上図はIMEパッドで鼠を描いた先行研究例.実はこれが原論ではないのだけど,原論と思われる元ネタをうまく見つけられませんでした.ともかく上の先駆者たちはIME手書きパッドへの認識を成功させているのだけど,ただやってみたら上手くできただけの話であり,「どうすれば認識されるのか?」「なぜ認識されるのか?」という根本的な問いに答えていないのです.加えて,上の図を忠実に再現しても最新バージョンのIMEパッドやATOK手書き文字入力では何度やっても認識してくれません.なぜでしょう?これは想像になるのですが,最新バージョンの文字認識アルゴリズムでは完成した漢字の形だけではなく,書き順や線分の向きなどの時空間構造を含めて文字認識しているからだと思われます.つまり,漢字と図の時空間パターンが似ていないと認識されないと.そこで本研究では,以下の2つの点に着目して実験を行いました. 文字認識パッドのメーカーやバ