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パリ五輪
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Lecture #1: 交渉学とは すなわち、「世の中のあらゆる交渉について研究する学問」とでもいえるでしょう。 もともとは、経済学(ゲーム論)、心理学、政治学、法学、ビジネススクール、都市計画学などの学際的協働にはじまり、次第に体系化されつつある学問です。一般的にNegotiation Theory、単にNegotiationと呼ぶこともあります。 交渉学といっても、様々な視点から研究が行われています。ハーバードやMITにおいても、ゲーム論からの数理的研究(意思決定分析)も行われていますし、また、ビジネス交渉を念頭に置いた実践的な訓練も行われています。 交渉学にも真っ向から対立するアプローチがあります。 強硬な態度、策略などを用いて交渉を勝ち取る派 と 協調的な交渉によってお互いの便益を高めようとする派 です。前者は、近年になって衰退の一途を辿っており、事実、MITのビジネススクールであ
交渉学関係の文献 おとしどころの見つけ方:世界一やさしい交渉学入門 松浦正浩・著 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (amazon.co.jpで購入はこちら) 実践!交渉学 いかに合意形成を図るか 松浦正浩・著 ちくま文庫(筑摩書房) (amazon.co.jpで購入はこちら) こちらのページで以前から紹介してきた交渉学について、エッセンスを一冊の本にまとめました。内容は大幅に加筆修正していて、ほとんど書下ろしです。 内容は、交渉学の基礎から、マルチステークホルダー交渉の論点、社会的合意形成としての交渉の論点、科学技術の発展にともなう合意形成の論点など、幅広く扱うことにしました。しかし新書ですので、できるだけ平易に書いたつもりです。 「交渉」に関連する書籍は、概して小手先のテクニックばかりのノウハウ本だったり、逆に法律・契約事務といった特定の領域の専門書だったりと、何かが欠けて
Lecture #4: パレート改善 - Pareto Superior - (2003.12 大幅加筆) 今日は、ちょっと経済学の観点から交渉についての話をしてみようと思います。 ミクロ経済学の教科書にはだいたい、パレート最適、パレート改善の話が載ってると思うので、もし私の説明じゃわからん、もっとちゃんと勉強したいという方は、本だなの奥からむかし使った教科書でも探し出してみてください。大して難しい話でもありませんし、ここで伝えたいことはグラフを描かなくても常識で概念的に理解できることです。 以下、またたとえ話でお話します。 いま、ここにAさん、Bさんがいて、Aさんは紅茶を1kg、Bさんは日本茶を500g持っているとしましょう。Aさんはべつに紅茶が大好きで、日本茶が嫌いなわけでもないし、Bさんも日本茶が大好きなわけでもありません。どっちも好きでも嫌いでもないかな、という感じです。 ここで、
このページでは交渉学の基礎について紹介しています。 ここで紹介している交渉学は、どちらかといえば「ハーバード流」と呼ばれるもので、ゲーム理論などの意思決定分析の考え方に大きく影響されています。交渉について考える枠組みは他にもいろいろなものが存在しますが、個人的にはこの「ハーバード流」がいちばん判りやすく、理路整然としているのではないかと思います。 われわれ誰もが日常的に交渉をしているものですから、ご自分の日常生活を振り返りながら以下のページを読み進めていただければ、交渉学とはどのような理屈なのか、容易に理解していただけるのではないかと思います。 また、より専門的知識を知りたいという方は、参考文献のページに代表的図書のリストを載せていますので、独学してみてください。いまのところ他にいい学習法は思いつかないっす。小生の今後の身の振り方が決まったらまた考えます。 交渉学とは イントロダクション。
ボストン・ケンブリッジに関するコンテンツは2006年以降更新していません! かなり古い情報となりますのでご注意ください。 米国マサチューセッツ州ボストンに関する生活・観光情報のサイトです。 下 のメニューからご希望の情報を探してください。 最近の話題は小生のブログからもご覧になれます。
Masahiro Masa Matsuura(松浦正浩), Ph.D. Professor at Graduate School of Governance Studies, Meiji University. Public dispute resolution and negotiation specialist.
Lecture #7: ZOPA なんだかBATNAやらZOPAやら、ウルトラマンに出てくる星人のような略語が続きますが、ご勘弁のほど。こういう略語が交渉学の世界では出回ってしまっているもので・・・。 今回のZOPAは Zone Of Possible Agreement の頭文字を取った略語です。そのまま訳すと、「合意可能領域」となります。 まずすごい単純な例を考えてみます。Aさん(売り手)、Bさん(買い手)2名はこれから、ある商品の売買価格について交渉をするところです。この2名には何の人間関係もなく、Aさんは安い価格、Bさんは高い価格を設定したいと思っています。そのほかに何の利害関心もありません。 ここで、AさんのBATNAは4,000円、BさんのBATNAは6,000円だとします。BANTAのことをよく思い起こしてほしいのですが、将来の人間関係などをとりあえず無視すれば、BATNAよ
おとしどころの見つけ方: 世界一やさしい交渉学入門 松浦正浩・著 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 1,490円(税込) (amazon.co.jpで購入はこちら) 交渉分析のいちばん基本的なところを、ビジネスとプライベートのストーリー仕立てで紹介しました。わかりやすさを追求しましたので、気軽に読んでいただけると思います(それでもまだ、ちょっと堅苦しい文章が多いかもしれませんが・・・)。 実践!交渉学: いかに合意形成を図るか 松浦正浩・著 ちくま文庫(筑摩書房) 777円(税込) (amazon.co.jpで購入はこちら) こちらのページで以前から紹介してきた交渉学について、エッセンスを一冊の本にまとめました。内容は大幅に加筆修正していて、ほとんど書下ろしです。 内容は、交渉学の基礎から、マルチステークホルダー交渉の論点、社会的合意形成としての交渉の論点、科学技術の発展にと
Lecture #5: BATNA - Best Alternative to a Negotiated Agreement - 久々のレクチャーですね。今日は実際に交渉をする人にとっては最も重要なお話しですから、ちゃんと聞いていってください。 試験に出ますよ (~o^:) (2003.11 update!: ずいぶん昔の「講義」でしたので、少し修正してみました) 今日お話するのはBATNA (バトナ)の話です。 BATNAとは英語で、Best Altenative To a Negotiated Agreementの略で、これを簡単な日本語に訳すと、 「交渉が決裂した時の対処策として最も良い案」 という意味です。ある本では、「不調時対策案」と訳しています。 交渉学では、「交渉を始める前にBATNAを見つける」ことを最も重要視しています。 これだけじゃ、まだ漠然としていますね。では、BAT
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