作画監督・小松原一男はじめ作画陣のレベルの高さと彼らによる作画の統一性、椋尾篁の寒色を基調にした美術の硬質な美しさ。 「銀河鉄道999」の作画と美術は素晴らしいものだった。 小松原一男の松本零士キャラクターのアレンジが実にいい。小松原一男は、画がとてもうまく、上品だ。 当時、私はまだ松本零士に関心を持っていた。だから、いわゆる「松本アニメ」における松本零士タッチの再現は、鑑賞するにあたっては重要なポイントだった。 小松原一男はじめ作画スタッフは、松本零士のテイストを上手に残しながら、きちんとしたデッサンで見せてくれた。とくにメーテルの美しさとハーロックの格好良さには心惹かれた。 見終わって、1年前に見た「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~」のことを思い出して深くため息をついた。 「さらば宇宙戦艦ヤマト」の作画はあまり好きになれなかった。 「さらば宇宙戦艦ヤマト」は作画があちこちで破綻して