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ノーベル賞
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梨木香歩の世界 藤本英二 �T 梨木香歩の影を追いかけて 「作者を知ること」と「小説を読むこと」とはまったく別ものだ、という立場がありうるし、「小説の中にしか作者はいない」という厳格な考え方も悪くはないと思う。それでも、自分の好きな作品を書いたのがどんな人なのかを知りたい、というのはたぶん多くの読者が抱く自然な感情だろう。 作家の中には、自分のことをきわめてオープンに語るタイプの人がいる。自分の生い立ちから、趣味、家族のことを語り、アルバムを公開したりする。新聞の新刊広告に作家の写真がそえられるのも珍しいことではなくなった。作家の「顔」がこんなに氾濫している時代も珍しいのではないだろうか。 こんな時代風潮の中で、梨木香歩は自分の個人的な顔や個人情報を表に出さないタイプの作家の一人だ。作品以外で彼女について知りうる情報は極めて少ない。文庫本の見返しには「1959(昭和34)年、鹿児島生まれ。
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