担任教諭による生徒への不適切な行為があったとして、下松工業高校の生徒と保護者が教諭の懲戒免職を求める嘆願書を県教育委員会に提出した問題で、県教委は12日、当時の担任だった男性教諭(43)を減給1カ月の懲戒処分にした。 男性教諭の不適切な言動を把握しながら県教委に報告していなかったとして、当時の校長を文書訓告、嘆願書の作成に関与した女性教諭2人も文書訓告とした。 県教委教職員課によると、男性教諭は男子生徒の髪をバリカンで丸刈りにする体罰に当たる行為をし、「病院に行け」などと人権問題となる発言をした。嘆願書が出されるなど学校が混乱して通常の学習環境が損なわれ、教員の信用を失墜させたとして処分した。 女性教諭2人は、男子生徒の保護者から嘆願書の提案を受けて原案を作成。授業中に生徒にアンケートを取って男性教諭から受けた嫌な言動を書かせるなどした。 県教委は、嘆願書を出した行為に問題はないとしたが、