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大谷翔平
theodoradorno.blog.shinobi.jp
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 I. 芸術、社会、美学 1. 芸術の自明性の喪失 今日、芸術に関して自明であることはもはや何ひとつないということが自明になった。芸術の内部や芸術の社会全体との関係においてだけでなく、その生存権すら自明ではないのである。反省や問題意識なしに行われ得るものの喪失は、反省の対象となるべき生成され得るもの(möglich Gewordene)の開かれた無限性によって、補償されるわけではない。拡大は多くの分野において収縮として現れる。1910年頃に革命的な芸術運動が予感さえ及ばない海へと漕ぎ出して行ったが、その海も約束されていたような冒険的な幸運を与えることはなかった。そのかわり当時解き放たれた過程は、その名のもとで始められた諸範疇を侵食していった。新しくタブー化されたものの渦へと引きずり
Theodor W. Adorno, Ästhetische Theorie, herausgegeben von Gretel Adorno und Rolf Tiedemann, Frankfurt am Main: Suhrkamp, 1970.
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