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パリ五輪
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鼻血ブー 鼻出血は欲求不満のあらわれである、という言い方がされるようになったのはいつの頃からであろうか。 私が子供の頃にはそんな関連付けはなかったように思う。その頃あえて鼻出血と関連づけられたのは、チョコレート、もしくはピーナッツの食べ過ぎと言うものである。この場合、鼻血が出たのを指して「お前、チョコレート(ピーナッツ)を食べ過ぎたろう」と言われるのではなく、チョコレートがほしいという子供の要求を、「この前も買ってやったから、また食べると鼻血が出る」と言って、はねつける手段としてそれが使われた。ピーナッツでも同じようなものだ。「そんなに食べると鼻血が出る」としまいこまれる根拠となっていた。 このチョコレート、ピーナッツ鼻血誘因説は、医学一般論的には完全に否定できる。正しくは、両者に含まれるどんな成分も、鼻出血と関係付けることは出来ない。医学書でこの関連を記載したものは存在せず、Pubmed
2005年09月24日 ラブレターの書き方 [医学・科学関連] ボストン・エマニュエル大学で英語学を教える、ジョシュア・リンダーマン特別講師による「ラブレターの書き方(PDF)」。彼が教える学生たちへの手本として書かれたものだそうで。 課題:愛する人にラブレターを書きなさい。その人を愛する特別の理由が三つあることを示しなさい。ダブル・スペースで印字してすくなくとも3枚の用紙に書かれた長さが必要です。 ------------ 我がクリスティンへ。 愛。この数え切れないほど多く語られてきたものに対して、いまさら何を語ることができるでしょう。愛は現代社会における最も重要な要素の一つです。多くの有能な物書きたちは、愛する人に捧げた詩であれ、愛がもたらす試練についての小説であれ、愛について山ほど書き連ねてきたのはよく知られていることです。 愛から霊感を得た物書きの一人として、私もここで愛につ
2005年09月23日 そりゃちょっと軽率です [ニュース] ハリケーン・カトリーナに家を奪われた人々に、アメリカ赤十字が緊急援助として、2000ドルのデビット・カードを発行したというニュースはよく知られるところだ。子供の頃、伊勢湾台風のおかげで長期避難生活をした経験からいうと、被災者にとって善意の名の下に送られてくる援助物資という名の粗大ゴミほど困ったものはなく、「現金が一番」なのは当然のことだ。 問題はそれを報じた報道写真で、配信したAFPは大胆な援助を可能にしたヒューマニズムに酔ってしまったのか、たまたま被写体になった被災者が持つカードを、その番号まではっきりと写し出した写真を提供してしまったのである。 このニュースが報道されてからわずか数分の間に、カード残高は0になり、この被災者が避難所にしているリライアント・スタジアムの責任者の元には、マスターカードから「6万ドルのフェラーリを
2005年09月16日 指圧の心は母心、押せば眠気の元を断つ [医学・科学関連] 教師の退屈な話のせいにせよ、前の晩十分寝ていなかったためにせよ、どんな年代の人間にとっても、授業中は眠気に耐えられなくなることがあるものだ。ミシガン大学の研究者たちは、授業中に眠気と戦い、目覚めていられるようにするための方法を見いだした。しかも、それはカフェインや食べ物などを使わないのである。 この研究は「代替補完医学雑誌」の最新号に掲載された。その内容は、授業に出ている学生に、目が覚めて疲れがとれる指圧のツボを教え、自分でそこを押さえさせると言うものだ。「この研究によって、刺激的作用を持つとされるツボ指圧は、緊張をほぐすとされるツボ指圧と比べると、統計的有意の差で眠気を減少させることが示された」とリチャード・ハリス研究員は語る。彼はミシガン大学でリウマチ学を研究していて、慢性疼痛疲労症候群研究センターの一
2005年09月14日 象が絞首刑に処された日 [今日は何の日] 89年まえの今日(現地時間9月13日)、テネシー州アービングで、臨時雇いの飼育係を踏み殺したサーカスの象、マリーが絞首刑に処された。 テネシー州を主な巡回地にしていたサーカス団、「スパークの世界的ショー」は1896年に4才のメス象、マリーを購入しショーに出演させる。貨車一台をつかって移動する規模だったこのサーカスは次第に人気を呼び、20年後の1916年には、その公演に象5頭を出演させるほどの大サーカス団になっていた。 1916年の9月12日、サーカスはキングスポートという町で興業していた。ショーの合間に水飲み場に連れていかれたマリーは、テントに戻る時、落ちているスイカを拾おうとして、世話係だったウォルター・レッド・エルドリッジにカギ棒で耳を強く引っ張られた。マリーは怒りだし、エルドリッジを鼻でつかんで放り出し、踏みつけて即
2005年09月13日 偽スミルノフ教授の脳波講座 [医学・科学関連] やあ研修医の皆さん、とりわけ自分には一生関係ないとおもっていた精神科なんかに、必修だから仕方なく回されている間の悪い研修医の皆さん、こんにちは。ニューヨーク在住の高名医学者、スミルノフ教授(偽)です。先生のことを皆さんは麻酔科だけの専門家、手術室にこもってブツブツと愚痴をこぼすのが商売の変人系医学者だと思っているようですけれど、先生はほとんどオールマイティのスーパードクターなんです。 今日はそんな先生が、「プロのための脳波の読み方」を教えてあげましょう。スーパードクターの先生が特別に教えるのだから、真面目に読むのですよ。まずド素人が必ずやる失敗例がこれです。なに?どこが失敗なんだって?そんなことも判らないのだから素人は困りますね。こんな風にページをめくるようにすると、いちいち記録紙をつまみ上げないといけないし、つなぎ
2005年09月12日 デブは郊外に住む [医学・科学関連] オレゴン州立大学(OSU)の研究者によれば、郊外に居住することと肥満の間には明白な二重の関係性があるという。 OSUで農業資源経済を教えるアンドリュー・プランティーガと、公衆衛生学のステファニー・バーネルの共同研究によれば、肥満と郊外スプロールに住むことの間には、両方向的な関係性を見ることが出来る。彼らの分析では、肥満者は郊外に住みたがる傾向が元来あり、それは郊外に住むことが、肥満へと導びく影響よりもむしろ大きいのだという。 十分なインフラの成熟を伴わない郊外の部分的都市化は(それをスプロール現象とよぶのだが)、そこに住む人々の移動にに車の使用を強いることになり、日常的な場面での歩行や自転車使用という身体活動の機会を奪うという側面は以前から指摘されていた。そこに住む人々は、どこに行くにも車を使わざるを得ないのである。 今回、プ
2005年08月26日 サイクルスポーツと勃起障害 [医学・科学関連] 完全に個人的事情からくる興味で申し訳ないが、"Bicycle Riding and Erectile Dysfunction: An Increase in Interest (and Concern)"「サイクルスポーツと勃起障害:拡がる関心」という、「性医学雑誌」9月号に発行される論文の紹介を。ただし抜粋だけ。 ------ 99年から04年のあいだに、性医学、泌尿器科学、神経学などの専門領域において、自転車に乗ることと勃起障害(ED)の関連性について調べた研究論文は21通存在する。それ以前の18年間では、そのような論文は14通しか発表されていなかった。 この論文の第一の狙いは、サイクルスポーツの安全性について様々な立場から検討されたデータを、エビデンスレベルにカテゴリー化して要約することである。第二には、サ
2005年09月03日 台風対策の神話? [都市伝説・デマ・トンデモ] 米国中南部ではハリケーン・カトリーナがえらく甚大な被害をもたらし、しかも連邦政府の事前事後対策がやたらにお粗末だったことが露見して、政治経済への間接的影響だけとっても、かなりやばいことになりそうな雲行きである。 その手の議論はおいておいて、個人レベルの災害対策の中にはかなり根拠の怪しいものがあり、特に激しい風への備えとされているものには、明らかに有害なものがあるという。アメリカでは「常識」になっているアドバイスには、日本ではあまりなじみがないものもある。例えば、ロス医科大学が学生向けに掲げているハリケーン対策ガイドには、次のような記述がある。(ここは、ちょっと成績が芳しくない米国人学生向けに、ドミニカの小島に開設された医科大なので、ハリケーンは覚悟しないといけないわけ。) <嵐が吹き荒れている間>風が吹いてくる方向と
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病人モードを続けていると、どうもタフな対応が必要となる災厄を色々と招きこんでしまうようだ。思いもかけなかったような不都合とか、ある程度覚悟はしていたものの、きのふけふとはおもわさりしを、なんて事態まで生じてくる。たまには何か書こうかと思うと、サーバーまで落ちているという徹底ぶり。 しかも、サーバー再起動のためにちょっとした作業をしたら、書こうと思っていた内容を忘れてしまっている。なんだったっけ、なんか新聞に関することだった。自宅で新聞取るのをやめたことかなぁ。我が家は昔からM日新聞を取っていたのだが、最近どうも読むに堪えない記事が多く、それも姿勢がどうのと言う前に、まず日本語がおかしい。私も人のことは言えないのを自覚しているが、少なくとも向こうは文章を商品にしているのだ。 続きを読む » AK-47をフルオートで乱射しながら、私は砂漠を前進していた。一帯には硝煙がたなびき、前方の岩の陰から
都市伝説というのは微妙な概念で、「デマ」「噂」「流行している小話、ジョーク」の要素を限りなく含みつつ、一部の人にとっては完全な事実として機能する、社会全般に非活字的に伝わるストーリーを指す。 日本で有名なものと言えば、ふた昔前になる「口裂け女」とか、やはり同時期だった「海外のブランドショップの試着室から誘拐される日本人新婚妻」「アラブで子供を交通事故で死なせた外交官の子供が、群集に引きづり出されて車でひき殺された」などという、ホラー系が知られている。荒唐無稽のようでどことなくありそうな内容、「友達の友達から聞いた」というのが普通の伝搬経路という特徴をもつのだが、「時代の不安」とでもいうものを巧みにとらえている面があり、なかなか興味を引かれるものだ。 医療業界というのは、この手の伝説の宝庫といえ、単純なものから手の込んだもの、十年一日の如く同一構造で繰り返されるものと様々だ。中にはご存じのも
身体にイイこと、悪いこと、そして自己救命法 リンクで紹介している英語圏の都市伝説サイトなどに、何度か登場している健康関連のチェーンメールを三つほどまとめてみたい。初めのは専門誌論文の解説の体裁を取っている。 ********************* 御婦人ウォッチャーへの福音 女性の胸をしげしげと眺めることは、男性の健康に極めて有用で、寿命を延ばすことにつながるという発見が専門家によってなされた。ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンにこのほど掲載された論文の中で、老人医学専門家、カレン・ウェザビー博士は、「巨乳を10分間眺めることは30分間のエアロビック運動と等価」だと主張している。 ウェザビー博士と同僚はフランクフルトの3病院で、200人の男性外来患者を対象にして調査を進めた。半数の患者には巨乳女性を毎日積極的に眺めるように指示し、残り半数にはそうしたふるまいを禁止し
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