1年足らずという短期間で壊れてしまった訳だが、「WZR2-G300N」は発熱がすごかったので、 さもありなん。なので、新しく「WLI-UC-GN」と言う子機を買ってきた。 実売2000円と安い上に、すごく小さく、技術の進歩を感じた。これなら発熱も小さく、長持ちするだろう。以下、UBUNTU9.10で使えるようにするまでのまとめ。「WLI-UC-GN」は、Ralink Technologyというメーカの「RT3070」というチップを使っている。 Ralinkが公式でLinux用ドライバを出しているので、公式サイトから 「RT3070USB(RT307x)」向けのドライバをダウンロード。tar.bz2形式のファイルを解凍し
最近のCPANでは、テストスクリプトにテスト数を宣言しない流儀が定着して来ましたが、それをAdam Kennedy氏は″The unfortunate demise of the plan″で嘆いておられます。Test::Moreにdone_testingが追加されたことも、テスト数を宣言しないことに拍車を掛けたようですが、私個人はMatt S. Trout氏のエッセイ″A cunning no_plan?″を読んで、始めてdone_testingが追加されたことを知りました。テスト数を宣言しないことに両論があるのは知っていますが、私は宣言しない方に肩入れしたいと思います。理由は簡単です。要は数えるのも面倒くさいからです。 以下に″A cunning no_plan?″の私訳を載せておきます。なお、エッセイの最後部分には氏の著書に関する記述があるのですが、それは本題とは関係が無いと思いまし
マスクがない インフル特需というべきか、マスクメーカーはフル生産体制で活況を呈している。しかし、その弊害が出始めてきたそもそも、国内のマスクメーカーというのは生産規模が小規模で、一般向けの衛生用マスクの生産は、産業向けマスクの生産の合間を縫って、需要の谷間である夏季に在庫を積み上げ、冬季に在庫を吐き出す状態だった。しかし、このH1N1新型インフルエンザの流行で、夏季にも継続的に需要が発生した結果、産業向けのマスク生産キャパシティを食いつぶしてでも、利鞘の大きい一般向けのマスク生産に力を入れた。結果的に、産業向けのマスク生産はあおりを食らった形になる産業用マスク生産は、食品業界やヘルスケア業界を中心に一定の需要がある。しかし、このインフル特需で、一般向けのマスク生産で需要を取られた結果、供給が極めてタイトとなっており、取り合いの様相を呈している。そもそも、インフル蔓延によって、社会基盤的に重
先日のYuval Kogman氏のエッセイ″Why I don't use CouchDB″の私家版和訳(私は略して私訳と呼んでいます)が私の周辺のCouchDBファンに冷や水を浴びせたようです。どうも誤解もあるようで、Yuval Kogman氏は頭からCouchDBを否定しているのではないのです。氏のような一流のPerler(いや、Perlerでなくても)は野心的である反面、非常に現実的です。ですから、現時点においてはCouchDBがかなりスピード面で劣るのであるから、それを補って余りある野心的な(現にロードマップに載せていますよね)フィーチャーを早く見せなさいと、氏は言っているのです。これは叱咤激励でもあると思います。 私はたまたまMongoDBを選びましたが、夢を持ちたい人はCouchDBを選べばいいし、もっと現実路線の人は他のNoSQLデータベースを選べばいいのです。 そんなことよ
私は家ではMongoDBを使用しています。では、何故RDBMS(種類は何でもいいですが)でないかと言いますと、家の外へ一歩でも出れば、やれORMがどうのこうの、スキーマがどうのこうの、SQLがどうのこうの、と日夜囲まれているのに、そんなもん家に入れたくないでしょう? MongoDBはインタラクティブシェルとしてjavascriptシェルを持っているので、JSONでデータを格納出来ますし、今ややっとPerlドライバであるMnogoDB(元々は、ご存知Florian Ragwitz氏が手掛けられ、今のメンテナはKristina Chodorow女史です)が安定して来ましたので、Devel::REPLを使用すれば、Perlのハッシュのままインタラクティブに格納出来ます。私の個人的な記録はすべてMongoDBに放り込んでいます。卓上メモ代わりのようなもんです。 これを言うと必ず「じゃ、CouchD
Matt S. Trout氏が書くエッセイを読むのが私の最近の楽しみの一つなのですが、以前にも書いたことがあるように日本語に訳すのが躊躇われるような言葉が出て来ます。その言葉が実際にどれ程酷い響きを持つのか、英国人でない私には本当の所は分かりませんが、おそらく禁止語に近いと思います。 氏のエッセイの内でも、比較的禁止語が殆ど無く、面白いものに″But I can't use CPAN!″があります。いまだに、CPANを使えないとお嘆きの人にピッタリだと思います。 以下にその私訳を載せておきますが、禁止語はオブラートに包んでますので、そのつもりでお願いします。 だが、私はCPANを使えない! 2009年5月26日 Matt S. Trout 勿論、貴方はCPANを使える。ここにその理由を述べる。 だが、私はCPANを使えない! 短い回答:くだらん 比較的長い回答:ルートとして’cpan’を使
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『スラド -- アレゲなニュースと雑談サイト』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く