単行本化(梧桐書院刊『象の鼻としっぽ』)に伴ってしばらくお休みしてた本連載ですが、単行本に書ききれなかった内容や、さらに応用編、実践編ということで再開したいと思います。 コミュニケーションギャップは、3つの根本原因から成るというのが本連載の基本となる考え方でした。それらは、(1)人は自分中心にしか考えられない、(2)「伝わっている」という幻想、そして(3)「象の鼻としっぽ」の構図によるということです。 今後もこれらによるコミュニケーションギャップ、特に「象の鼻としっぽ」の構図が具体的にどういう場面で現れるかについて様々な視点から解説したいと思います。 ~「規模の拡大」か「身の丈経営」か~ 再開1回目の今回のテーマは、「職人気質」と「商人気質」の対立構図です。 街にはさまざまな飲食店がありますが、よく見てみれば、どのジャンルにも同じようなパターンがあることに気づくでしょう。 例えば寿司屋です