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2021年夏に公開された『竜とそばかすの姫』は、細田 守監督の映画『未来のミライ』(2018年)に次ぐ最新作だ。本作は現実世界では内向的な性格の主人公・鈴が、ネットに構築された仮想空間<U>では歌姫として注目を浴びつつ、<U>の空間のダークな存在である竜との関わりの中で、次第に現実世界と仮想世界がリンクし始め、現実世界での自信を取り戻していくという物語だ。作品は現実世界と<U>の仮想世界の2つの世界で進行していくが、現実世界は作画アニメーションで表現され、<U>の世界はフルCGで表現されている。デジタル・フロンティア(以下DF)では、この<U>の世界のCG制作を担当し、10年前に公開された映画『サマーウォーズ』に登場した仮想世界「Oz」を遙かに超えた仮想空間を創出した。CGキャラクター「ベル」のキャラクターデザインには、多くのディズニー作品のキャラクターデザインに携わるジン・キム氏、<U>
川村泰監督インタビュー 『GANTZ:O』での新たなる挑戦 人気コミックからアニメ化、実写映画化と発展してきた『GANTZ』が、ついにフルCG映画という未知の領域へと突入。原作者・奥浩哉氏も期待する『GANTZ:O』こそは、日常と非日常、バイオレンスとユーモア、リアリズムとシュールレアリズム、モラルとインモラルが同居する、GANTZのクールな世界観にもっともふさわしい表現へのチャレンジだ。CGディレクションを超えて初の監督作品に挑んだ川村泰監督に、その熱い思いと制作へのこだわりを語ってもらった。 (テキスト:黒住 光) 『GANTZ』初のフルCG映画化は、原作コミックの中でも人気の高い中盤のエピソードである「大阪編」が選ばれた。 死んだはずの人間が気がつくと見慣れぬマンションの一室で目覚め、そこにある黒い球体「GANTZ」からの指令により、特殊スーツと武器を与えられ、バケモノのような「星人
数あるホラー映画の中でも、ゾンビ映画は特殊造形が必要なジャンルにも関わらず、製作費のスパンが幅広い。たった45ポンド(約7,000円)で作られたものもあれば、数千万ドル(数十億円)も使ったハリウッド大作まで様々だ。しかし一般的には低予算のB級映画という印象を持つ人が多いのではないか。そもそもゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロのゾンビがまさに低予算で作り出され、その後のイメージを決定付けたのである。そんなゾンビ映画を好むのは、一風変わった限られた特殊な人たちという状況が長く続いた。一般的な映画ファンではなく、単なるホラー映画ファンとも違う、モンスターファンとも違う、ゾンビ映画ファンとしか言えない人たちが支える小さなマーケットだったと言っていい。しかし2000年代に入り、ハリウッドがより広いオーディエンスに向けてゾンビ作品を発信し始めた。殊に13年の映画『ワールド・ウォーZ』と10年に放送が
2015年の夏映画として、全国458スクリーンで公開された「バケモノの子」。細田守監督作品としては2012年公開の「おおかみこどもの雨と雪」の340万人を大きく超える観客動員を記録し、大旋風を巻き起こした。 「バケモノの子」は、「時をかける少女」、「サマーウォーズ」、「おおかみこどもの雨と雪」に続く、細田監督による3年ぶりの長編オリジナル作品。人間界とバケモノ界が存在する世界を舞台に、孤独な少年・九太とバケモノ・熊徹の交流が描かれる。個性豊かな登場人物たち、そして細田流の世界観で繰り広げられる奇想天外なストーリーが、老若男女問わず幅広い年齢層の心をとらえた。 制作には前作のスタッフが再結集し、デジタル・フロンティア(以下、DF)も勿論、「サマーウォーズ」と「おおかみこどもの雨と雪」に続き、細田監督からの厚い信頼のもと、本編全カットのコンポジットとCGを担当した。前作に比べCGクオリティ
開発部門の山口泰史氏、CG制作チームでプロジェクトリーダー的存在の三宅仁氏、そしてアンリアルエンジンを担当する渡辺伸次氏に制作現場の声を聞かせてもらった。「チーム自体がテレビシリーズを請け負うのは初めて」という中、週一ドラマでCGキャラクターを助演並みに登場させられるのもアンリアルがあったから、という。映画のCG制作当時は、1フレームに何十時間もレンダリングでかけていたものが、現在はリアルタイムで出せるようになった。 今回のように人間の姿に近いCGキャラクターが役者と随時からむというものを扱うのは初めてです。時間をかけたいところではあったのですが、テレビ制作のスケジュールに合わせるという厳しい部分があって。しかし原作(漫画)と映画が先にありますから、それらの世界観を壊わすわけにはいかない。今回の目指すところは、クオリティ重視というよりも、10年前の映画レベルにどこまで近づけるかに指標を置い
連続テレビドラマ「デスノート」でCG制作に取り組んだ経緯を、CG制作本部長・豊嶋勇作氏とプロデューサーの鈴木伸広氏に聞いた。 番組でのCG制作の話があったのは4月でした。日テレさんのドラマのチームと映画のチームの方々が来られて、映画での経験値を生かしてテレビドラマでも一緒にやりませんか、と相談を受けたのが始まりです。当初、監督からは「1話で50カットは欲しい」と言われて。ドラマでのCG制作は経験していますが、連続ドラマで毎回登場してくるフルCGキャラクターであるゆえ、作業のボリュームから検討しても7月期のクールには到底間に合わないのでは、と当時は思いました。映画の撮影のペースとテレビの撮影のペースの差異も分からなかったし。1時間番組で何カット分が手がけられるのか、どのくらいの処理をしなければならないのか。そういった意味でテレビ番組での経験値を持っているといっても、今回は“未知の領域”でした
2003年から06年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載され人気を博した『DEATH NOTE(デスノート)』(原作:大場つぐみ、作画:小畑健)。この夏、テレビドラマ化され日本テレビ系で放送開始となった(毎週日曜 後10:30より)。映画、アニメ、舞台化と、幅広いメディア展開がなされた同作だが、連続ドラマ化はこれが初めて。 2006年には、前編・後編に分けて公開した実写映画になり話題を呼んだ。今回のテレビ番組では、アニメや映画とは違うキャスティングおよび初実写化されるキャラクター、そして新たな展開と結末のオリジナルストーリーを脚本に加えたことで、新夏ドラマ番組の中では断トツ的な注目を浴びた。7月5日に放送された第1話は16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を叩き出し、更に国外120か国以上で放送、ネット配信されるという好スタートを切った。 デジタル・フロンティア
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