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パリ五輪
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この記事のタグ: セイルフィッシュ / バショウカジキ / 巨大魚 とんでもなくかわいらしいバショウカジキ(Istiophorus platypterus)が捕獲され、Twitter上で話題を集めている。 カジキの最小記録! 形はやっぱりそのままなんだw pic.twitter.com/8w93XFi9c5 — 宮城 梓 (@azusa54) September 1, 2016 捕獲したのは沖縄在住の若手実力派釣り師・宮城梓さん。 カジキといえば巨大魚の代表格だが、まだまだ赤ん坊とみられるこの極小カジキはビル(吻)の先端まで勘定に入れても十数センチ程度。 宮城さんはこの赤ちゃんカジキをバケツに掬い上げて観察、撮影したのち、「数年後、釣らせてね!」と再び大海原へと還したそうだ。 ※動画(提供:宮城梓 氏)
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 幼少の頃,動物図鑑で不思議な生き物の存在を知った。 挿絵に描かれたその生物は黒くて細長く、まるでウナギにそっくりな姿をしていた。 だがただ一点、大きく違う部位があった。 ウナギには絶対に無いはずの「脚」が生えているのだ。 「脚が生えているウナギ…。一体どんな味がするのだろう?やはりウナギに似ているのだろうか?」 ウナギに生えてるのは脚じゃなくて胸鰭だろう。 たった二日の弾丸採集スタート そんな素朴な疑問を、僕は20年間抱き続けてきた。 解決できなかった理由は、その生物
この記事のタグ: ガイアナ共和国 / 採集記 / 熱帯魚 魚を捕りにガイアナ共和国の奥地、いわゆる北部アマゾン地帯へ行ってきた。 ターゲットはピラルクやピライーバ、ジャウーなどの巨大魚たち。…だけではない。 水槽で飼育できるような小型魚や、手のひらに乗るようなカエル、カメ、虫たちだって捕まえたい。アマゾンの誇る生物多様性は、彼らの存在にこそ色濃く反映されるのだから。 熱帯雨林の奥地では雑魚雑虫ですら、出会う全ての生物たちが新鮮な存在だった。 アマゾンはナマズの宝庫 付着性の水生植物が繁茂する岩礁地帯はロリカリア科、特にプレコと通称されるナマズ類の楽園だった。 星空のような白い斑点が美しいプレコ。 夜に岩の割れ目を覗くとたくさん見つかるのだが、すばしっこいので捕獲するのは簡単ではない。 大きな眼が可愛らしい小さなプレコ。幼魚だと思われるが、果たして成長するとどんな姿になるのか。 こちらは頭で
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 実は、日本にはマムシが二種類いる。 まず本州・四国・九州に分布する、いわゆる普通のマムシであるニホンマムシ(Gloydius blomhoffii)。 そして長崎県対馬にのみ分布するツシママムシ(Gloydius tsushimaensis)である。 このツシママムシ、外見はニホンマムシと大差ないものの、気性が荒くやたら攻撃的なのだという。 ひときわ凶暴な、対馬という離島にしかいない特殊なマムシ…。なんだか妙な魅力を感じてしまう。 その攻撃性を確かめるべく、ちょっと捕
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 大きな魚を釣りたい。 それは多くの釣り人が抱く願い。 その夢をかなえるために彼らは離島へ、外洋へ、あるいは海外の大河へと足を伸ばすわけだが、実は都心部・市街地で気軽に出会える大型魚も多数存在する。 ここではそんな“アーバンモンスター”たちを紹介したい。 東京~首都圏 日本を代表する大都市・東京都その近郊には江戸川・利根川水系の大河が流れており、その先には沿岸性魚類から深海魚まで、様々な魚種が生息する東京湾が広がっている。都市部から排水として流れ出す栄養塩は、時として大
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) ネットやテレビで、こんな化け物じみたエイの写真を、あるいはこれを釣り上げる動画を見たことはないだろうか。 タイの河川に棲む、現地名をプラークラベーン(学名:Himantura chaophraya)という巨大な淡水エイである。 身体の幅(胎盤長)は2m、全長は4mを超え、体重は350キロに達することもあるという。世界最大の淡水魚の一つである。 こんなに大きな魚を自分も釣ってみたい!間近で見てみたい!という人も少なくないだろう。 実はこのエイ、意外と簡単に釣れる。むしろ
大城勝太 2000年沖縄県生まれ とにかくデカい魚、カッコいい魚が好きです。 ボーンコレクターでもあるので、骨になった時の美しさも求めてます。 今後は、海外の魚もどんどん釣りに行きたいです! 僕は生まれてからずっと、沖縄県那覇市に住んでいる。 生まれ育った住宅街は繁華街も近く、あまり自然が豊かとは言い難い環境だった。 しかし、自宅の前には(水はあまり綺麗ではないが)安里川という一本の川が流れており、生き物が好きな僕はいつもそこで小魚を釣って遊んでいた。 ……だが、この都市河川にはある奇妙な噂があった。 サメが棲んでいるというのだ。川なのに。 家の前の川でサメなんか釣れたら、それはとても楽しいだろう。きっと釣り上げてやろう。そんな目標を持ち、小学生の頃は毎日のように釣り竿を伸ばしていた。自宅の真ん前で。 不審者がサメを釣り上げた かつて、とある不審者と初めて出会った橋。僕の人生を大きく変えた
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 今日、7月30日は2016年夏における唯一の「土用の丑の日」である。 土用の丑と言えば、夏バテ防止のためウナギを食べて精を付ける風習が江戸末期から続いている。 ここでいうウナギとは、ニホンウナギ(Anguilla japonica)のことである。土用の丑といえばニホンウナギ。しかし、絶滅危惧種に指定されて以来なにかと食べづらい存在に。 今夏の土用の丑は本日7月30日のみ!街には日本人の鰻欲を煽るのぼりやポスターが溢れている。 しかし、ニホンウナギは2014年に国際自然
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) ※真似しないでください! 本記事を執筆したライターは魚類の研究を通じてこれまで多数のオニダルマオコゼを捕獲・観察しており、扱いに長けています。そうでない方はむやみに素手で触れないようにしてください。 沖縄の海には、ハブクラゲだのウミヘビだのダツだの、いわゆる危険生物が多種生息している。 海水浴直前に注意喚起のポスターを見て、テンションが暴落した観光客も少なくないだろう。 ウミヘビとか ヒョウモンダコ類とか、有毒生物がいろいろいる沖縄。 特に、毒を持っている連中がやたら
この記事のタグ: コンゴ民主共和国 / ゴライアスタイガーフィッシュ / デンキナマズ / ナイルアロワナ / ムベンガ / 巨大魚 数多の個性的な淡水魚を育む、中央アフリカを代表する大河、コンゴ川。その流域に国土を広げるのがコンゴ民主共和国である。 ザイールという旧国名の方が耳に馴染みがあるかもしれない。 首都キンシャサを少しばかり離れただけで、漁師町には電気もろくに通っていない。当然、灯りは火である。家は土造りで、上下水道は併せて母なるコンゴ川に任せきり。 2016年7月。未だ文明が届ききっていないこの秘境へ、私たちは未だ見ぬ魚たちを求めて飛んだ。 首都キンシャサ。通りは活気に満ちている。とにかく人が多い。 市場。建造物の色使いがなんとも熱帯的。 肺魚が食用として並ぶ。呼び名の通り肺を持ち空気呼吸を行うため、桶の中で生きたまま売られている。 プロトプテルス・ドロイ(Protopteru
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) これはある夏の晩、僕が沖縄の離島で人知れず奮闘した、すごく地味な、けれど一生忘れることのないであろう捕物劇の記録である。 ゆるく気ままなバカンス……のつもりだった 2016年7月某日、僕は仕事で沖縄本島を訪れていた。 5日間に渡る炎天下の激務は、肉体と精神を容赦なく摩耗させた。早く家に帰って休みたい。 が、しかし。貧乏性な僕には眼の前に亜熱帯の自然が広がっているのに、ビジネスだけこなして帰路につくというのはあまりにもったいなく思えた。 …一日だけでも、一人沖縄に残って
半澤 聖也 宮城県生まれ フィッシングカレッジ卒業後、魚類調査会社へ所属。約三年に渡り、東北各地の水辺でフィールドワークを重ねる。東日本大震災を機に、メインフィールドを海外へ移し、タイランドで観光客のガイドや釣り雑誌のカメラマンとして活動。 現在はMonsters Pro Shopの運営と、釣り番組の制作営業に携わる。 僕は数年前までタイランドに住んでいた。 現地で刊行されている釣り雑誌の編集に携わっていたのだ。 毎週金曜日、僕は釣り堀が併設されたレストランで夕食をとる。すると、仕事を終えた釣り仲間たちが続々と集まってくる。夜遅くまで釣り談義に熱中して、そのまま車に乗り合ってタイランド各地に釣りに出かけるのだ。毎週末の恒例行事である。 運転を代わる代わるバンコクから7時間ほど走り、ミャンマー国境付近にある釣りの名所「カオレムダム」へたどり着いた。 これからの二日間は、ダムに浮かぶ水上家屋が
鍋田 陽二 1970年 福岡県生まれ 魚類と両生類をこよなく愛する中年冒険家&ハンター。 Facebook上の釣り愛好会『魚塾』の塾長を務める釣りバカでもある。 カエルの外来種といえば、ウシガエルを筆頭にオオヒキガエル、シロアゴガエルなどが有名な話。 だが、皆さんはアフリカツメガエルという蛙が日本に定着しつつあることをご存知でだろうか? 確かに生体を確認できるのは、非常に限られたエリアであることも事実である。私とアフリカツメガエルを結びつけたのは、何気なく『日本のカエル図鑑』を眺めていた時であった。 私はその時、日本での生息を知った。 その図鑑は日本のカエル46種を紹介した図鑑であったが、その一部に世界のカエルを紹介しているページがある。そのページにアフリカツメガエルが紹介されていたのだ。 そこには『静岡・和歌山に生息』と書かれていたのである。今にも車に飛び乗ろうという気持ちを抑え、ネット
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) オオゲジ(Thereuopoda clunifera)という虫がいる。 ムカデ綱に属し、その姿は強いて表現するなら「異様に脚の長いムカデ」といったところである。 だが、胴がムカデに比べて短く、顔つきもどこかコオロギなどの昆虫に通ずる部分がある。そのため、とても独特な雰囲気を放っている。 異様な外見に加えて、滑るように高速で地面や壁を這い回る姿は見慣れぬ者にはなかなかショッキングである。 夜の森や山小屋、洞窟など暗がりに好んで棲む。この住環境も不気味さを助長しているよう
この記事のタグ: タイ / トッケイ 6月22日、タイランドはラヨーン県の日系企業倉庫内で爬虫類の卵が大量に産み付けられたダンボール箱が見つかった。 箱の側面に張り付いた卵の殻は100個以上とも言われ、日本人従業員はもちろん、現地人も驚きの声を上げている。 殻の大きさや形状から、この卵の産みの親は「トッケイ(Gekko gecko)」という大型のヤモリであると見られている。バンコクで捕獲されたトッケイ(トッケイヤモリとも)。トッケイという名は独特の鳴き声が「トッケイ(tokay)!」と聞こえることに由来。東南アジアに広く分布する。 トッケイは普通、一度に2,3個の卵しか産まないため、同一あるいは複数の個体がこの場所で繰り返し産卵を行ったものと考えられる。 トッケイは飼い猫のように特定の排泄場所を決めるなど、几帳面な性質と習性を持つ。 ボール箱の裏を「保育園」と決め込んだのもこの習性ゆえか、
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) まもなく梅雨も明け、いよいよ本格的な夏が始まる頃である。 この時期に強くオススメしたい、とてもエキサイティングで、ひどく地味なアウトドアレジャーがある。 タウナギ釣りだ。 …まあ、「タウナギ釣りだ!」なんて言ったところで「そもそもタウナギって何?」という人がほとんどだと思うけど。 そこで今日は、そういう基本的な部分からこの生物の魅力と捕獲の楽しさを紹介していきたい。 タウナギ釣り、楽しいよ! 鰭が無い!空気呼吸もする!大陸出身のユニークな魚類 タウナギとは中国大陸原産
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 名古屋城のお堀にアリゲーターガーがいる、というニュースが数年前からたびたび聞かれるようになった。原産地であるアメリカで捕獲されたアリゲーターガー。大型個体は全長2メートルを超える。世界最大の淡水魚のひとつ。 2016年6月、今回は地元の方がたまたま撮影に成功したのが報道の火付け役になったようだ。 なんでも全長1メーター以上の大型個体がおそらく二匹も生息しており、何度も捕獲に挑んでいるものの未だ成果が上がっていないらしい。 …日本のお城のお堀にアリゲーターガー。そんな異
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) ある日、魚好きの友人から「漁師さんに変なエイを貰った。正体を知りたい。とりあえず渡すから、同定できたら好きにしていいよ。」という連絡が入った。 エイか。エイは好きだ。獲るのも見るのも食べるのも。喜んで引き受けることにした。 ――後日、友人から引き取った問題のエイはゴミ袋の中でガチガチに凍っていた。 深海底曳き漁で獲られたものらしく、近海で頻繁に見られるアカエイともトビエイ類、ガンギエイの類とも違うという。 深海のエイ…!ワクワクしながら待つこと数時間。しっかり解凍され
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) タスマニア島の南東部、空の玄関口であるホバート国際空港。 そこからのどかな田舎道を30分ほども走った辺りだろうか。 牧場地帯が広がるブライトンの街に、小さな動物園が現れた。 ボノロング野生動物保護施設(Bonorong Wildlife Sanctuary)。 ここは単なる観光客向けの動物園ではなく、タスマニア島に生息する野生動物の保護・研究を主目的とした施設である。 園内にはタスマニアデビルたちの銅像が。こうした野生動物はタスマニアの宝である。 五大陸を見渡しても、
宮崎賢治 1978年熊本県生まれ 年に一度の海外釣行を楽しみにしている少し涙もろいサラリーマンフィシャーマン。最近はヘラブナ釣りに凝っている。 2016年3月28日。 僕が初めてアオウオを釣り上げた日。 多くの人が、自分の子供、恋人の誕生日や、結婚記念日を覚えているように、僕はこの日を一生忘れないだろう。 これは、僕がアオウオ釣りを始め、初めて手にするまでの約二年間を追った記録である。 アオウオとは この記事を読んで頂いている方には釣りや生物が好きな方が多いと思うので、ご存知の方も少なくないかもしれない。 アオウオは、ハクレン、コクレン、ソウギョとともに、「中国四大家魚」と呼ばれている魚の一つである。 どれも1mを超える大きさになる魚だが、アオウオはそのなかでも最大級。中国では2mオーバーの記録もある超ド級のモンスターだ。 日本には1940年代、戦時中の食糧問題解決策として多くの稚魚が持ち
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 三種類の日本最大蜘蛛 クモは非常に豊かな多様性を誇る生物で、日本国内だけで1400種以上の分布が知られている。 では日本で一番大きなクモはどの種か?この問いには複数の模範的な回答が存在する。 なんと、わが国には最大種とされるクモが三種もいるのだ。 実は海外原産 アシダカグモ まず分布も広く、屋内性の益虫としてよく知られている「アシダカグモ (Heteropoda venatoria)」が候補に挙がる。 民家にも出没するアシダカグモ類(写真はアシダカグモよりやや小型のコ
この記事のタグ: オオカミウオ / 北海道 / 国内釣行記 / 巨大魚 / 獲って食べる オホーツク海の岩礁地帯に、世にも恐ろしい貌を持つ巨大な魚が生息している。 オオカミウオ。 強大な牙と顎を持つことに由来する名である。 だが、その容貌の厳めしさは狼の比ではない。 いや、狼に限らず他のあらゆる生物を引き合いに出したとて、彼らの姿を喩えることはかなわないであろう。 …その異形と巨体に、何か特別な恐れや聖性を感じたのだろう。 北の厳しい自然に生きたアイヌの民は、畏敬の念を込めて彼らを‟チップカムイ” ――神の魚と呼んだ。 オオカミウオが暮らす知床の海。彼らはこの海域における生態系の頂点に君臨する。 体色は個体によって褐色のものと黒っぽいものとがある。 (´Д` ) 個体数の少ない魚ではないようで、オホーツクの岩礁帯では頻繁に釣り上がるという。ほかの魚を狙う釣り人は糸を切られるのを嫌って、あえ
尾後幹太 1998年4月8日生まれ 好きな釣りは海のライトゲーム。 大阪湾で一年を通じてアジ&メバル&チヌ&シーバス釣りを楽しんでいる。 フィッシングチーム「小島漁行組合」所属。 2015年の夏。 大阪の東部を流れる恩智川。通学のため、駅まで自転車で走っていると、いつもは鯉がたくさん泳いでる場所に大きな木のような物が浮いていた。 近づいてみると、魚!? しかも鯉より大きい!!そして、よく見ると口が細長くて尻尾のあたりに斑点が…。 「アリゲーターガーや!!」 日本各地でアリゲーターガーを発見、捕獲したニュースは見聞きしたことがあったけれど、まさか地元の川にも生息してるなんて思いもしなかった。 そしてその秋、間髪を入れずに二度目の遭遇。次に目撃したのは弟の隼人だった。鯉釣りに行った際に、鯉の群れと一緒に浅瀬でじっとしていたそうだ。 場所は大阪の東部を流れる寝屋川。恩智川と寝屋川は同水系で、大東
山根央之 1990年生まれ。2012年よりメコンオオナマズの生態研究に携わっている。アクアリストや釣り人に現地でのフィールドワークを提案するプロジェクト【chill trip】の一員。近畿大学農学部水産学科出身。 この記事の主役となる魚の名は‟ビワコオオナマズ”。 僕はこの原稿を書きはじめる前からワクワクしている。だって、過去に撮った魚たちの写真を見返すのって楽しいじゃん? ビワコオオナマズとの出会いへ 今回も背景から場所を特定できるような写真を掲載しない。だから文章ばかりになってしまうけどご勘弁を。 2010年2月、初めてのタイ釣行からの帰国便の中で、その年の目標を幼少時代からの憧れである”ビワコオオナマズ” と ”アカメ”に設定しようと決めた。 ブンサムランは色んな人にインスピレーションを与える場所 我ら平成生まれのゆとり世代はインターネットから情報を引き出すことが得意である。 そして
この記事のタグ: アリゲーターガー / 外来生物 / 荒川 2016年5月21日、埼玉県を流れる荒川で北米原産の外来魚「アリゲーターガー」が捕獲された。 釣り上げた栃木県在住の男性によると、このアリゲーターガーは全長91センチの個体だったが、捕獲現場では1メートルを超えるより大きな個体や20センチ程度のガー科の幼魚も複数目撃しているとのことで、「繁殖してしまっているのでは」と話している。 荒川で釣り上げられたアリゲーターガー アリゲーターガーは北米原産の大型肉食魚で、特異な容姿から鑑賞魚として人気を集め、多数の個体が輸入されてきた。しかし、本種は非常に成長が早く、自然下では全長2メートルを超えることもある。 一般家庭で終生飼育することは困難で、持て余した飼い主あるいは販売業者が遺棄放流したと思われる個体が各地で頻繁に捕獲されている。アリゲーターガーは日本と気候の近い温帯原産の魚であるため、
モンスターズプロショップ 釣旅、狩猟、生物との出会いをサポートする専門店みなさん、こんにちは。 高知のジビエ料理専門店「 NOOK’S KITCHEN ヌックスキッチン」の西村直子です。これから定期的に、アウトドアでも楽しめる、ワイルドで美味しいジビエ料理のレシピを掲載していきますので、よろしくお願いします。 こちらで掲載するレシピは、「山で狩ったお肉」や「ご近所さんからもらったお肉」で作ることを前提に公開していく予定です。 お店で提供しているメニューを、より簡単シンプルに、アウトドアでも楽しめるようアレンジしています。 ぜひ今週末は、「野外でジビエ料理」を楽しんでくださいね! さて、記念すべき1回目は、ヌックスキッチンの大人気メニュー、「シカとイノシシのステーキみたいなハンバーグ」! お肉の弾力が半端ない、つなぎゼロ、ボール一つでできちゃうハンバーグです。 実は外国には「ハン
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 高級魚、と聞いてどんな魚を連想するだろうか。 それはトラフグだったりクエだったり、人によってさまざまであろう。 僕の場合は茨城県に住んでいたこともあって、真っ先にアンコウを思い浮かべる。あれは美味い。だが、値段が値段なのでなかなか手が出ない。 ところが先日、駿河湾の漁師さん伝いに「アンコウ」を、なんとただで貰い受けることができた。 それがこちら。 赤地に緑色の斑点…。 …一般的にイメージされるアンコウからはかなり離れてしまっている気がする。 真っ赤な皮膚に緑色のスポッ
沖山朝俊 1981年広島生まれ。怪魚ハンターと会社員の二足のわらじ生活を続けながら、世界中の巨大魚を求めて飛び回る。映像コンテンツ制作/映像素材提供を行う「キングオクトパス」を立ち上げ、BS日テレ『夢釣行 ~一魚一会の旅~』の制作を手がける。テレビ朝日『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて(釣りまアース)』に出演。 出発8時間前、ローカルガイドのシナから慌てた様子で洪水の写真が送られてくる。 どうやら春先の大雨でイランの一部地域で大洪水が起きているらしく、今回行くはずのポイントが危険な場合連れて行くことが出来ないと言う。 たしかに調べてみると出発の2週間前に洪水はあったようで8000人近くの被災者が出たとニュースになっていた。 なるほど、これはひどい。 しかし、俺たちは知っていた。 シナよ、お前2週間前から他のアングラーを連れて釣りに行ってたよな? 去年のGWにスペインでともにオオナマズ
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 八重山や奄美の島々に、とある奇怪な虫が生息している。 その名はサソリモドキ。サソリを擬くという名だが、サソリを遥かに凌ぐアバンギャルドな見た目と生態から、誰が言い出したものか「世界三大奇蟲」の一つにも数えられている。 果たして、彼らにとって名誉かどうかもわからぬ称号である。 そしてこの度、僕はこの世にも奇天烈な虫を食べてみようと思いたったのだ。 珍虫奇獣、美鳥怪魚の宝庫である奄美・八重山地方。ここには国内でもトップクラスの異形を誇る虫「サソリモドキ」が生息している。
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