貧困家庭に生まれ育ったレオナルド・サスキンド(Leonard Susskind)は病気の父に代わって16歳から配管工として働いていたが、その後入学したエンジニアリングスクールで物理学と恋に落ちた。 父に、後は継がず、物理学者になりたいと打ち明けたときのエピソードをこう語っている 物理学者になりたいというと、父は「薬局で働くなんて絶対にダメだ」と言った。「違うよ、薬剤師(pharmacist)じゃない、物理学者(physicist)だよ」というと彼は「物理学者ってなんだ?」というので「アインシュタインみたいな人だ」と答えると、彼はショックを受けたようだがすぐに理解した。母は泣きながら「家は破産することになる」と言っていたが、父は母の方を向いて「黙れ、こいつは物理学者になるんだ」と言った。 その後彼は、実際に物理学者になっただけなく、ハドロンの弦理論を提唱し、弦理論の創始者の1人となった。その