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ドラクエ3
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2022年にリリースされたアルバム『nell』から2年。福岡を拠点に活動するビートメイカー、Joint Beautyがまたおもしろい作品を届けてくれた。 前作は美しく端正なヒップホップマナーを軸にしたビートに、田我流やMoka Onlyといった国内外のラッパーやシンガーを迎えた作品だった。2ステップ要素の導入やインストも自然に溶け込んでおり、プロデューサーとしての底知れない実力が感じられた。Spincoasterでは前作リリース時にインタビューを行っており、これまでの音楽的なルーツや制作方法などを語ってもらった。クラシックピアノを10年習い、留学先のイギリスでJ DillaやDibia$eを知ってLAビートシーンに没頭。その後インターネットで知見を収集しながらビートメイクを始め、国内外のレーベルに作品を送り……というのが前回のインタビューでわかったこれまでの経歴だ。 しかし、先日リリースさ
ラッパー・スポークンワーズ・アーティストの“なのるなもない”と、プロデューサー・YAMAANによる共作アルバム『水月』が本日10月10日(火)にリリースされた。 2002年頃から志人とのユニット・降神として活動し、日本語のヒップホップの言語表現の枠を大きく拡張してきたなのるなもない。ソロでは『melhentrips』(2005年)、『アカシャの唇』(2013年)などの作品を発表し、日常の中にある小宇宙を詩的な感覚で掬い上げ、ラップやスポークンワーズという形で表現してきた。 一方、YAMAANは降神や多彩なアーティストが在籍するクルー・Temple ATSのメンバーとして活動を開始。アンビエントやヒップホップ、ハウスなどを行き来しながら活動し、2020年に『幻想区域EP』を発表。翌年にはアンビエントとメンフィス・ラップにインスパイアされたCHIYORIとの共作『Mystic High』を発表
FEATURE 特別対談 / hime (lyrical school) × valknee 前編 『OK!!!!!』でコラボ果たしたリリスク × valknee。グループいちのヒップホップ愛好家であるhimeとの対談で紐解く「アイドル」「ギャル」論 去る4月22日、ヒップホップ・アイドル・ユニット、lyrical schoolのキャリア初となるEP『OK!!!!!』がリリースされた。収録曲「HOMETENOBIRU」の作詞を担当したのは、ギャルいリリックと骨太なビートで注目を集めるラッパー・valknee。 本稿ではlyrical schoolきってのヒップホップ・ヘッズであるhimeを迎え、valkneeと共に楽曲制作の裏側、また2人から見た「アイドル」と「ギャル」について語ってもらった。 Interview & Text by ヒラギノ游ゴ Photo by 遥南碧 ホワイト企業に転
4s4kiがニュー・アルバム『おまえのドリームランド』を4月22日(水)にリリースした。 本作は「コラボレーション」をテーマに、同世代のアーティストたちと作り上げた1枚。客演にrinahamu、Rin音、Gokou Kuyt、Anatomia、プロデューサーにSnail’s House、maeshima soshi、Gigandect、gu^2らを迎え、華美なエレクトロニック・サウンド〜オルタナティブなトラップまで、多様な音色が詰まった作品となっている。 4s4kiは今作のリリースに際し次のようなコメントを発表している。 果たして、4s4kiが作り上げた“ドリームランド”とは、そして4s4kiの目に映る現実とはどのようなものなのか。今回のインタビューでは、彼女のこれまでの足取りを振り返りつつ、本作の制作背景を紐解く。 なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を鑑み、今回の取材はリモートで行
NEWS ローファイ・ヒップホップの火付け役的存在、L’indécisの作品が世界初CD化 解説はbeipanaが担当 2018年に急成長したジャンルとして、コアなリスナーを中心に大きな注目を集めた“ローファイ・ヒップホップ”。そのローファイ・ヒップホップを語る上では避けられない、オランダを拠点とするレーベル〈Chillhop Records〉からのリリースで知られるフランス・グルノーブルのプロデューサー、L’indécis(ランデシ)の2018年作『Playtime』と、2017年作『Plethoria』の2作をコンパイルした編集盤『Playtime&Plethoria』が世界初のCD化を果たし、3月20日(水)にリリースされる。 今作にも収録されている「Soulful」を、なんとあのWill SmithがInstagram上のBGMとしてとりあげたことで、Questloveも反応するな
FEATURE 【特別対談】TENDOUJI × 片寄明人 常にピュア、そして音楽に対して誠実であり続けるTENDOUJI。片寄明人との対談から導き出される、バンドの魅力と核となるアティチュード TENDOUJIが今年4月にリリースしたEP『BUBBLE POPS』からわずか半年ほどで、11月14日(水)に新たな5曲入りの新作EP『FABBY CLUB』をリリースした。 本作は次ロッ研こと次世代ロック研究開発室とタッグを組み、何とGREAT3の片寄明人がプロデューサーとして制作に参加。結果、魔法とでも呼びたくなるようなメロディ・センスや、痛快な演奏はそのままに、より洗練されたサウンド・プロダクションを獲得。ポップ・ミュージックとしての強度を高めた作品となった。 決して牙を抜かれたわけでもなく、むしろ各音の粒はそれぞれがより一層研ぎ澄まされ、無駄な贅肉を削ぎ落としたソリッドな音像として届けら
日本で最もYouTubeチャンネル登録者数が多いバーチャルYouTuber・キズナアイが、10月26日(金)にドロップされた新曲「future base」を皮切りに、オリジナル楽曲9週連続リリース企画を始動させた。 7月にはNorがプロデュースを手がけた自身初のオリジナル楽曲「Hello,Morning」をリリースしたことでも話題を集めたキズナアイだが、本企画には他にもAvec Avec、Nor、Pa’s Lam System、TeddyLoid、☆Taku Takahashi、DÉ DÉ MOUSE、MATZと、豪華なプロデューサー陣の参加がアナウンス。そのカッティングエッジな感性には驚かざるを得ない。 今回は、9週連続リリース企画の第一弾、第二弾楽曲を手がけるプロデューサー・Yunomiとのモニター越しの対談を敢行。今回のコラボについてはもちろん、年末に控える初のワンマン・ライブについ
FEATURE INTERVIEW / 水曜日のカンパネラ yahyelとのコラボ曲をリリースした水曜日のカンパネラ。海外ツアーやコラボなど、グローバルな活躍の裏側を訊いた SHIBUYA TSUTYA内WIRED TOKYO1999にて、11月19日(月)までの期間限定で展開中のAirbnb Cafe。この企画と連動する形で、Spincoasterではツアーや制作などの遠征の宿泊先として、Airbnbを利用するアーティストへのインタビューを掲載する。その第一弾はアジア、欧米と活動の幅を海外に広げる水曜日のカンパネラ。香港、台北そして中国エリア4会場をワンマンで周った“ガラパゴス・ツアー”から帰国直後のコムアイにインタビューを敢行した。 本日11月2日(金)に配信リリースされたyahyelとの共作曲「生きろ。」についてはもちろん、海外ツアーの話や、海外アーティストとのコラボについてなど、国
現地時間4月20日(金)にオマーンのマスカットで死亡しているところが発見されたAvicii。その死因が、自殺であったことが遺族の声明によって示唆されている。 同ステイトメントによると、「Tim(Avicii)は完璧主義者であり、頑張り過ぎる性格のため、過剰なペースでのツアーは極度のストレスを招いていた」、「ツアーをやめ、幸せと人生のバランスを見つけようともがいていた」、「彼はファンを愛し、センシティブな人間であった」とのこと。 Aviciiは生前、新たなアルバムの制作に取り組んでいることも明かしていたが、それら未完成の作品が日の目を浴びる機会はくるのだろうか。 なお、昨日4月26日(木)にはコロンビア出身のDJ、REKによる「Wake Me Up」の新たなリミックス音源がAviciiのオフィシャル・チャンネルにてUPされた。 https://www.youtube.com/watch?v=
FEATURE INTERVIEW / 佐藤征史(くるり) 「ここ数年の僕らは、少し臆病になっていた」――くるり・佐藤が語る、31stシングル『その線は水平線』の裏側にある想い 2018年2月21日(水)に10,000枚限定シングル『その線は水平線』をリリースする、くるり。 CDとして久しぶりにリリースするこの作品は、ファン待望とも言える、くるりの王道を行くミディアム・テンポのロック・ナンバーである。数年に渡り温められていた楽曲であり、この度ドラマーに屋敷豪太を迎えることでようやく完成するに至った。 今回はそんなくるりのオリジナル・メンバー、佐藤征史にインタビューを敢行。新作についてはもちろん、くるりのこれまでや今の音楽シーンについて、極めてフラットかつ正直な想いを聞くことができた。このこだわりと柔軟さこそが「くるり」なのだということを、改めて感じさせてくれる内容となったのではないだろうか
ネットを中心にバズを拡大させながらも、近年ではリアルな現場でも強い支持を獲得してきたトラックメイカー/プロデューサーのYunomiとYUC’eが新レーベル〈未来茶レコード〉を共同で設立し、先月それぞれ1stアルバムをリリースした。 北海道出身、現在は東京を拠点とするYunomiはnicamoqとのデビューEP『ゆのみっくにお茶して EP』、TORIENAとのコラボ作『大江戸コントローラー EP』を経て、今回は再びnicamoqとの活動に焦点を絞った1stアルバム『ゆのもきゅ』をリリース。収録されているのは全て既発曲であるが、様々な形式/形態でのリリースとなっていた楽曲群をまとめた本作を聴くと、改めてそのサウンド・プロダクションの精巧さ、そしてウェルメイドなソングライティング・センスを存分に堪能することができるだろう。もちろん、nicamoqの個性的な声質を活かしたウィスパー・ボーカルの魅力
FEATURE INTERVIEW / スガナミユウ(下北沢THREE) 「僕らが扱っているのは文化と人」――大きな話題を集めたプラン変更からわずか半年。さらに核心へと近づいた下北沢THREEの赤裸々な本音 昨年秋のノルマ制廃止、そして今年3月には全ての営業時間ごとの独自のプランを打ち立て、ステートメントと共にそれを公表し、東京だけでなく全国のオーガナイザー、ミュージシャン、音楽ファンからの注目を集めた下北沢THREE。 その店長であるスガナミユウは、前回のインタビューを行った際に「これはまだまだ変革の途中」であり、「さらなる歩みを進めるための準備段階」とも語っていたが、まさかこんなにも早く次なる一手を打ってくるとは。しかも、「出演者・イベンターにかかる全てのリスクを廃します」と掲げている通り、マイナー・チェンジというレベルではなく、明らかに彼が思い描く理想の核心をつくようなプランを打ち出
JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUBやパブリック娘。、ENJOY MUSIC CLUBなどが台頭してきたポップなヒップホップ・シーンともゆるやかに共鳴する女子ラップ・デュオ、chelmicoが待望の1stアルバムをリリースした。 本作『chelmico』にはヒップホップシーンからはJinmenusagiやFBIことパブリック娘。の斎藤辰也、CBSのメンバーでもあるryo takahashi、〈LOW HIGH WHO?〉や〈POP GROUP〉などからのリリース経験もあるトラックメイカー/シンガーソングライターのESMEなどが参加し、ライブ時のバックDJはパブリック娘。やHOOLIGANZなどのバックDJも務める%C(パーシー)が担当。また、ネットやクラブ界隈からはLolica Tonicaの片割れとしても活躍するヒイラギペイジ、三毛猫ホームレスもトラックを提供/プロデュ
FEATURE INTERVIEW / 変化し続けるフェス、サマソニの在り方 ブッキング担当者が語る、今年のサマソニの見どころと傾向。そして上海開催やリーク、東阪での格差問題、今後の展望まで 日本にフェスティバル文化が輸入された当初から、”FUJI ROCK FESTIVAL”(以下:フジロック)と共に日本における2大フェスとして、夏の風物詩と化してきた”SUMMER SONIC”(以下:サマソニ)。 豊かな大自然を楽しむのでなく、利便性の高い都市型フェスティバルという形式を取っていながらも、野外フェスにも全く引けを取らない規模の大きさを見せる、世界中で見ても稀有なフェスティバルといえるのではないだろうか。もちろん、特殊なのはその形式だけの話ではない。年々邦楽アーティスト、そして欧米圏以外の、アジア圏内の気鋭のアクトの出演数を拡大し、より多様性に富んだラインナップを実現させているというのも
FEATURE INTERVIEW / 冨田ラボ × 井上銘(talk about TOKYO LAB 2017) 「ジャズという言葉に怯まないで欲しい」――新世代ジャズ・プレイヤーが一堂に会する話題のイベントの見所・楽しみ方を訊いた Robert Glasperを筆頭にした新世代ジャズ・ミュージシャンの活躍により、ヒップホップやR&B、ソウルといった他ジャンルとの密接な結びつきも見せながら大きな盛り上がりをみせる現代ジャズ・シーン。 長い歴史を持つが故に形骸化したイメージをもたれやすくもあるジャズを、未来へと推し進めようとするかのような新鋭ミュージシャンの登場は、決して海外だけのことではなく、ここ国内でも巻き起こっているようだ。 そんな国内のジャズ・シーンの先鋭たちが一挙に出演する異例のイベントが、6月21日(水)に渋谷クラブ・クアトロにて開催される。 “TOKYO LAB 2017″と
FEATURE Interview / Yunomi 「カルチャーの流れの中に身を置きたい」――遂に初のCD作品をnicamoqとの連名名義でリリースしたYunomi。彼の狙い、正体とは? 昨年、どこからともなく彗星の如く現れ、SoundCloudやBandcampを主戦場としたDTMシーンを賑わせたトラックメイカー/プロデューサーのYunomi。 EDM以降のセンスやFuture Bassなどの要素を巧みに取り込みながらも、それをあくまでもボーカルをメインに据えたウェルメイドなポップ・ミュージックへと落とし込む手腕は、シーンや界隈の中でも頭ひとつ抜きん出ており、ネットを軸に瞬く間にその認知を拡大させた。 今思えば、それはTomgggが辻林美穂やボンジュール鈴木を、HyperJuiceがEVO+とJinmenusagiを迎え、それぞれ先鋭的なトラックの上で優れた歌モノ・ポップスを展開した流
昨年秋、ブッキング・イベントのノルマ制廃止など、従来のライブハウスの在り方を覆すような先進的なプランを打ち出した下北沢THREE。さらに毎週金曜には完全エントランス無料にも関わらず、毎回気鋭のバンド、DJが出演するイベント”BLOCK PARTY”も定期開催するだけでなく、同イベントに集う若きアーティストを中心にコンパイルしたコンピレーション・アナログLPを、THREEが運営するレーベル〈6th sense, gut feeling〉と元銀杏BOYZの安孫子真哉主宰の〈KiliKiliVilla〉のダブル・ネームで5月にリリースすることが決まるなど、大きな話題を振りまき続けている。 そのようにして、特殊な磁場を築きつつあるTHREEだが、今年3月にはより様々なニーズに応えるべく、新たなプランを追加し、全ての営業時間ごとの独自のプランを打ち立て、それを明白に公表した。オーガナイザーのため、バ
FEATURE INTERVIEW / Yunomi feat.TORIENA クールなYunomiと情熱的なTORIENA。ネット上でのバズを巻き起こしたコラボ曲「大江戸コントローラー」は果たしてどのように生み出されたのか 昨年公開され、各方面で大きな話題を振り撒いたYunomi feat.TORIENAによる「大江戸コントローラー」。この度Yunomi feat.nicamoq名義でリリースされた『ゆのみっくにお茶して EP』に続く形で、〈ヴィレッジヴァンガードミュージック〉よりYunomi feat.TORIENA『大江戸コントローラー EP』が2月8日にリリースされる。 本作には「大江戸コントローラー」に続く形で発表された「惑星ラビット」の他に、 Yunomi feat.TORIENAの新曲となる「バンブーディスコ」、「さよならインベーダー」の2曲を収録。さらに、TORIENAによ
FEATURE INTERVIEW / in the blue shirt 1月に1stアルバムが待望のLP化を果たすin the blue shirt。独自の出自を持つ彼が、一体どのようにして現在の立ち位置を確立したのか 〈Maltine Records〉や〈TREKKIE TRAX〉からのフックアップを受け、界隈からは大きなプロップスを集めるトラックメイカー、in the blue shirt。 今年初めにリリースされたtofubeatsのリミックス・アルバム『POSITIVE REMIXES』にリミキサーとして抜擢された勢いそのままに、今年10月には初の全国流通盤となるCD作品『sensation of blueness』を〈TREKKIE TRAX〉よりリリース。また、同月の〈Maltine Records〉主宰の”「大都会」と「砂丘」”に出演した際は、「大都会」側の一番手ながらも
FEATURE 【ヒットの崩壊&TYPICA特別対談】柴 那典 × 野島 光平(Spincoaster)”音楽メディアの未来” これからの時代の音楽メディアに最も大切なモノとはなにか。音楽の未来を紐解く、『ヒットの崩壊』の続編的対談! “2016年は「時代の大転換点」だった! 音楽の未来はもっと面白くなるはずだ”。講談社現代新書『ヒットの崩壊』の帯にはこう書かれている。SMAPの解散、Spotifyの日本上陸、宇多田ヒカルの復活と快挙、『君の名は』や「PPAP」の世界的ヒット……このように時代を象徴するような事件が相次いだ2016年。手前味噌ではあるが、後から振り返った時に、音楽アプリ「TYPICA」がSpincoasterからリリースされたことも、2016年の転換点のひとつになっているはずだと私は確信している。 『ヒットの崩壊』では2000年から今日に続く、日本の音楽シーンにおけるヒット
JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUBやZOMBIE-CHANG、MCpero、中小企業などなど……ヒップホップを主軸としながらも、あくまで自由で幅の広い音楽性のアーティストを擁するネット・レーベル〈OMAKE CLUB〉の第一弾アーティスト……というかそもそもこのレーベルを立ち上げるキッカケでもあった4人組ヒップホップ・グループ、TOKYO HEALTH CLUB(トーキョー・ヘルス・クラブ、以下THC)。 彼らは最初にフリーのEPを数枚リリースし、その後フィジカルにてアルバムを2枚リリースしたが、1stアルバム『プレイ』は12曲入り500円、そして続く2ndアルバム『HEALTHY』は14曲入り999円と、そのクオリティとは裏腹に、市場価格を完璧に無視した”オマケ価格”でのリリースを敢行したことでも話題を集めた。 そのように、マイペースながらもコンスタントな活動を続けて
先日公開したRootscoasterに引き続き、Future Funkのパイオニア的存在、マクロスMACROSS 82-99のインタビューをお届けする。 Vaporwaveと参照元や方法論を共有していながらも、そこにフレンチタッチ〜フィルター・ハウス的な手法を加えることにより、ネット世代による異形のダンス・ミュージックとして確立されたFuture Funk。Skylar Spence(元Saint Pepsi)やHarrison、Spazzkidなどのアーティストが頭角を現したことにより、当初はネット上で完結していた同シーンも次々とリアルの場へと侵食し始めている。 そんな中、今回まさかの来日公演が実現したマクロスMACROSS 82-99は、そのネット上での神秘的な存在感とは裏腹に実際に会ってみると非常にフランクで実直な青年。話を聞いてみればそのサウンドやアートワークなどが、決して捻くれた
FEATURE Interview / Seiho 「日記」「他人」「決断」「崩壊」ーーSeihoによる3年ぶりの待望の新作『Collapse』のコンセプトを解き明かすロング・インタビュー! 個人的に、Seihoというアーティストは、非常に自身を客観視することに長けているアーティストだと思っている。 特定のシーンに身を置いたり、特定の音楽的潮流をフックアップすることはせずに、常にそれらと絶妙な距離感を、意図的に維持し続けてきたようにみえるからだ。 だからこそ、この2016年というタイミングで出す新作については、正直事前段階では全く予想がつかなかった。 Flying Lotus主宰レーベル〈Brainfeeder〉の異端児とも呼ばれるMatthewdavidがオーナーを務めるレーベル〈Leaving Records〉よりリリースされた本作『Collapse』は、自身のレーベル〈Day Tri
NEWS 嫁入りランドやスカートなど参加のSM●Pのトリビュート・コンピがリリース! 消される前に急げ! 昨日、sportsmusicassemblepeopleというアカウント名(SMAPの名前の由来は「Sports Music Assemble People」の頭文字と言われています)のBandcampページにて、あの国民的アイドル・グループSMAPのトリビュート・コンピとなる『For My Homiez』がリリースされました! 本作には嫁入りランドやhaikarahakuti、Vacuum Story(食品まつり)にCAROLIECUT、DJ MAYAKU、スカートなどといった気鋭のアクトが参加し、各々原曲をリミックス〜リエディットしたりカバーしたりと、様々な形でSMAPへの愛を表現している。 当初はname your priceでリリースされていたものの、現在は限度数に達してしまっ
NEW MUSIC lyrical school / RUN and RUN まずはスマートフォンでMVを再生してください。話はそれからです。 6人組のヒップホップアイドルユニットのlyrical school(リリカル・スクール)が、晴れてメジャーデビュー! 4月27日発売の新曲『RUN and RUN』のMVが凄まじいことになっています。まずはスマートフォンでMVを再生してください。話はそれからです。 LINEやvineなどのSNSを通じて、彼女達から連絡が来たような感覚。アイドルなのに、なんだか友達になった気分です。画面が激しく切り替わるのに、自然に目が追いついていくのも凄い! スマホの中を彼女達が走り回っています。至る所にリリックが盛り込まれていて、ヒップホップと相性が良い構成。YouTube版もありますが、Vimeo版の方が画質が綺麗な印象です。 本作は5月28日から全国公開され
毎年テキサス州オースティンで開催されるSXSW(サウスバイサウスウェスト)。 インタラクティブ(IT)、フィルム(映像)、ミュージックが同時に開催されるフェスは今年30周年を迎えた。インタラクティブではオバマ大統領がキーノートスピーチを行ったことで大いに盛り上がり、インタラクティブ期間最終日から開催されるミュージックでは、2,100組以上のアーティストが期間中にライブを行った。SXSWは別名「世界最大の見本市フェス」とも呼ばれており、今後の音楽シーンを牽引するであろうホットで注目度の高い新人アーティストも多く登場する。 そこでSpincoasterでは、メディアが持つ独自のキュレーション力により今回のSXSW2016で行われた世界中のホットなアーティストのライブを取材し、期間中に観た約30アーティストの中からベストライブTOP10並びに「歌唱部門」「パフォーマンス部門」「DJ部門」3部門T
2015年は各種大型フェスや地上波などへの出演も果たしたShiggy Jr.や水曜日のカンパネラを筆頭に、3作目となる新作『Obscure Ride』がオリコンのトップ10に入るといった快挙を果たしたcero、SONYとの大型タイアップCMを獲得したYkiki Beatなど、インディ・シーンを出自とするアーティストがオーバーグラウンドで大きな活躍をみせた一年でした。 そこで、この2016年に昨年の彼らと同じような飛躍的な活躍をみせてくれるであろう15組のアーティストをSpincoasterのキュレーターの推薦&投票により選出しました! ・複数の大型フェスに出演する。 ・主要音楽チャートの上位に食い込む。 ・地上波のテレビでも露出がある。 ・大型タイアップが展開される。 ブレイクの基準は様々ですが、上記を基準として「Spincoaster BREAKOUT 2016」を選出しています。 まず
今年の前半頃からネットにUPした音源が話題を集めていたFacebookの情報によれば千葉在住?のトラックメイカー、Aiobahnが近日中にMaltine Recordsよりリリース予定だというEPより、以前も紹介させてもらったtkrismと“にかもきゅ”こと一二三によるプロジェクト、Yunomiを招いた「枕元にゴースト」が先行公開されております! グリッチホップとムーンバートン的な要素を感じさせるトラックにYunomiの諸作品を彷彿とさせる和テイストの上音が飛び跳ねる、激キュートかつ激ポップな一曲となっており、フューチャーベース以降のDTMシーンで生まれた日本語歌モノトラックとしては、現時点での最高到達点なのでは……! と、そんな大袈裟なことを思ってしまうほどのクオリティの高さを感じさせてくれます。 その証拠?かどうかはわかりませんがSkirillex主宰のメディア/レーベルである“Nes
FEATURE 【Special Interview】『サカナクション 山口一郎から見る、2015年の音楽と音楽のこれから』 サカナクション山口一郎に「VR」「サブスクリプション」「ハイレゾ」時代のキーワードとともに、音楽の現在と音楽のこれからについて話を伺った。 音楽を取り巻くテクノロジーは日々進化し、インターネットやSNSによる人や社会と音楽との関わり方も急速に変化し、音楽の未来は予想できない。そんな時代と音楽の関係性を敏感に捉えて、作品に落とし込み、新しい試みにチャレンジし続ける、サカナクション 山口一郎から見える2015年の音楽とこれからの音楽とは。 Red Bull Music Academy presents Lost In Karaoke「NF Room」終了直後の山口一郎に「VR(仮想現実)」「サブスクリプション」「ハイレゾ」という3つの時代のキーワードと共に、胸の内を語っ
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