冒険小説のようなアドベンチャー。思い立ったら即成仏。斬新すぎる宇宙観。 これらの教えがひとつの経典に収まっているのが驚きだ。 般若経もおもしろいが、華厳経も忘れてはならない。 般若経について 僕らの身の周りにある一般的な仏教宗派は、大乗仏教と呼ばれている。大乗仏教は複数の経典からなり、中でも般若経は中心的な位置づけにある。 華厳経について 華厳経は、大乗仏教を構成する経典(般若経、維摩経、法華経、華厳経、大無量寿経、涅槃経、梵網経、大日経)のひとつだ。 華厳経では、悟りの境地における宇宙観の描写と、そこに至るための修行方法や心構えが記されている。 『華厳経』は、数多い大乗仏教のうちでも、とくに大乗仏教の深い哲学思想を述べたものとして有名な経典です。この経典のくわしい名前は、『大方広仏華厳経(だいほうこうぶつけごんきょう)』です。「方広」とは、偉大な教えという意味です。また、「華厳」というこ