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2001・07・02から09[文献資料を読む] 「匂」&「匀」字攷 「匂」字と「匀」字とは、「点画異字」でありながら、室町時代の古辞書『下學集』には未收載にあり、これと相似た「句」と「勾」のみを収載するに留まる。このことは、まず国字として、「匂」の字が使用されるに至った経緯を確認しておくことからはじめたい。なぜ、この「匂」の字を国字というかといえば、 中国の字書である『康熙字典』にはこの文字が収載をみないこと 字音を持たない漢字であること といった二点からである。そして、本邦でこの「匂」の文字を和語「にほひ」の標記字として認定したのかその疑問を解明することからはじめたい。 まず、現代の私たちが最も信頼をおいて使用するところの諸橋轍次編『大漢和辞典』をもって、この「匂」の文字を検索してみるに、巻二の「勹」部、二画〔四二三頁と四二七頁〕に、 【匂】2503 [國字] にほふ。にほひ。韻の省画の
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