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衆院選
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土呂久(とろく)の公害患者で佐藤慎市さんの叔母の、佐藤アヤさんの歌を、時々読み返します。心を鷲掴みにされたようになります。決して彼女の存在を、彼女の苦しみを、彼女が生きたということを忘れないぞと思います。佐藤アヤさんの歌です。 ・我が疾病(やみ)を砒素中毒と切り離し低額迫る行政に泣く ・山咲の花も豊かな故さとに何時の日かえる土呂久の村よ ・夜の間にどんどん燃やす毒煙 土呂久の村は雲海の如く ・あれ程に煙害散らしおきながら害少しとうそぶく彼等 ・梅の香も未だ匂わぬ春浅く朝膳運ぶ手に力なし ・今一度生まれ変わりて来る時は汚染なき地に生を受けたし ・来世に我も嫁ぎて妻となりて母ともなりてみたしと思う 写真は、土呂久山荘。アヤさんの甥っ子の佐藤慎市さんと川原一之さんが地域を案内してくださり、妻のマリ子さんが語ってくださり。夕飯にいただいた、慎市さんが捕らえたイノシシの味をいまも思い出します。その夜
水俣病被害者手帳の対象にならなかった人の話を聞く。 食うもんのなかったけん不知火海の魚ば腹いっぱい食うた。水俣病、おれがならずに誰がなるとや。 証言を否定され、患者によっては人間を否定されたようにも感じる「補償制度」。 カネかけて医者雇って。ほんとに水俣病なのかを疑ってふるいにかけて。 沢山の人たちが闘ったり考えたり苦渋の選択をしたり、そういう歴史が水俣病には沢山あると知ってるけど、分かってるけど、でも今この人の訴えを聞いていると、行政は何の根拠や権限があってこの人たちを患者かどうか判断するんだろうって思っちゃう。 当時不知火海周辺に住んで魚食べてりゃみんな水俣病だよ。この人だって水俣病の症状あるよ。 今日は終戦記念日。6月におじゃました長崎や、広島の原爆手帳も同じ話。きっと福島も。
昨日は娘と一緒に石牟礼道子さんのところへ行きました。 私は彼女に会う度に自分の原点を取り戻し、大切なことに気付きます。私にとって石牟礼さんは、 溝口秋生先生と同じに大切な存在です。 今担当している患者相談業務は、以前は悩みの尽きない仕事でした。水俣病は治る病気ではなく、差別の解消はすぐにはできず、時には水俣病以外のヘビーな相談もあり。苦しい社会を反映している気がします。私にはどれも解決できないことなのに、なぜ相談に来るのか。 前に、患者に対して何もできない自分の不甲斐なさに泣きたくなることがあると、石牟礼さんに呟いたことがあります。すると彼女は、「あなたは悶え加勢しよるとね。昔水俣ではようありよりましたよ。人が苦しみよらすとき、その人の家の前をオロオロと行ったり来たり。それだけでその人は少しだけ楽になる。悶え加勢つづけなさい」と言い、私自身が楽になりました。いま、この仕事を天職だと感じます
(2011年2月にインタビューし、ごんずい120号に掲載したものを再掲いたします。) インタビュー&編集 永野三智 ■水俣病患者とは誰か 永野 今日は原田先生の言葉を、しっかりと残させてもらいたいと思ってやってきました。まず、水俣病患者と一言で言っても、使う人の立場や場合によって多様な水俣病が存在していますよね。先生が考える水俣病患者とは? 原田 医学的には水俣病というのは一つしかないですよ。それを勝手に、認定や司法上、救済法上とつけている。これがまずおかしい。確かに重症、軽症の差はある。しかし、身の回りができる人が軽症で寝たきりが重症かって、単純に言えばそうかもしれないけど、患者の持っている苦痛からいけばどっちがひどいかは本当はわからないですよ。通説、通常、症状の重さによって患者を分けるというのは、世間一般常識的に受け入れられている。それだっておかしい。医学的には水俣病というのは一つしか
特集 水俣病患者とは誰か われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへいくのか(ポール・ゴーギャン) リード:遠藤邦夫/原田正純インタビュー:永野三智/ 座談会:緒方正実・緒方正人・吉永利夫・吉永理巳子 司会:遠藤邦夫/ ごんずいアンケート結果 水俣病特措法の今・・特に、チッソ分社化の現状と課題:弘津敏男/ 水俣トピックス/相思社へのお便り/ ■水俣病患者とは誰か 永野 今日は原田先生の言葉を、しっかりと残させてもらいたいと思ってやってきました。まず、水俣病患者と一言で言っても、使う人の立場や場合によって多様な水俣病が存在していますよね。先生が考える水俣病患者とは? 原田 医学的には水俣病というのは一つしかないですよ。それを勝手に、認定や司法上、救済法上とつけている。これがまずおかしい。確かに重症、軽症の差はある。しかし、身の回りができる人が軽症で寝たきり
〒867-0034 熊本県水俣市袋34 相思社・水俣病歴史考証館に来るには TEL 0966-63-5800 FAX 0966-63-5808 メールでのお問い合わせ・ご意見・ご質問はこちらまたはから プライバシーポリシー 相思社会員制度のご案内はこちら 【郵便振替口座】 口座番号:01990-8-25341 加入者名:水俣病センター相思社 ネットバンク等からのお振込みは、 ゆうちょ銀行 支店:199 当座預金 口座番号:0025341 名義:ミナマタビョウセンターソウシシヤ 【銀行振込口座】 口座番号:肥後銀行水俣支店(普)0244267 加入者名:一般財団法人 水俣病センター相思社 理事長 富樫貞夫
特集 水俣病研究−今、何が問題なのか 医学は水俣病で何をしたか/宇井純 熊本大学水俣病シンポジウムから 水俣病医学研究の新しい動きより/神沢聡 記事: 投稿 川辺川にダムはいらない/高橋ユリカ ごんずいインタビュー第6回/岩崎巧 医学は水俣病で何をしたか 宇井純 四〇年をこえる水俣病の歴史の中で、医学は水俣病にどのように作用したかを考えるとき、その功罪は相半ばするか、ことによるとマイナスの作用が大きくプラスを打ち消しているとさえ考えることがある。 >発見当初、医学の出発点があった 水俣病が発見されたごく初期、全く未知の災厄として医学がそれに直面した時には、たしかに素直に現実と取り組み、そこから共通の症状を抽出した。あるいは水俣市の医師会が病気がみつかる前のカルテをさかのぼって調べ直し、その場しのぎにいいかげんに他の病名をつけていた死亡診断書を、恥をしのんで取り消し、そこか
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