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都知事選
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情報化と身体の変容 江戸川大学社会学部人間社会学科 平山 満紀 はじめに 急速に拡大するコンピュータネットワークは、何百、何千万という人々を結びつけ、新しい生活空間を作っている。(1)そこでの活動が増すにつれ、私たちのものの考え方も、人間関係も、アイデンティティも変わりつつある。いや、それだけではなく、従来身体的動作でさまざまな身体感覚を伴って行なわれてきた多くの社会的営為を、身体的動作なしに遂行させてしまうコンピュータは、身体観および、構築された身体そのものをも劇的に変化させる。身体への社会学的関心は、身体観やボディイメージに集まりがちだが、それだけではなく私達は、身体そのもののありかたにも着目しなければならないと考える。それは社会により大きく規定されるものだが、ひとつの生き物として創発的にみずから変わっていくものでもある。本研究はこのような身体の変化に臨床的な注目をするものだ
母権制とはいかなる概念か 江戸川大学紀要『情報と社会』9号 1999所収 平山満紀 1.端緒 現在、男女の力の行使の仕方には諸次元で複雑な変化が起きている。これには先進国に共通の変化もあり、また日本社会に固有の変化もある。この変化は、単に女性が政治的、経済的、社会的な力をより多く行使できるようになり、男性が相対的により少ない力しか行使できなくなってきたということにとどまらない。女性が従来ある種の力を振るってきたことが問題視されるようになり、女性が自らその力を放棄しつつある、ということも起きているのである。 例えば先進国に共通した社会現象として、共依存co−dependencyの問題化がある。共依存とは、夫婦、恋人、親子関係などで、身近な人に献身的に世話をしつつその人を感情的な面で支配するということへの依存であり、従来は、女らしさとして文化で正当化されてきた姿勢である。アルコール依存症者の
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