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川嶋技術顧問エッセイ「磁石にまつわるサイエンス」 vol.3鉄の存在量 今度は、目を地面に向けてみましょう。地球における鉄の存在量について調べてみます。 地球表面部分（地下約16kmまで）に存在する元素割合を重量%で表わしたものがクラーク数です。一番多いのは酸素で49.5%、次にシリコン25.8%、そしてアルミニウム7.56%・鉄4.70%・カルシウム3.39%・ナトリウム2.63%・カリウム2.40%・マグネシウム1.93%と続きます。 ここでは地球全体の元素割合について考えてみましょう。 太陽系ができてから約50億年、地球も同じく約50億年。太陽系ができた時、太陽及びその惑星群はほぼ同じ元素構成だったと思われます。しかし、その後の過程でそれぞれの持つ元素割合は徐々に変化していきました。 太陽大気の組成は太陽光のスペクトル分析から調べられています。 大部分が水素、次にヘリウム、ずっと微少