負け犬女と呼ばれるひとたち。かつて、近代的人間観(男女の性差は肉体的なものであって、精神的には差がないはずだ!という理想というか、妄想)に基づくフェミニズムが大流行していた。その主張にさらされたことによって、現実との折り合いが付けづらくなってしまった人たち。 この人たちの一番つらいところは、小うるさいフェミニスト達によって、女性は差別されている、という強烈なイメージだけを刷り込まれてしまったところ。もはや権力の構造の中で、かつての「男 vs 女」みたいな単純な構図はとっくに解体されてしまったんだけど、いまだに自分が弱者である理由をそこに見出そうとしてしまう。だから究極的なところで、喪男の境遇に同情がない。