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体力トレーニング
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タイで長らく暮らしていた友人phaが日本に帰ってきたので、木屋町の八文字屋に行って飲んだ。 その友人で物理学科出の坊さんである躁狂、大学院で社会学を研究しているシャーハーとかも来る。 人間の自由意志や時間の不可逆性、詩を作るプログラムなどについて話す。 【話題その1】 商品推薦システムの精度が上がっていって、自分が何を買うかが完全に予測されるようになったらきもいよな、と僕。 「若いうちは反発するかも知れないけど、30代とかになったら『楽でいいや』ってなりそう」とpha。 計算機の能力は継続的に向上していくが、人間の脳の能力は一定なのだから、見事に予測されるようになってしまうというのはありうると思う。それとも「自由意志を守るために」脳を増強させるか。 たとえば自分が誰に投票するか完璧に予測されてしまったとしたら、投票する意味あんのか、とか思う。快適さとアイデンティティの相克。 僕の自由意志は
高度なユーモアを駆使して日々のコミュニケーションが行われる関西という地域は日本において独特の位置を占めていると思うのだが、似たような地域が外国にもあるのだろうかというのは僕の長年の疑問であった。 より具体的に言えば、歴史的な古都である京都のような街は世界各地にありそうだ。開放的な港町である神戸に似た街も世界各地にあるだろう。だが、笑いを中心にすべてが回っている大阪のような街は他にあるのだろうか。 世界の広さを考えれば、どこかにあるに違いないとも思う。だが、聞いたことがない。 はたしてその地域でも関西と同様に、ボケとツッコミが笑いの基本として認識されているのだろうか。笑いの取れない男はまったくもてないのだろうか。 そんな風に気になって、ずっと悩んでいた。 それで外国人に会うたび、「あなたの国に関西はないか」と聞きまくっていたのだが、なかなか求める答えは得られなかった。 ところがこの前、ついに
院生のK藤くんが実験データを得られなかった領域に確率をどのように割り当てたらいいのかと聞いてきたため、最大エントロピー法というのを使えばいいのだと考えていろいろ調べていたのだが、そこから統計力学と情報理論の間をつなぐ文献をいくつか見つけて興味深かった。 最大エントロピー法というのは拘束条件が少ないため確率を一意に決定できない場合、全体のエントロピーが最大になるように割り当てを行えばよいという考え方。たとえば事象A,B,Cがあり、Aの起きる確率が1/2ということは分かっているが、残りの二つの起きる確率は分からない場合、BとCに1/4ずつの確率を割り当てるのが直感的にもっともらしいように感じられるが、これは実際エントロピーを最大化する割り当てになる。エントロピーは不確かさの指標であるので、与えられた情報が少ない時は余計な仮説を立てず、もっとも曖昧な推測をしておこうということ。等確率の原理と似て
先日、慶應SFCの清木先生が研究室に来られて、共同で行っているプロジェクトの打ち合わせをしました。 清木先生の研究室では感性に基づく検索というのを研究されていて、たとえば「暖かい音楽」と入力すると、音楽データベースの中から実際に暖かい感じの音楽を見つけてきてくれる。かなりよくできています。 これは清木先生が10年くらい前に提唱した意味の数学モデルというのが元になっているそうです。すなわち、あらゆる検索対象を2,000次元の意味空間にマッピングしておき、クエリからの距離が近いものを検索結果として返すという仕組み。 なぜ2,000次元かというと、元になっているデータがロングマンの英語辞書だそうで、これはすべての語を2,000個の基本語彙で定義することを試みている。もちろん、個々の基本語彙が意味的に直交しているという保証はないので、あらかじめ相関行列に対する固有ベクトルを求めておく。 意味の数学
【宣伝】The 9th International Conference on Asian Digital Libraries (ICADL2006) 11月に京都で開かれる国際会議の広報担当チェアをしているため、ここでも宣伝させていただきます。 一般の方から見て面白そうなのは、本をかたっぱしからスキャンして検索できるようにして、「著作権は大丈夫なの?」と議論になった Google Book Search の Engineer Director が講演されることとかでしょうか。 以下、各種メーリングリストに流している文章をそのまま貼り付けさせていただきます。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 2006年11月27日から30日にかけて、京都で開催される国際会議 ICADL2006 The 9th International Conference on Asian Digital Lib
デジタル逆さめがねを作ってみた。 逆さめがねというのはガラスやアクリルのピースを組み合わせて、世界が逆転して見えるようにする眼鏡である。 上が下、下が上に見えるようにしたり、左右を逆転させたりする。 一週間も掛け続けていると、逆さの状態が正常に感じられるようになり、眼鏡を外した時に世界が反転しているように感じられるらしい。 今回作ろうとしたのは、これのデジタル版である。 光学的な逆さめがねは軽く作るのが大変なのだが、デジタル版であれば頭に付ける部分を軽くできるのではないかと考えた。 現時点で最小クラスのノートPCである Sony Vaio type U。ポケットPC並みのサイズでありながら、Windows XPがそのまま入っている。 Logicool のウェブカメラ。解像度は130万画素。とても軽い。 さらに、Daeyang の i-Visor FX601というヘッドマウントディスプレイ。
ロンドンのハイドパークという公園の一角にスピーカーズコーナーという場所があり、 一般市民が自分の言いたいことを好き勝手に演説しているという。 高校生の頃にその話を聞いて以来、ぜひ一度行ってみたいと思っていた。 いつの日か、日本にもスピーカーズコーナーのような場所ができればというのは、 僕のひそかな願いでもある。 幸いにしてイギリスに行く機会を得たため、言論の自由を堪能するべく、 スピーカーズコーナー見学の計画を立てていたのだが、 ロンドンで家に泊めてくれたイギリス歴三年の友人にその話をすると、 「そんなの知らねぇよ。もう無いんじゃないの」 と、にべもなく否定された。 ちょっとめげた。 それでも一応、足を運んでみることにする。 ちなみにその友人、ロンドンでファッションの勉強をしている若きデザイナーであり、 街頭演説文化に興味がなくても仕方ない。 五月のイギリスは曇り空。 霧のような小雨が断続
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