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体力トレーニング
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ソウルから南下していく高速15号線の周りの景観は、どことなく東北高速道を思わせる。昔、スポーツランド菅生に車で移動していたときに見た山並み、田畑、民家の様子にどこか似ている。大都市から離れるにつれて車の数は減っていき、のんびり走っていると後ろから見慣れぬ韓国車の大型SUVが煽ってくる。どの国も共通して最近この手の黒塗りSUVにはぶっ飛ばし屋が多い。 「チョンマゲ…、ハシケン…、チャーシュー…、ムリダ…???」。 しきりにカーナビから流れる女性のアナウンスが自分の耳にはそう聞こえる。“チョンマゲ?”ってなんだ。これを現地についてプレスルーム担当の若いボランティア君に聞いたところ、正しくは「チョンバゲー」で英語だと「この前に…」という意味だそうだ。 想像は当たっていた。「チョンマゲ」は日本語でいうところの「間もなく…この先に…」だと勝手にイメージしていた。もう一つ「ハシケン」のほうは聞き忘れ
何が起きても不思議ではない、いや何も起きないほうが不思議だ。第17戦韓国GPへ向かう前日、そう覚悟した。今回は他では言えない、書けない、僕が見た、聞いた、感じたことをありのままに紹介するが、これは批判のための批判が目的ではないことをあらかじめ断っておく。 10月19日火曜日、15時35分の羽田旧国際線ターミナル発JAL便で、17時55分にギンポ空港到着。韓国大使館で取材ビザを認められていた僕は難なく初入国出来た(観光ならビザは不要)。日没後に未知の国をレンタカーで長距離移動するのは避け、その夜はソウル郊外のホテルに投宿。あとになってこの普通のビジネスホテルがいかに快適か、身をもって知ることになる。 水曜日昼に再びギンポ空港へ。ハーツ社の受付は国内線到着ターミナルにあり、親切なタクシードライバーが、携帯で連絡を取ってくれていたので、ここまではスムーズにいった。ヒュンダイ・アバンテというセダン
みんな顔で笑って心は泣いていた──。最終戦アブダビGPの現場に居たBSスタッフ、またトヨタ(TMG)スタッフは<決断の時>が来たことをかみ締めながらも、それを心の奥底に閉じ込めながら09年最後の仕事に集中しようとしていた。 現場でのことを伝えよう。 11月1日、午前11時からトヨタ・チームは僕が泊まっていたホテルのすぐ隣にあるホテル内ペルシャ料理店で、取材関係者を招いて“ブランチの集い”を開いた。ドライバーは来ず、日本人チーム首脳陣と本社モータースポーツ推進室員だけが顔を揃え、今シーズンの取材御礼の挨拶が述べられたが、それ以上来季にまつわる話は一切出なかった。つまり彼らは何も言えないし、この場では何も聞いてくれるなということだと、僕は受け取った。 「やっぱりそうか──」。当たり障りのない雑談時間だけが流れる中で、食欲など出るはずもなかったが、半徹夜になる決勝日だから少しでも食べておかな
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